チャボってどんな種類の鳥!?鳴き声や寿命・飼い方について
小柄で可愛らしいチャボは、昔から愛玩用の鳥として人気があります。
多くの品種があるため、海外にもコレクターがいると言われています。日本の天然記念物にもなっているそうです。
今回の記事では、そんな身近な鳥であるチャボの種類、鳴き声や寿命、飼い方について説明したいと思います。
この記事でどんなことが知りたいですか!?
チャボの名前の由来
チャボは、17世紀まで存在したチャンパ王国の鶏の品種を改良して作り出されたと言われ、その王国の名チャンパが訛りチャボになったと言う説があるそうです。
また、矮小を意味するチャボルと呼ばれていたものが日本語でチャボと呼ばれるようになったと言う説もあるそうです。
他にも色々な説があるとされています。
チャボの漢字表記・英語名・学名
チャボの漢字表記は「矮鶏」、チャボは品種名のため英語名、学名はないそうです。
チャボってどんな鳥!?
チャボとはニワトリの品種名で、キジ目キジ科の鳥類です。
日本の天然記念物に指定されており、非常に多くの品種があるため観賞用やペットとして古くから人気があると言われています。
>>チャボと同じキジ目キジ科の鳥「キジ」についての分布やオスメスの特徴についてはこちら♪
チャボの大きさ・体重・特徴
チャボの大きさは体重0.6~0.7㎏程で、ニワトリの種の中では小型だと言われています。
ちなみに、同じ種の採卵用の白色レグボンは2㎏程あるそうです。
非常に短い脚と、直立した尾羽が特徴で、歯がないため、くちばしが発達しているそうです。
羽の色や羽毛は品種によって異なります。
また、長い距離は飛べませんが、30~100mくらいは飛ぶことができるとされています。
チャボの種類
チャボは非常に多くの品種があるそうですが、現在では鳴き声の問題などで飼育が敬遠されており、絶滅が危惧されている種もあると言われています。
現存する種は25品種で、実際に飼育されているのは15~17種だとされています。
品種は羽色に変異による種、羽毛の変異による種、とさかの変異による種に分けられるそうです。
代表的な主として白い体に黒い尾羽の「桂」、全身真っ白な「白」、全身が黒色の「黒」、全身が白と黒のまだらの「碁石」などがあるそうです。
チャボの寿命
チャボの平均寿命は7年~10年ほどだと言われています。
なかには15年以上生きる個体もあるそうです。
チャボの値段
チャボはペットショップやホームセンターなどで購入することができるそうです。
価格は安価なもので2,000円程、珍しい品種やつがいなどは2~3万円程、など幅広い価格だとされています。
チャボの性格
ニワトリの品種の中には闘鶏用の好戦的な性質の種も存在しますが、チャボはニワトリの種の中でも、基本的に温厚でおとなしい性質だと言われています。
チャボの鳴き声
鳴き声の種類と意味
チャボはニワトリの一種ですので、オスは「コケコッコー」とニワトリよりも高く可愛らしい声で鳴くそうです。
他には、「コッコッコッ」とオスメスともに小さな声で鳴くそうです。
チャボとニワトリの違い
ニワトリと言うのは様々な種類の総称で、チャボはその中の1種です。
ニワトリにはチャボの他に、採卵用のレグボンという品種、食肉用のブロイラーと言う品種、闘鶏用の軍鶏と言う品種など、数多くの品種があります。
チャボの飼い方
チャボはニワトリの中でも小型でおとなしいので、ペットとして飼育されることも多いそうです。
外飼いでも室内飼いでも飼育することができますが、高い所を好むため広いスペースが必要だとされています。
また、くちばしの構造から、餌をまき散らして食べるので、室内飼いの場合は散らかしても良い場所を用意する必要があるそうです。
チャボの飼育に必要な物
チャボを外で飼育するためには、まず広めのケージが必要だそうです。
高い所に留まって休む性質がありますので、高さも必要で、ケージの中に止まり木を設置する必要もあるとされています。
また、外敵の侵入を防ぐために頑丈で目の細かいものが良いそうです。
室内で飼育する場合も、犬や猫用の大き目のケージを用意すると良いそうです。
運動不足にならないように、散歩も必要だとされています。
また、餌や水は毎日新鮮なものを与えましょう。
チャボの飼育環境や温度
チャボは室外、室内どちらの場合も、3羽で最低4畳くらいの広さが必要だと言われています。
オスを2羽以上飼うと、喧嘩になるそうですので、飼うのであれば別々のスペースが必要だそうです。
小屋の向きは、西日や直射日光が入らない南東もしくは南向きが良いとされています。
チャボの餌
チャボの飼育下での餌は、主にチャボ専用の餌を利用すると良いそうです。
ニワトリの餌でも問題はないですが、チャボ専用のものは粒が小さく体の小さいチャボでも食べやすくされているそうです。
また、チャボの餌はトウモロコシなどの穀物を主原料にしているため、卵を産むためカルシウムを必要とするチャボのメスに与える場合は、カルシウムが多く配合されたものを選ぶようにしましょう。
採卵用などと表記されているものが良いとされています。
チャボ専用の餌だけで栄養的には足りていますが、副食やおやつとしてキャベツなどの葉物野菜を与えると喜ぶそうです。
その他に、チャボは砂を食べることで餌をすりつぶす習性があるそうです。
室内外の場合には小鳥用の焼き砂を与えるか、外に散歩に連れ出す必要があるそうです。
チャボの雛から飼う場合
チャボの雛(ヒヨコ)からかう場合は、温度管理が重要だと言われています。
雛は非常に寒さに弱いため、ケージ全体を保温する必要があるそうです。
カイロなど一部を温めるものでは、体温の維持ができなくなるとされていますので、必ずケージ全体を保温性の高いもので覆うなどして空気全体を温めるように注意しましょう。
雛の保温に最適な温度は35度以上と言われています。
また、雛は体が濡れるとすぐに弱ってしまいます。
水入れはこぼれにくいものを選ぶようにし、敷材は吸水性の高い、木材を粒状に固めたペレットタイプが良いとされています。
餌は雛専用の物を与えましょう。
チャボの雛は母親から給餌されることはないので、挿餌の必要はなく自分で食べることができるそうです。
チャボの卵って食べれるの!?
ニワトリを含む鳥類は、メスが単独で卵を産むことがあり、この卵は無精卵と呼ばれ孵化することはないそうです。
また、有精卵であっても、すぐに冷蔵庫に入れてしまえば細胞分裂は始まらないとされています。
ですので、どちらの卵であっても、食べることは可能だそうです。
チャボの卵は体が小さいために30g程と小ぶりなものが多いですが、普通の卵よりも黄身の割合が多く美味しいと言われています。
まとめ
☑チャボはニワトリの品種名で、日本の天然記念物
☑体重0.6~0.7㎏程のニワトリの中でも小柄
☑チャボには多く種類があり、現存するのは25種
☑寿命は7~10年程、価格は2,000円から2~3万円以上と幅広い
☑温厚でおとなしいので、飼育しやすい
☑室外、室内飼いとも、広いスペースで高さが必要
☑餌はチャボ専用の餌、副食としてキャベツなどの葉物野菜
☑砂を食べることで餌をすりつぶしているため、砂を与える必要がある
☑雛は35度以上に保温し、雛専用フードを与える
チャボはおとなしく、人にも良く懐くためペットに適していると言われています。
ただ、飼育には広い生活スペースが必要ですし、鳴き声の問題もありますので、住宅地や集合住宅では敬遠されているそうです。
この問題点をよく検討されてから、飼育されることをお勧めします。