ムクドリの鳴き声や生態、特徴について!飼育ってできるの!?
日本国内の野鳥としても有名なムクドリですが、集団で群れになって行動をするため少し怖いイメージもあるかもしれません。
そこで、今回はムクドリの鳴き声や生態、特徴について!飼育ってできるの!?という記事についてご紹介したいと思います。
この記事でどんなことが知りたいですか!?
ムクドリの名前の由来
ムクドリの名前の由来をご存知でしょうか。
ムクドリという名前の由来は、椋木(ムクノキ)の実を好んで食べることからというのが定説になっているようです。
椋木とは落葉高木のことで、4月から5月になると小さな花を咲かせ、その後に実がなりムクドリたちはこの椋木の実を好んで食べていたためムクドリと呼ばれるようになったようです。
しかし、実際にはムクドリは雑食性なので、椋木の実だけを食べているわけではなく、椋木以外の種子や果実、昆虫なども食べているようです。
また、ムクドリの名前の由来がもうひとつあるとされており、「群木鳥」が転じていき、最終的にムクドリに落ち着いたという説もあるようです。
なんだか、どちらの説も正しいように思えますね。
《英語での書き方、発音》
英語:starling
発音:スタァー(ル)リィン(グ)
ムクドリの特徴
ムクドリの特徴はどんなところなのでしょうか。
ムクドリの大きさ、重さ
ムクドリは全長約24cm、翼開長40cmほどの鳥で、スズメより大きくハトより小さいサイズだそうです。
一般的に、重さは70~90gほどだそうです。
ムクドリの見た目の特徴や模様、色
体色は全身褐色で頭は黒褐色をしており、額と頬、腰、羽の裏側は白く、くちばしと足は黄色です。
目から頬にかけて入る白斑とくちばしの色は個体差があり、年齢を重ねるごとに変化していくそうです。
オスメスの特徴の違い
見分け方としては、頭の色、顔の白い部分、全体的な色で見分けるといいようです。
頭は、オスの頭は濃い黒をしているが、メスは茶色から薄い黒だそうです。
顔は、オスは顔の白い部分がはっきりしているが、メスは白い部分がぼやけた感じになっているそうです。
全体的な色としては、オスは胸や腹・背など全体的に黒っぽく、メスは全体的に褐色に近いそうです。
ムクドリの寿命
ムクドリの寿命は平均5年から7年といわれているそうですが、中には20年生きるものもいるといわれているそうです。
ムクドリの生態
野鳥のムクドリは自然界でどんな生活をしているでしょう。
雑食で椋の木の実が好き
ムクドリの食性は雑食で、穀物やブロッコリー、白菜などの野菜、ミミズ、両生類や昆虫などを食べ、また、椋木の実が好物で、桜の実、エンジュなどの木の実、梨、桃、葡萄、りんご、柿を好んで食べるそうですが、柑橘系の果汁などのすっぱいものは嫌いなようで、食べないようです。
大群を作る
いつのまにか群れをなして飛んでくるムクドリですが、いつどんな理由で群れをなしてやってくるのでしょうか。
ムクドリは朝早くから、数十羽の群れで行動を始めます。
夕方になると集団でねぐらを作るため、10㎞以上の範囲から集まり、夜になっていくにつれてその群れがどんどんと大きくなり、最終的には何千羽という大きな群れをつくります。
集団でねぐらを作る理由としては、敵から身を守るたるの防衛本能であるともいわれており、また、寒さをしのぐための防寒対策にもなっているそうです。
ムクドリの大群は地震の前兆!?
ムクドリが大量発生すると地震!?と不安になってしまうことがある人もいるのではないでしょうか。
実際にムクドリの大群と地震は関係あるのでしょうか。
ムクドリの大量発生と地震は関係ないとされているようです。
ムクドリは子育てが終わる夏の終わりくらいになると、集団で行動し、集団でねぐらを形成するようになるため、ムクドリが集団でいることは普通のことのようです。
繁殖の数が多い
3月下旬から7月までが繁殖期間で、年に1・2回繁殖期があるそうです。
一夫一婦制で、建物の軒下や樹洞に、枯草、羽毛、獣毛、落ち葉などで巣を作り、薄い青緑色の卵を4~7個産むそうです。
雌雄で抱卵し約12日で孵化、その後23日で巣立つそうですが、1ヶ月間は親と共に行動をするのだそうで、巣立ちが短いために繁殖数が多い鳥とされています。
ムクドリの生息地
ムクドリはアジア大陸の湿地帯に分布しており、日本では各地で見慣れた鳥ですが、東アジア一帯だけに分布するので他の地域では見ることができないようです。
日本では九州以北のほとんどの地域で見ることができる留鳥ですが、北海道などの寒冷地では冬に南へ移動するため夏鳥になるそうです。
生息地も幅広く平地の畑がある場所を好み、低い山や都市部になど、あらゆる場所に生息しているようです。
拓けた場所を好みいつも集団で行動をしているようです。
ムクドリの鳴き声
ムクドリの鳴き声は騒音被害にもなっているようですが、実際の鳴き声はこちらをどうぞ!
ムクドリの鳴き声の種類
ムクドリの鳴き声は、「ギャーギャー」「キュルキュル」「リャーリャー」「ジェー」「ケケケ」「ツィッ」と色々な声で鳴くようです。
数匹ではあまり気にならない鳴き声のようですが、群れになることが多いため騒音として捉えられることが多く嫌われる原因にもなっているようです。
なぜ鳴くの!?
夕方に群れを作ってねぐらとなる場所が安全であるかの確認のために空中を旋回したあと、日没が近づくと一斉にねぐらへと入り「ギャーギャー」と大きな声で鳴き始めます。
ですが、ねぐらの木に止まったあとは 30分から1時間ほどで鳴き声はあまり聞こえなくなるようです。
また、電線に止まっているムクドリが鳴くのは、他のムクドリと喧嘩をしていることを意味しているともいわれています。
ムクドリの天敵
ムクドリのヒナや卵、巣立ったばかりの若鳥などを襲うヘビやイタチ、カラスはムクドリの天敵となるようです。
また、成鳥はタカ、ハヤブサ、ワシなどの猛禽類が主な天敵となるようで、集団で行動して応戦するそうです。
ムクドリとヒヨドリの違いは!?
ヒヨドリの特徴は、逆さ立った頭部の毛と黒い口ばしと足です。
ヒヨドリもムクドリも日本の広範囲てみることができる鳥だそうです。
大きさはヒヨドリのほうが若干大きくムクドリよりも細身で大きさの違いはあまりはっきりしないようです。
一目でわかる違いは、くちばしと足の色です。
ムクドリは黄色でヒヨドリは黒色です。
どちらの鳥も、虫や果物、野菜、木の実などを食べるそうですが、特にヒヨドリは甘党で、庭先にオレンジやミカンを切っておいておくと、すぐ姿を見せてくれるようです。
ムクドリの飼育って許可はいるの!?
鳥が好きな方はムクドリを飼育してみたいと思うかもしれませんね。
実際に飼育はできるのでしょうか。
基本的に、ムクドリのような野鳥を飼育することは、鳥獣の保護法違反となるため、許可が必要となるようです。
病気やヒナが巣から落ちてしまったなどした場合、「保護」という観点で、各自治体の鳥獣保護センターや担当部署などに連絡をして指示を仰ぐことが必要のようです。
放鳥までの保護であれば、許可されることもあるようですが、そのまま飼育してしまうと法に罰せられ、1年以下の懲役または100万円以下の罰金を課せられる可能性があるそうです。
保護した場合はどうすればいい!?
ムクドリを保護した場合はどのようにすればよいのでしょう。
ヒナが巣から落ちてしまった場合などは、もし巣があれば、すぐに戻してあげるとよいそうです。
また、巣がない場合には、人気のない木の上に上げて、ただちにその場をさるとよいそうです。
どちらの場合も軍手や手袋をしてあげると人間の臭いがつかず親鳥も嫌がらないようです。
やむなく、ヒナを一時的に「保護」する場合には、基本食はマイナーフードとドッグフードを5:3で混合しふやかしたものを与えるとよいそうです。
補助食はミルワームなどの昆虫や果物や野菜を食べさせるようにしてあげるとよいようです。
最終的には、野生に返してあげることが重要となるので、栄養失調等にならないようにしてあげることが必要のようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか!?
ムクドリの鳴き声や生態、特徴について!飼育ってできるの!?についてご紹介しました。
最後に、今回のおさらいをしてみましょう。
■ムクドリの大群と地震は関係ない
■ムクドリが巣立つまでの期間が短いため繁殖数が多い
■ムクドリは東アジア一帯だけに分布するので他の地域では見ることがでない
■拓けた場所を好みいつも集団で行動をしているようです。
■ムクドリの鳴き声は、「ギャーギャー」「キュルキュル」「リャーリャー」「ジェー」「ケケケ」「ツィッ」と色々な声で鳴く
■足とくちばしが黄色いのはムクドリ、足とくちばしが黒いのはヒヨドリ
■ムクドリのような野鳥を飼育するには、各自治体の鳥獣保護センターへの許可が必要
などです。
「保護」する場合には、親鳥が近くにいることもあるそうなので、様子をうかがって「保護」をしてあげるとよいようです。
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