コミミズクの生態や特徴・鳴き声について
フクロウってかわいいですよね。
フクロウカフェがあるくらい人気の鳥となっています。
今回はフクロウの仲間であるコミミズクについて紹介していきます。
コミミズクとは一体どういった鳥なのでしょうか。
コミミズクの生態や特徴について詳しくみていきましょう。
この記事でどんなことが知りたいですか!?
コミミズクの名前の由来
外耳状の羽毛が短いことからコミミズクと名付けられたと言われています。
コミミズクの漢字表記・英語名・学名
漢字表記では小耳木菟、英語名では、学名ではAsio flammeusです。
コミミズクはフクロウ目フクロウ科に分類されています。
コミミズクの特徴
コミミズクとはどういった特徴を持つ鳥なのでしょうか。
コミミズクの特徴をみていきましょう。
コミミズクの大きさ
名前に「コ」が入っているので小さいのかと思いきや全長約38㎝とそこまで小さくありません。
体重は200g~500gとなっています。
コミミズクの見た目の特徴や色・模様
白い顔に黄色い目で大変特徴的な見た目をしている鳥です。
胸~お腹は白と茶色の縦斑で翼と尾は茶色、焦げ茶の縦斑模様が入っています。
小枝へのカモフラージュがとっても上手で見事に風景に溶け込むことができる。
翼が長くゆっくりと翼を動かして飛んでいきます。
コミミズクのオスメスの違い
オスもメスも体の色は変わりません。
そのため個体で見るとオスかメスかは分からないでしょう。
オスとメスとを並べた時に、脇の横斑が太くなっているのがメスであるという説もあるようです。
コミミズクの寿命
コミミズクの寿命は20年前後となっています。
20年も長生きするってすごいですね!
もちろん個体ですので必ずしも20年生きるというわけではありません。
コミミズクの生態
コミミズクがどのような生態の鳥であるのかみていきましょう。
どのようにして暮らしているのでしょうか。
小規模な群れを作る
越冬地で7~10羽ほどの小規模な群れを作ります。
がっつりとした共同生活ではなくゆるい感じで共同生活をしています。
繁殖の時期には群れではなくつがいまたは単独で生活しています。
夜行性だが、昼間も活動する
フクロウは夜行性です。
しかしコミミズクは昼間でも姿を確認することができます。
フクロウを昼間に見ることができるってなかなかありません。
しかもコミミズクは人の目につくようなところにじっと止まっていることが多いです。
そのためバードウォッチャーに人気の鳥となっています。
主にネズミを食べる
ハタネズミ、ハツカネズミなどのネズミを主に食べており、昆虫やカエル、小型の鳥も好んで食べています。
狩りは地面で行います。
ネズミは害虫として人に嫌がられています。
そのため害虫駆除を行ってくれる鳥としてありがたい存在とされています。
コミミズクの生息地・分布
水辺のある草原、湿地などで主に姿を見ることができます。
また農耕地やゴルフ場、沼池などで姿を見ることもできるのだそう。
フクロウは渡りをしないのが一般的です。
しかしコミミズクは渡りをします。
日本には冬鳥としてやってきます。
シベリアや中国から日本各地に飛来します。
沖縄以外にはなりますが、全国的に姿を見ることができます。
南北アメリカ大陸、ユーラシア大陸、アフリカ大陸の北部、台湾、日本、西インド諸島、ハワイ諸島などに分布しています。
広範囲に分布しているフクロウだといっていいでしょう。
>>「ワシミミズク」の飼育方法や寿命、値段についてはこちら♪
コミミズクの鳴き声
「キャー」「ギャッ」といったような鳴き声で鳴いている姿をこちらの動画では確認することができます。
鳴き声の種類・意味
昼間に行動する姿を確認することがありますが、やはりフクロウ、夜の方が活発なのでしょう。
夜に「ギャーウー」といった声で鳴く姿が確認されています。
繁殖期になるとメスは「キャッ」といった風に鳴きオスは「ウォッウォッウォッ」といった風に鳴くんだそう。
コミミズクの天敵
地面で狩りを行っているコミミズク。
また卵も地面に産みます。
そのため地面に居るところを狙われてしまうんだとか。
天敵はイタチやノネコまたカラスに襲われることもあります。
コミミズクって飼育できるの!?
コミミズクは特徴的な見た目からバードウォッチャーに人気のある鳥です。
そのため飼育できないかどうかが気になります。
買うことができるフクロウも居ますもんね。
コミミズクは許可されている個体であればペットとして飼うことが認められています。
しかし一般のペットショップで見られるほど流通していません。
保護した場合は!?
怪我をしたコミミズクを見つけてしまうこともあるかもしれません。
もし保護した場合はすぐに県の環境保護課に連絡しましょう。
野鳥を保護することはおすすめしません。かわいそうですが自然に任せた方がいいでしょう。
しかし敵に見つかりそうな場所や車が通るようなところに倒れていた場合は移動させてあげるといいかもしれません。
しかしコミミズクは猛禽類であるため爪や嘴で怪我をする恐れがあります。
やはりそのままにしておいた方がいいでしょう。
まとめ
コミミズクについてまとめていきました。
☑外耳毛が短いことからコミミズクという名前が付けられた
☑全長38㎝でフクロウの中では中型に分類される
☑白い顔に黄色い目と特徴的な見た目をしている
☑寿命は20年前後
☑繁殖期にはつがいまたは単独で超冬期には小規模の群れを作る
☑フクロウは夜行性だがコミミズクは昼間も活動する
☑地面で狩りを行い主にネズミを食べている
☑広範囲に分布し水辺のある草原や沼地に生息している
☑イタチやノネコ、カラスが天敵
☑ペットとして飼われていることも
コミミズクについて理解することができたでしょうか。
フクロウ好きな人にも人気の高いコミミズク。
バードウォッチングしやすい鳥としても人気となっています。