ウズラの卵の孵化方法や孵化日数、卵の大きさについて
ウズラというと、皆さんはスーパーで売っているウズラの卵を思い出すのではないでしょうか?
少し前に、スーパーのウズラの卵をあたためると、ウズラのヒナが産まれてくることがある、という話をよく聞きましたよね。
ここではウズラの卵の孵化方法や孵化日数、卵の大きさについてご紹介します。
この記事でどんなことが知りたいですか!?
ウズラの有精卵と無精卵って何?
ウズラの卵でも、ニワトリの卵でも、有精卵と無精卵というものが存在します。
無精卵は精子の入っていない卵で、温めても孵化しませんが、有精卵ならば温めればひよこが孵化する可能性があります。
また、有精卵であっても、古いものは孵化しません。
産卵後1週間以内が一番良い状態だと言われているので、なるべく早いうちに卵をあたためるようにしましょう。
有精卵と無精卵の見分け方
有精卵と無精卵の卵ですが、外から見て見分ける方法はないようです。
有精卵は丸みがあって大きい、などともいわれているようですが、確証はないようです。
ただ、温めてから数日経った卵を光にあてて検卵すると、有精卵の場合は血管などが見え始めるようです。
スーパーの卵に有精卵が入っている確率
スーパーで売っているウズラの卵は、基本的には無精卵になります。
ですが、1~5%の確率で有精卵が混ざっているとも言われています。
これは、ウズラのオスメスを選別するときに、ひな鳥のときに羽毛の模様で選別をしているようなのですが、その際に選別の難しいものがあり、オスが間違えて混入してしまう事があるようです。
オスが混ざることで有精卵が出る可能性があるようなのですが、スーパーで売っているウズラの卵は、洗浄や殺菌をされているので、有精卵であっても孵化する可能性は低くなるようです。
ウズラの卵の孵化に必要なもの
ウズラを孵化させるには孵化器を作る必要があります。
自作で孵化器を作るには、段ボールや発泡スチロールなどの小さめの箱、綿やタオル、ペット用ヒーター、温度計、湿度計、水などが必要になります。
作り方は、箱の中にペット用ヒーターなど温めるものを入れ、下に綿やタオルなどを詰めて、端に水の入った小さいタッパーなどを置きます。
見える場所に温度計と湿度計を取り付けたら完成です。
蓋は中が見えるようにビニールを貼った窓などを付けるといいようです。
空気穴もあけましょう。温度調節は空気穴の数や大きさで調節するといいようです。
ウズラの卵の孵化方法
ウズラの卵を孵化させるには、温度を一定に保つ必要があります。
温度が高すぎても低すぎても孵化しないので気をつけてください。
また、湿度も重要になってくるようですよ。
36~38度に温める
ウズラの卵を孵化させるのにちょうどいい温度は37,5度になるそうです。
ですので、孵化器の中の温度は36~38度になるようにして、卵をあたためてください。
50~70%の湿度を保つ
箱の中の湿度は50~70%がいいようです。
高すぎると卵が腐ってしまい、低いと燻製状態になってしまう事があるそうです。
また、ヒナが孵化する2~3日前からは、ヒナが殻から出やすいように、湿度を75%と高めにしておくといいようです。
1日に数回卵を転がす
あたためている卵は、1日に数回転がす必要があります。
これを転卵と言うそうです。
転卵は胚が殻にくっつくのを防ぐために行う作業です。
1回の転卵角度は90度です。
1時間に1回の転卵が理想的と言われているようです。
最低でも1日4回は行うようにしてください。
時間は4~6時間に1回くらいがいいようです。
孵化予定日の2~3日前になったら、転卵はしなくていいようです。
約17日で卵は孵化する
ウズラの卵は温め始めてから約17日で孵化します。
孵化器の温度が高いと1日早く生まれることがあり、逆に低いと2~3日遅れて生まれることもあるそうです。
孵化したウズラはすぐに移動させるようなことはせず、羽根がカラカラに乾くまでは孵化器の中から動かさないようにしてください。
ウズラの卵
ウズラの卵、皆さんも一度はスーパーなどで見たことがあるのではないでしょうか。
小さいせいか割るのが意外と難しいですよね。
ウズラが産む卵の数は?
ウズラが1年間で産む卵の数は、およそ200~250個と言われているようです。
生涯産卵数は342~384個と言われているようです。
また、どんなに早く卵を産むウズラでも、1日1個の卵しか産まないそうです。
卵の大きさや特徴
ウズラの卵の表面には、褐色のまだら模様があります。
これは外敵から卵を守るためのカモフラージュの効果があるようです。
この模様は卵を産む少し前にプリントされ始めるようです。
また、個体によって模様が決まっているようで、同じメスが産んだ卵は、だいたい同じ模様になるそうです。
大きさは約3cmで、重さは10gほどになるようです。
ウズラの卵を孵化させる時の注意点
ウズラの卵を孵化させるときは、温度と湿度を一定に保つように注意しましょう。
卵が育っているかを確認する「検卵」を行う方もいると思いますが、検卵するときは素早く行い、卵が冷えないように注意してくださいね。
また、孵化した直後のヒナは、羽根が乾くまではそのまま孵化器に入れておき、羽根が乾いたら保育器に移すようにします。
生まれたてから1週間くらいは自分で保温することができないので、保育器の温度は35~37℃に設定してあげてください。
1週間を過ぎたら保育器の温度を下げていき、1か月くらいまでは25~30℃になるように調節します。
自動孵化装置がある!
自作の孵化器でうまく孵化できない、そんなときは市販されている自動孵化装置を使うのも一つの手です。
安いものだと5000円程、高くなると自動で転卵までしてくれる装置もあるようです。
どうしてもヒナから育てたい場合は、使ってみてもいいかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?ここではウズラの卵の孵化方法や孵化日数、卵の大きさについてご紹介しました。
ここでご紹介したことは、
☑ウズラの卵には有精卵と無精卵があり、ヒナが孵化するのは有精卵だけ
☑有精卵と無精卵は見た目では判別できない
☑スーパーのウズラの卵にも、1~5%の確率で有精卵が混ざっている
☑ウズラの卵を孵化させる孵化器は自作できる
☑ウズラの卵を孵化させるには、温度36~38℃、湿度50~70%で一定に保つ
☑一日数回の転卵が必要
☑約17日で卵は孵化する
☑ウズラは1年間で200~250個の卵を産む
☑卵は褐色のまだら模様があり、大きさは約3cm
☑自動孵化装置も市販されているので、どうしても孵化しない場合は使ってみよう
です。
最近少しずつ人気の出てきたウズラ。
ヒナから育てればよく懐くので、愛情も深くなりそうですね。