モズの生態や特徴、はやにえの理由について
全国各地で見られる野鳥モズ。
今回はモズについてまとめていきます。
モズがどのような鳥であるのかが、この記事を読めば分かっていただけると思います。
ぜひチェックしていって下さい。
この記事でどんなことが知りたいですか!?
モズの名前の由来
「モ」が鳴き声、「ズ」が鳥を表す接尾語それでモズと言われているという説があります。
モズは漢字で百舌鳥と書きます。
モズは2文字なのに漢字では3文字なんて不思議ですよね。
モズは他の鳥の鳴き声がとっても上手な鳥です。
ホオジロ、シジュウカラ、ヒバリ、メジロなど他にもさまざまな鳥の鳴き声を真似して鳴きます。
さまざまな鳥の鳴き声がモズの鳴き声に混ざって聞こえることから、モズは漢字で百舌鳥と書くのです。
ちなみに他の鳥の鳴き真似が上手なのはオスです。
多くの鳥の鳴き声を真似することができるオスのモズがメスのモズにモテるのだそうです。
鳴き声の真似のレパートリーが多いオス鳥は経験豊富なのだそうです。
育った環境の中で聞いたことのある声を真似することができるようになるのだそうです。
モズの特徴
モズという鳥を知っていますか?見た目はスズメに似ている小さな鳥であるモズ。
まずはモズがどういった特徴をもつ鳥なのかみていきましょう。
大きさ
モズの大きさですが、全長20cmくらいなのだそうです。
スズメより一回りくらい大きいのがモズです。
見た目の特徴
モズの見た目ですが、羽の色は茶色とグレーを基調としています。
ベーシックなカラーを基調としている種類が多いのですが、中には黄色や紅色、緑色といった鮮やかなカラーのモズもいるようですよ。
頭は丸っこく、大きいです。体が小さいので頭がやや大きいような印象を受けます。
頭の形がスズメに似ているので一見スズメと見間違えてしまう人も少なくはありません。
しっぽは長く、くちばしはするどいです。
小さい体にもかかわらず、タカのような鋭いカギ型をしています。
オスとメスの違い
オスとメスの違いですが、オスは顔に黒く太い線が入っています。
そして翼に白斑が小さく入っているのが特徴です。
メスは全体的にオスと比べ茶色っぽいです。
オスとメスを見比べるためにはお腹を見ると分かります。
メスのお腹には鱗のような模様が入っているのですぐに見分けることができます。
>>モズと似ている鳥「スズメ」についての生態についてはこちら♪
モズの寿命
小さな野鳥の寿命は短いようです。
モズよりも少し小さいスズメの平均寿命は1年3ヶ月となっています。
スズメよりも少し大きなモズの平均寿命は2年ほどとなっています。
もちろん平均ですので、もっと短い場合もありますし長い場合もあります。
モズの生態
モズはどのような生態をもつ鳥なのでしょうか?
同じ鳥でも種類によってその生態は大きく異なります。
中でもモズは他の鳥には見られない変わった生態があるんだとか…。
食性は動物食
モズは動物食です。
主に食べるものはコガネムシやアオムシなどの昆虫類ですが、カエルやトカゲ、コウモリ、ネズミ、小型の鳥を食べることもあります。
丸呑みにして食べるのだそうですよ。
モズはタカのような鋭いくちばしを使って、高い木の上から獲物を探し襲いかかります。
小さいサイズから想像もつかないほどその狩りの仕方は激しいのだそうです。
常に獲物を狙っているのでしょう。
モズは木の高いところに居る姿がよく見かけられます。
高鳴きをする
「キィーキィーキチキチキチ」といった高鳴きをします。
モズといえば高鳴きです。
何度か鳴いた後に少し離れた木に移動しまた鳴きます。
この動きをずっと繰り返すことを高鳴きというようです。
モズの高鳴きを初めて聞いてから75日目には霜が降り出す「モズの高啼き七十五日」という言葉もあります。
それほどモズといえば高鳴きなのです。
高鳴きは秋のよく晴れた日に行われることが多く、縄張りを宣言するために行っているのだそうです。
はやにえ
もずははやにえという習性を行います。
このはやにえとは、トカゲやカエル、昆虫などモズのエサとなるものをモズが木の枝などに刺しておく行為です。
モズは自分より少し大きな獲物でも元の形を変えずに突き刺してあるのでかなりの技術を持っていることがうかがえます。
このはやにえは2014年に放送された「MOZU」というドラマで話題にもなりましたよね。
秋から冬にかけてこのはやにえがよく見られるのだそう。
田園で池のへりや田の畦を歩くとはやにえを見ることができるのだそうです。
実際にはやにえを見るとちょっとびっくりしますよね。
はやにえの理由
はやにえは食料を備蓄するために行われているという説があるようです。
しかし目立つところにしていると他のモズに食べられてしまう可能性もありますよね。
他には本能によってはやにえが行われるのではないのかなどさまざまな説があります。
しかしわざわざ獲った獲物をはやにえにする本当の理由は分かっていないようです。
モズの生息地・分布
モズは日本はもちろん他には韓国、中国、朝鮮、ロシア南東部に分布しています。
日本でモズは全国的に見られる鳥です。
しかし寒いのが苦手なのは冬には南下するため、北海道や東北では見られないようです。
標高1500m以下の集落や農耕地、河原、林緑公園、広い庭園、果樹園などでよく見られるようです。
モズの鳴き声
動画を見ると分かるように、くちばしを震わせながら鳴くんですね。
こんなにアップで動画が撮れ、さらに鳴き声まで撮れるなんてすごいですよね!
鳴き声の意味
モズの鳴き声は他の鳥の鳴き声と比べると激しいです。
モズが激しい鳴き声を出すのには理由があって、冬を越すための縄張り争いをしているからだといわれています。
モズは縄張り性が強く、繁殖期でない時には単独で縄張りをもちます。
そのため縄張り争いが強いのです。
モズの繁殖
最後にモズの繁殖についてみていきましょう。
モズはどのような巣作りを行うのか。
繁殖時期や卵の数など、モズの繁殖についてまとめていきます。
モズの巣作りの時期
モズの巣作りは2月頃に行われるようです。
素はよく茂っている低木の中の枝の上、ササにつる草がからんだところに作られるようです。
巣は細い枯れ枝や細い根、ビニールひもなどを使って作られることが多いようです。
巣作りが完了すると産卵の準備に入ります。
メスが卵を温めている時、オスがメスに餌を運んできます。
モズは一夫一妻でメスのみが抱卵を行います。
繁殖の時期や卵の数
モズは繁殖期になると澄んだ声でぐぜり鳴きを行います。
「ルルル…チヨ」「チヨチヨ」「ピィー」などと鳴くので繁殖期はすぐに分かります。
繁殖時期は平地では2月~4月、産地や北の地方の場合は6月~7月くらいに繁殖が行われます。
卵の数は平均5個で抱卵日数は14日程度のようです。
モズの抱卵はメスのみで行われます。
巣立ちの時期
孵化から巣立つまでは14日ほどなのだそうです。
鳥の巣立ちがはやく、多くの鳥が14日~20日くらいで巣立つのです。
桜が咲く頃に巣立つのが一般的なのだそうです。
まだ小さいうちに巣立つため、カラスなど他の鳥に狙われることが多いそうです。
まとめ
今回はモズについてまとめていきました。
はやにえはかわいい見た目からはちょっと想像が付きませんね。
では今回の内容を振り返ってみましょう。
・スズメより少し大きいくらいでベーシックな色の鳥が多い
・動物性で昆虫意外にもカエルやネズミなども食べる
・モズといえば高鳴きというイメージがある
・はやにえが行われる理由は正確には分かったいない
・日本ではさまざまな場所で見ることができる
・一夫一妻で仲良く雛を育てていく
いかがでしたか?やはりはやにえについてがもっとも印象的ですよね。
モズのはやにえは秋によく見られるようなので、モズが生息していそうなところに行き探してみてはいかがでしょうか。