ペンギンの種類や生態・鳴き声について
動物園や水族館で見かけるペンギンですが、詳しい生態や特徴って知っていますか?
そう聞かれるとわからない人のほうがほとんどではないでしょうか?
ペンギンも沢山の種類がおり、小さいものから成人男性ぐらいの大きさのものまでさまざまなようです。
ペンギンって飛ばないイメージがあるのに鳥の仲間に入るのかも気になるところですね!
では、今回はペンギンの特徴や生態などについてご紹介します!
この記事でどんなことが知りたいですか!?
ペンギンって鳥なの!?
ペンギンって飛べないし本当に鳥なの?と思う人も多いようですが、ペンギン目に属する動物で鳥類の仲間です。
飛べない鳥としても有名で、ペンギンは現在18種類おり、飛べないとりはほかにもいるようです。
ペンギンの名前の由来
ラテン語で「ピングウィス」という言葉があり「太っている」という意味があります。
そこからスペイン語の「太っちょ」を表す「ペングウィーゴ」が生まれ、これが鉛りペンギンと付けられたといわれています。
ペンギンの大きさ・重さ
全長約40cmのものから130cmのものまでおり、体重は1kg~45kgあるペンギンも居ます。
今いるペンギンの中でも一番小さいものがコガタペンギンで体長約40cm、体重約1kg、一番大きいペンギンはコウテイペンギンで体長約100cm~130cm、体重約45kgです。
昔はもっと大きい体長約150cm~170cmのノルデンショルトジャイアントペンギンやジャイアントペンギンが居たようですが、今は絶滅してしまったようです。
ペンギンの特徴や色・模様
ペンギンという黒と白のツートンカラーが特徴ですが、上空や海中などの敵から見えにくい保護色のような役割をはたしているようです。
ペンギンは常に過酷な環境で生活しているため、そんな環境に耐えられるように脂肪を沢山蓄えているようです。
ペンギンの体脂肪率は40%~50%と言われています。
ペンギンが飛べない理由
ペンギンは飛べない鳥と言われていますが、昔は空を飛んでいたようです。
その証拠に空を飛ぶために必要な尾椎骨がちゃんとついています。
飛ぶことを捨てた鳥はペンギンだけでなくダチョウ、エミュー、キーウィなど沢山います。
ペンギンはみずから飛ぶことを諦めたため、飛翔に必要な翼が退化して、今では飛ぶことができません。
そして、ペンギンが空を食べない理由には2つ考えられます。
理由の1つとして、ペンギンは南半球で生活しているため北半球に比べて海が多く陸地が少ないからです。
海には、アザラシは居ますがペンギンを襲う肉食獣はおらず、敵から逃げる必要がありません。
飛ぶというのは重力に逆らわなくてはならないので、エネルギーを沢山使ってしまいます。
ペンギンは、飛べなくなったのではなく安全な環境に居たら飛ぶ必要がないと判断し飛ばなくなったと考えられます。
2つ目の理由として、ペンギンのエサは全て海中の生物だからです。
ペンギンは、主にオキアミ、ヨコエビなどの甲殻類、ニシン、イワシなどの魚、イカやタコなどを食べるそうです。
こういった生物は飛んで探し捕まえるよりも海の方がエサがたくさんあり効率的と考え、一切飛ぶことを辞め泳ぐためのヒレに進化したようです。
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ペンギンの寿命
ペンギンの詳しい寿命はわかっていませんが、20年前後と言われています。
野生の一般的に知られるアデリーペンギンが20年、キガシラペンギンで19年、コガタペンギンで17年、日本の長崎ペンギン水族館で飼育されているペンギンで39年9か月という記録が残っているそうです。
ペンギンの生態
ペンギンはどういう生活を送っているのでしょうか?
ペンギンはどういう子育てをしているのか生態がきになりますね?!
それでは、ペンギンの生態についてご紹介します!
秒速2メートルで泳げる
陸上では、ゆっくり歩く姿がかわいらしいですが、水中を泳ぐ鳥類の中では一番早いのではないかと言われています。
「トボガン」移動方法
見たことがある人も居るかもしれませんが、腹ばいで雪面や砂浜を滑る移動方法のことをトボガンと言います。動物園や水族館にいるペンギンもトボガンをするそうです。
群れを作る
野生で生きるペンギンは、常に危険と隣合わせのため集団で行動しているようです。
群れを作る4つの理由があるのでご紹介します!
◎水中で仲間との連携プレー
獲物を捕まえる際は、時速10kmと素早く動きますが、魚も捕まりたくはないので必死に逃げます。単独で行動すれば効率が悪く、捕まるものも捕まりませんが、群れで行動することによって魚の逃げ場がなくなり捕まえやすくなります。
◎すばやく危険を察知
ペンギンは陸上で行動するときには、先頭のペンギンについていき、道に障害物をおいても二手に分かれずに先頭のペンギンが通った道について行くそうです。
先頭のペンギンについていけば安全だと思い行動し、もし先頭のペンギンに危険が及んだ場合は2番目のペンギンがそれを察知し、道を変え行動します。
先頭のペンギンは、群れを危険から守る役割を担っています。
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◎群れ全体が協力し合って子育てする
ふかしたばかりのヒナは「歩く胃袋」と言われるほど、沢山エサを食べるため親鳥は2羽そろってエサを捕まえに行かなくてはならないので、親鳥が帰ってくるまでの間、「クレイシ」という共同保育所のようなものがあるので、そこにヒナを見てもらいます。
そこには、沢山のヒナが預けられているので、自分の子が見分けつくのか疑問に思いますが、ペンギンたちは鳴き声で子供を判断しているようです。
◎寒いときは集まって温め合う
一番寒い地域に住んでいるのは、コウテイペンギンです。
気温-60度、暴風雨は時速200kmの過酷な環境で生活しており、その寒さから身を守るために、みんなが集まり温め合います。
集団で円陣を組み温め合うことを「ハドル」と言うようです。
中心と外側にいるペンギンでは10度の温度差があるようです。
一番寒い地域に住むコウテイペンギンが温まれるように外側と内側が上手くローテーションしてハドルをしているようです。
魚類を食べる
「水中を飛ぶ鳥」と表現されるほど猛スピードで華麗に泳ぎ、アジやイワシなどの魚類を捕食します。
子育て方法
沢山の種類のペンギンが居ますが、コウテイペンギンの子育ては世界で最も過酷と言われています。
オスは、吹雪で-60度にもなる冬の氷の上でずっと抱卵し続け、その間ずっとエサを食べずに約65日間卵を温めるそうです。
ペンギンの生息地・分布
ペンギンは、南極に住んでいると思っている人が多いようですが、南極には2種類しか生息しておらず、南米、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドなど幅広く生息しています。
北極には生息しておらず、海や沖合で繁殖します。
ペンギンの種類
世界最大のコウテイペンギン、陸上をピョンピョン飛び跳ねるのが特徴のイワトビペンギン、ガラパゴス諸島にのみ生息しているガラパゴスペンギン、2番目に大きなキングペンギン、小型のハネジロペンギンがいます。
水族館や動物園などに多く飼育されているフンボルトペンギン、胸にある2本の黒いラインが特徴のマゼランペンギン、アフリカ大陸に唯一生息しているケープペンギン、1番小さいコガタペンギン、あごひげ模様がかわいいヒゲペンギン、臆病な性格のフィヨルドランドペンギン、その他にシュレーターペンギン、スネアーズペンギン、ロイヤルペンギン、マカロニペンギン、アデリーペンギン、ジュンツーペンギン、キンメペンギンが居ます。
ペンギンの鳴き声
鳴き声の意味や種類
ペンギンは種類によって鳴き声も違いますが「グァー、グァー」と鳴いたり、「オゥ、オゥ」と地鳴きをするペンギンもいるようです。
ペンギンの天敵
ナンキョクオオトウゾクカモメは、「盗賊」という名前がついている通り、親のペンギンの隙を狙ってヒナや卵を食べるそうです。
海では、ヒョウアザラシやシャチに襲われることがあるようです。
まとめ
ヨチヨチ歩く姿がかわいいペンギンで、よく水族館や動物園で見ることができましたが、今まで詳しい生態などは知らなかった人も居るようです。
今回、ペンギンについてご紹介しましたがいかがだったでしょうか?
こんな生態を持っているんだと思った人も居るのではないでしょうか?
それでは、もう一度まとめてみます。
☑ペンギンも鳥類の仲間
☑「ペングウィーゴ」が訛ってペンギンとついた
☑白と黒のツートンカラーが特徴
☑飛べないのではなく自ら飛ばなくなった
☑腹ばいで移動する
☑群れで行動し助け合いながら生活し合っている
☑ペンギンは過酷な環境の中子育てをしている
ペンギンの鳴き声って聞いたことない人も多くいるかもしれませんが、外見とは合わない鳴き方をすると思った人も居るようです。
ペンギンには、種類も沢山いて模様や大きさも違うのでいろいろなペンギンを実際見てみたいですね!