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メジロの巣作り~繁殖~巣立ちまで!卵の大きさや特徴は!?

メジロは、子供のお椀くらいのサイズの巣を作ります。

そしてその中で卵を産み、子育てをします。

普段、人が密集するような住宅地では巣を見つけるのも難しいメジロの巣ですが、山暮らしの方は容易に見つけられるという報告もあります。

メジロの卵はどのようなものなのでしょうか?

メジロの雛たちは、巣立つまでにどのように過ごしているのでしょうか?

調べてまとめてみました。


メジロの巣作りについて

メジロ 巣作り

メジロは親鳥で体長が約12cm、体重が約10gととても小さいですから、雛たちを育てる巣も、とても小さく可愛らしいものです。

メジロの巣作りについてご覧ください。

何の材料で巣を作ってる!?

メジロの巣の材料には、まずクモの卵嚢(らんのう)が使われます。

卵嚢とは、クモの卵をつつむ繭状(まゆじょう)の糸のかたまりのことです。

これを器用に接着剤のように使って、コケや枯草、樹皮などの巣材を貼り合わせていきます。

東京などの都会のメジロは、ビニールなどの素材も使うそうです。

他にも、地方によってその土地ならではの素材を使うメジロもいます。

例えば、水生植物のガマをご存知でしょうか。

いなばの白うさぎの昔話で、大国主神(おおくにぬしのかみ)が「ガマの穂の花粉を傷口につければ、傷が癒えるだろう」と傷を負ったうさぎに教えたのが、このガマの穂の花粉です。

ガマの穂からは、大量の綿毛を取ることができ、昔の人はふとんの綿毛に使っていたのだそう。

ふとんは布団、蒲団とも書き、実はこの「蒲」がガマのことなのです。

このふわふわとした、ふとんの素材だったガマを巣材にするメジロも、地域によってはいるのです。

巣を作る場所、大きさ

枝が二股に分かれているところや、枝が集まっていて巣をかけるのに丁度いいスペースがあるところに巣を作ります。

特にこれといって決まった樹に巣を作るわけではなく、桜や紅葉、椎の木など至る所に巣作りをするそう。

このような樹の、外敵に狙われないような高い部分、例えば1.5~10mくらいの高さに巣を作るのです。

樹の枝には、クモの糸を使って、ハンモックのように巣をぶら下げます。

巣の大きさは、外径が約7cm×7cmほどで、厚さは約5cmです。

ちなみに、外径や厚さであらわされる、鳥の巣全体の大きさのことを外巣といいます。

内径は約4.5cm×4.5cmで、深さは約3.5cmです。

内径や深さというのは産座(うぶざ)の大きさのことをあらわし、卵が乗る部分のことをいいます。

産座のことを内巣ともいいます。

メジロの巣は再利用されない

鳥の巣は、鳥の家ではありません。

巣立つまでの場所ですので、雛たちが巣立ったら通常は使われなくなります。

メジロも例外ではなく、一度使った巣を再利用することはありません

使い終わって空になった巣は、風や雨などによりほどけて分解され、自然に還っていきます。

鳥の中には巣を再利用するものもいて、例えばツバメがそうです。

ただし、ツバメは全てそのまま再利用するのではなく、一部作り直してからもう一度巣を使うのです。

ちなみに、鳥の巣が好きで、鳥の巣のコレクターになった人がいます。

展示会が開かれていることもありますので、興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

ご自身で集めてみたい場合は、卵や雛のいる状態で鳥の巣を取ることは法律で禁止されていますので、ご注意ください。

雛の声などが騒音になって困ったり、フンの被害が出ている場合は、自治体に相談してみてください。

卵や雛のいない状態であれば、巣の撤去に許可は不要です。

メジロの繁殖時期

メジロ 繁殖

春から夏の間が繁殖時期に当たり、日本全国どこでも子育てします

具体的には、繁殖時期は4月から7月ごろです。

丁度、緑の茂る時期なので、葉っぱに紛れて巣が見つけづらいようになっています。

これは、外敵から雛を守るのに役に立ちます。

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卵の数、大きさ、特徴

メジロは卵を3~5個ほど生みます。

卵の大きさは約1.7cm×約1.3cmほどで、ウズラの卵よりもだいぶ小さいです。

ちなみに、ウズラの卵は約3cm×約2.4cmほどです。

メジロの卵の特徴としては、斑点などがなく、色は白色または、やや青緑色がかった色をしています。

メジロの子育て方法

メジロは、オスもメスも協力しながら、約11日間、卵を温めて孵化させます。

メジロの雛は、昆虫などを食べます

親鳥は餌となる昆虫を探しに出かけて、巣へ戻ってくると雛に与えます。

小さな巣の中には、卵から生まれた数匹の雛が親鳥を待っています。

親鳥を待っている間、雛たちは身じろぎもせずにじっとしています。

雛たちは、親鳥が来た時だけチュルルルと鳴きながら、くちばしを大きく開けて、親鳥に餌をねだります。

生まれたての時は羽が生えておらず、オレンジ~ピンク色だった雛は、灰色の産毛が生え、成長するにつれてだんだん羽が黄緑色になってきます。

メジロの巣立ち

メジロ 巣立ち

メジロの卵が孵化してから、約11~12日で巣立ちます。

とても短い期間ですので、その成長速度には驚きます。

強制巣立ちをすることがある

子供が巣にいたずらをしたり、覗き込んだりするだけでも、メジロは巣から逃げ出すことがあります

その際には、親鳥と雛たちはもう戻ってきません。

まだ巣立ちまで時間が必要な雛も、発育の良い雛だけを連れて、強制的に巣立ちをさせてしまうのです。

残されてしまった雛はもう親鳥に育ててもらえず、亡くなってしまうでしょう。

くれぐれも、いたずら心でメジロの巣を触ったりしてはいけませんよ!

また、観察をするときには、写真を撮るときに雛が驚いて巣から飛び出すこともあるので、細心の注意を払いましょう。

まとめ

メジロ 巣 まとめ

メジロの巣作り~繁殖~巣立ちまでについてと、卵の大きさや特徴についてまとめてみました。

今回の振り返りをしてみましょう。

□巣材はクモの糸、コケ、枯れ葉、樹皮など。地域によって異なる場合も
□巣を作る場所は、外敵に狙われない樹の上。高さ約1.5~約10mほどの場所
□外巣の大きさは外径が約7cm×7cmほどで、厚さは約5cm。
□内巣の大きさは内径が約4.5cm×4.5cmで、深さは約3.5cm。
□巣は再利用されず、雛たちが巣立ったらもう戻ってきません。
□繁殖時期は繁殖時期は4月から7月ごろ。
□卵が孵化するまでに約11日間かかります。
□卵が孵化してから、約11~12日で巣立ちます。
□人が巣を触るなどすると、強制巣立ちをして、二度と戻ってこなくなります。

メジロの子育ては、遠いところから、控え目に見守ってあげるのが良いですね。

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メジロ 巣

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