日本三鳴鳥の1つ!コマドリの鳴き声や特徴、卵などのまとめ。
コマドリは日本に生息する鳥の中で特に鳴き声が美しい鳥が選ばれる日本三鳴鳥の1つに選ばれています。
今回はそんなコマドリの特徴、生態について見ていきます。
コマドリとはどのような鳥なのでしょうか。
この記事でどんなことが知りたいですか!?
コマドリの名前の由来
コマドリという名前はコマドリの特徴的な鳴き声から来ています。
鳴き声が馬のいななきに似ていることから、馬を意味する「駒」の字が使われ駒鳥という名前になったと言われています。
漢字表記・英語名・学名
漢字表記は駒鳥、英語名はRobins、学名はErithacus akahigeです。
コマドリの特徴
コマドリがどのような特徴を持つ鳥なのか知っていますか?
コマドリの大きさや見た目の特徴などを見ていきましょう。
大きさ
コマドリの大きさは14㎝です。
体重は13g~20gとなっています。
見た目の特徴や模様・色
頭~顔にかけてがオレンジ色でお腹は灰色となっています。
羽はオレンジがかかった灰色です。
黒いくちばしで、脚は細く長いです。
コマドリのオスメスの見分け方
オスメスの見分け方ですが、色はほぼ同じです。
色がほぼ同じだと見極めるのは難しいと思います。
よく見るとオスに比べメスの方が淡い色をしているようです。
またオスには胸に黒い線が入っています。
しかし遠目だと分かりにくいです。
コマドリの寿命
コマドリの寿命は短く、1年弱だといわれています。
もちろん中には1年以上生きる鳥もいますが、多くは早くに亡くなるようです。
コマドリの生態
コマドリはどのような餌を食べ、どのように暮らしているのでしょうか。
コマドリの生態についてみていきましょう。
暗い所を好む
暗いところを好む鳥で、薄暗い森の中などに生息していることが多いです。
笹藪をとくに好んでいるそうです。
そのため鳴き声は聞こえるのに姿が見えないということが多い鳥となっています。
昆虫食でミミズやクモを主食としている
動物食で、ミミズやクモなどの昆虫を主に食べて生息しています。
低い木の上、また地表に生息している昆虫を捕まえているのだそうです。
縄張りを作る
コマドリは縄張り意識が非常に強い鳥で、自分の縄張りに他の鳥が入ってくることを嫌います。
縄張り争いは激しく、自分よりも大きな鳥が相手でも攻撃しに行くことがあります。
繁殖期
繁殖期は5月~8月で、暗いところを好むコマドリは崖の下などの目立たない場所、とくにスズタケを好み、藪の中に巣を作ることが多いんだそう。
木の枝、葉っぱなどを使い巣を作っていくのです。
1度に卵を3~5個産み、メスのみで抱卵していきます。
コマドリはカッコウ属の鳥ジュウイチに托卵を任されてしまうことがあるそうです。
コマドリの生息地
暗いところを好むコマドリは薄い森に生息していることが多いと先ほど紹介しました。
他には、標高1200mはある渓谷、針葉樹林などでも生息しています。
コマドリの卵の色
卵の色と聞くとみなさんは何色を思い浮かべなすか?
きっと多くの方が白や褐色の卵をイメージすると思います。
しかしコマドリの卵の色はなんと青色なんです。
世界的に見ても青い卵を産む鳥というにはとても珍しいとされています。
なぜコマドリの卵は青色なのでしょうか。
なぜ青色なの?
卵は卵官内で卵黄→卵白→卵殻の順番に作られていきます。
中心からだんだん外へと作られているみたいです。
卵は約25時間ほどかけて作られています。
卵の殻が作られる時にはプロトポリフィンという色素が沈着し、その時に白や褐色など色が決められているのです。
コマドリの卵の色は青色です。
プロトポリフィリン系という色素がここで沈着するため青色の卵の色となっているのだと言われています。
青色の卵を産む鳥はコマドリだけではありません。
アローカナ、ムクドリの卵もコマドリと同じで青い色をしています。
卵の栄養価
白や褐色といった通常の卵と比べコマドリの卵は栄養価が高いそうです。
老化防止成分があるといわれるレシチンが2倍、疲労回復のビタミンBが約10倍~20倍、新陳代謝がよくなるといわれるビタミンEが約11倍となっています。
栄養価が高いのであれば青い卵を積極的に食べたいですよね。
しかし青い卵は値段がとても高いです。
安くても卵1個で200円~300円はします。
卵1パックの値段よりも高いんです。
そうなると、とてもじゃなくても買えません。
卵の味
青い色の卵は通常の卵よりもおいしいそうです。
味が濃厚でクリーミーなんだとか。
値段は高いのでなかなか手は出せませんが一度食べてみたいですよね。
といってもスーパーなどで青い卵が販売されているのを私は見たことがありません。
楽天市場など通販サイトで購入するのが一番早いと思います。
見出しコマドリの鳴き声
「ヒンカラカラカラ」と鳴きます。
「ヒヒン」と聞こえなくもありません。
コマドリが力強く鳴くんです。
コマドリは鳴く時には長い足をピンと立たせ、しっぽは天に向けて立たせます。
鳴き声の種類と意味
馬のいななきのように鳴く鳴き声は、コマドリのさえずりです。
繁殖期にこの鳴き声を聴くことがあるようです。
繁殖期にはオスはメスにアピールするために鳴くことが多くなります。
コマドリが減少している!?
コマドリは年々数が減少しています。
コマドリは奈良県の県の鳥となっています。
奈良県で姿を確認することができる大峰山系や台高山系でコマドリの数を調べたところ、数が減少していることが発覚したのです。
減少している理由は!?
減少している理由は、コマドリが繁殖する時に必要となるスズタケが私たち人間によって切られているからなんだとか。
繁殖できる環境がないので数が増えないというわけです。
これ以上コマドリの数が減少しないことを祈ります。
木を伐採することで生き物たちは住みにくくなってしまいます。
人間だけが住んでいるわけではないので、生き物たちのことも考え、しっかり共存できるようになるといいなと思います。
コマドリは飼育できるの!?
コマドリは昔ペットとして飼われていました。
しかし現在は法律により飼育することは禁止されています。
捕獲して飼育しているのがバレた場合、法により罰せられてしまいます。
保護してしまった場合はどうすればいいの!?
もし傷ついたコマドリを保護した場合、勝手に保護しないようにして下さい。
まず動物病院やペットショップなどに連絡するようにして下さい。
動物病院が近くにあれば動物病院が一番です。
鳥獣保護センターでもOKです。
そして指示通りに動くようにして下さい。
勝手に保護してしまうと飼育と判断され罰せられる可能性もあります。
まずは連絡これを覚えておいて下さい。
まとめ
いかがでしたか?
今回はコマドリについてみていきました。
・薄暗い森を好むため姿はなかなか確認できない
・縄張り意識が強く自分より大きな鳥にでも立ち向かっていく勇気ある鳥
・卵の色はとても珍しい青色である
・卵は高級、食べるととてもおいしい
・年々減少している
これらのことが分かりました。
美しい鳴き声をもつ日本三鳴鳥に数えられているコマドリ。
ぜひ鳴き声を聴きにバードウォッチングに出かけてみてはいかがでしょうか。
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