シロハラホオジロってどんな鳥!?特徴や生態のまとめ。
シロハラホオジロは、スズメ目ホオジロ科の鳥類の一種です。
日本では数少ない旅鳥として渡来し、日本海側の島嶼部では、毎年春の時期に記録されているそうです。
その他の地域では記録されている数は少ないです。
ホオジロにはいろいろな種類の鳥がおり、それぞれ模様も特徴も生態も違うようです。
シロハラホオジロという鳥を見たことある人は少ないと思いますが、どのような鳥なのでしょうか?
どのような場所で主にみることのできる鳥なのでしょうか?
学名には人の名前が付くほどの鳥で、そんなシロハラホオジロの特徴や生態についてご紹介します!
この記事でどんなことが知りたいですか!?
シロハラホオジロの名前の由来
シロハラホオジロを漢字で表すと「白腹頬白」となります。
漢字を見ると分かりますが、お腹が白いホオジロという意味があるそうです。
そして、シロハラホオジロには、めったに付けられることがない人の名前が付いているというのは本当なのでしょうか?
英名と学名についてご紹介します!
■英名・学名
・学名:Emberiza tristrami Swinboおe,1870
学名はEmberiza tristrami(エンベリザ トリストム)で第一学名はラテン語のシシド。
第二学名はトリストラムでイギリス博物学者「Henry Baker Tristram」さんの名前が付いており、学名に人の名前が付いているのは少ないそうです。
シロハラホオジロの特徴
種類によって特徴も違ってきますが、シロハラホオジロはどんな鳥なのでしょうか?
どれぐらいの大きさなのかどんな模様をしている鳥なのか気になるところですね!
そんなシロハラホオジロの大きさや見た目の模様についてもご紹介します!
大きさ
全長約15cmでスズメくらいの大きさです。
ホオジロという種類の鳥は沢山いますが、一般的なシロハラホオジロよりはやや小さいようです。
見た目の模様や特徴
頭部が黒く、白い頭央線があり、眉斑、頬には白い線があり、喉は黒くなっています。
耳羽後方には白斑があるのが特徴です。
オスメスの違い
<メス>
・オスに比べて暗褐色の頭部で少し濁ったような白の頭白線があります。
・お腹の中心は白く胸より下の体は茶褐色になっています。
・腰は赤みが強いです。
・足はピンク色をしています。
<オス>
・見た目はホオジロそっくりで、オスの頭部は黒褐色に白い5本の線が目立ちます。
・正面から見ると「大」という字に見えるそうです。
シロハラホオジロの寿命
鳥の寿命は種類によって違うので、野生の鳥は多いので調べるのが大変で詳しい寿命はわかっていないそうです。
多くの小鳥は、春に生まれても次の年の春までは生き延びることができないと言われています。
平均寿命は、スズメで1年3ヶ月、シジュウカラで1年8ヶ月、ツバメで1年1ヶ月ほどと大変短いです。
経験や学習を積んで生き延びた鳥は少ないですが、10年以上は生きているそうです。
シロハラオオジロの生態
シロハラホオジロは、どんなものを食べていきているのでしょうか?
どんなところに渡りを行うのか気になりますよね?
そんなシロハラホオジロの生態についてご紹介します!
地上等の低い位置で行動する事が多い
シロハラホオジロは、明るい林や草地にいるそうです。
地上を飛び跳ねながら動き、草木の種子や昆虫類などを食べて生きています。
そのため、地上や地上付近に近い位置で行動しています。
種子や昆虫を食べる
シロハラホオジロが主食としているものは草木の種子や昆虫です。
渡りをする
数少ないシロハラホオジロですが、石川県輪島港から北の方向に約50kmの舳倉島で見かけた方もいるようです。
日本海では、渡りを行う鳥たちが気象状況や体力などによって一時的に寄る場所でもあるようです。
日本では数少なく、アムール、ウスリー地方から中国北東部で繁殖を行います。
冬季は中国南東部に渡り冬を越します。
シロハラホオジロの生息地
シロハラホオドリは、中国東北部で繁殖する鳥なので日本で見ることは少ないですが、まれに旅鳥として渡来することがあります。
林ややぶなどに生息し、地上や地上付近で行動することが多いので、高いところや明るい場所にでることは少ないそうです。
シロハラオオジロの鳴き声
鳴き声の種類・意味
オス、メス、年齢関係なくコミュニケーションをとるときや警戒の時になく声は「チッチッ」と比較的短く鳴きます。
オスが求愛や縄張りを守るために鳴くときは「チュチュリ、チュルル」など短い鳴き声を連続するものや長く鳴くものなどそれぞれです。
春から夏にかけてなくときが多いです。
まとめ
今回は、シロハラホオジロについてご紹介しました。
日本ではあまり見かけることがありませんが、渡りの途中などで休憩のため寄る事があるのでまれにみることができるそうです。
シロハラホオジロの寿命は残念ながらわかっていませんが、鳥の全体の寿命として春に生まれても次の年の春まで生き残れる鳥は少ないと言われています。
せっかく生まれてきたのに1年も生き残れないのはかわいそうですね。
1年生き残れたものはいろんなことを学んで、経験を積んで10年以上生きている鳥もいるそうです。
そんなシロハラホオジロについてもう一度まとめてみます。
■全長約15cmとスズメと同じくらいの大きさ
■頭部は黒くそこに白い線が入っているのが特徴
■オスの頭部には白い線が5本入っている
■鳥の寿命は正確にはわかっていませんが、短くて1年以内、長くて10年以上生きている鳥もいる
■地上や地上付近で行動し、種子の昆虫を主食としている
■中国北東部で繁殖を行い、冬は中国南東部に渡りを行う
■渡りの時期にはあまり鳴きませんが、コミュニケーションや警戒の時に「チッチッ」と短く鳴く。
■さえずりや縄張りを守る時は「チュチュリ、チュルル」と鳴く時がある
シロハラホオジロは、草木の種子や昆虫を主食としています。
そのため地上付近で行動するためにあまり明るい場所や高い場所にはいないそうです。
日本にも来る機会は少ないですが、渡りの途中に休憩のために寄ることもあります。
愛鳥家も見たことがない人が多いほど珍しい鳥なので、見ることができたらラッキーですね!
メスとオスでもそれぞれ模様もところどころ違い、名前の由来のように本当にお腹が白いのかも気になりますね。
数少ない鳥だからこそ一度は見てみたい人もいるのではないでしょうか?
私も一度はシロハラホオジロを見てみたいものです。