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ヒヨドリの飼育ってできるの?ムクドリとの違いについて

意外と身近な野鳥のヒヨドリ。

ヒナが保護されることはたまにあることのようですが、ヒヨドリは飼育してもいいのでしょうか?何か許可が必要なのでしょうか?

また、良く間違われるムクドリとの違いはどんなところなのでしょうか?

ここではヒヨドリの飼育についてと、ムクドリとの違いについてご紹介します。


ヒヨドリの飼育に許可はいらないの!?

ヒヨドリ 飼育 許可

ヒヨドリの飼育ですが、ヒヨドリなど野鳥を飼育することは、基本的には違法になります。

ヒヨドリは狩猟鳥獣に指定されており、捕獲することはできるようですが、時期や場所が決まっており、しかもあくまで狩猟が対象で、飼育目的の捕獲は禁止されているようです。

鳥獣保護管理法に違反した場合は、懲役や罰金に処せられることもあります。

違法な捕獲は一年以下の懲役または100万円以下の罰金、違法に捕獲した野鳥の飼養、違法に捕獲した野鳥の販売等のための譲受け、譲り渡し等は、6か月以下の懲役または50万円以下の罰金、となっているので、飼育する場合はきちんと市区町村などに許可を取るようにしましょう。

飼育ができるケース

ヒヨドリの飼育は基本的には禁止されていますが、学術目的など飼育が可能なケースもあります。

一般の方が飼育できるケースとしては、怪我をしたヒヨドリや巣から落ちてしまったヒナを保護した場合だけになるようです。

ですが、このような場合も、保護する前に鳥獣保護センターなどに電話して指示を仰いでから対応した方がいいようです。

飼育する場合は最終的には野生に返すこと前提で飼育してください。

保護しなくてもいいのに保護してしまうケースが多いようで、巣立ち雛を保護しないように気をつけてください。

ヒヨドリは孵化後10日程とかなり早い段階で巣立ちをします。

ですのであまりうまく飛べず、地面に落ちているものを巣から落ちたと勘違いして保護してしまう事が多いようです。

このような場合は誘拐になってしまうので、羽の生えそろったヒナを保護する場合は、一度安全そうな場所に置いてあげ、親鳥が来ないかなど様子をみるようにしてください。

ヒヨドリの飼育方法

ヒヨドリ 飼育 方法

ヒヨドリの飼育は意外と難しいようです。

特にヒナの時期は難しいようで、餌も気を使わないと翼や足の骨が湾曲するなどの異常が出てしまう事もあるようです。

また、食事の回数も多いようで、1時間から2時間に1回の餌やりが必要になるようです。

水は基本的には与えた餌から吸収するようです。

また、飼育ケースはヒナの場合、プラスチックのケースなどでもいいようですが、糞の量がすごいので、掃除は毎日行うようにしてください

ケースの中には巣になるようなものを作ってあげてください。

ヒヨドリの寿命

ヒヨドリの寿命は野生下では4~5年と言われているようです。

飼育下のヒヨドリは8年ほどで、中には10年を超える個体もいるようです。

餌は何を食べる!?

成鳥のヒヨドリは雑食です。

中でも甘いものがとても好きなようで、カキやリンゴ、ミカンなどの果物を好んで食べるようです。

ではヒナの時期は何を食べるのでしょうか?

◉ヒナの時期

ヒヨドリのヒナの餌は、植物食を中心に与えるといいようです。

この時期に動物食が多すぎると、翼や足の骨が湾曲してしまう事もあるそうです。

トマトを主食とし、副食にすり餌をトマトの果汁で伸ばしたものを与える、というような餌のあげ方がいいようです。

◉羽根が生えそろうまでの時期

この時期もヒナの時期と同じように、植物性の餌とすり餌を与えるといいようです。

この時期まではパンやご飯、牛乳、生米、粟玉などは消化が悪いので与えないようにしてください。

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◉成鳥の時期

羽根が生えそろってきたら野生で食べる餌に変えていきましょう。

植物性の餌を8割、動物性の餌を2割くらいの割合で与えるといいようです。

虫を捕ってきて与えられたらいいのですが、無理そうならば市販されているミールワームなどを与えてもいいと思います。

ヒヨドリとムクドリの違い

ヒヨドリ ムクドリ 違い

ヒヨドリとよく間違われる野鳥に、ムクドリという鳥がいます。

ですが、両方の特徴を知っていれば間違えることはないぐらいしっかりとした違いがあります。

外見の違い

ヒヨドリとムクドリはぱっと見はグレーっぽい色で大きさも同じくらいなので間違えることも多いようですが、くちばしや足の色を見ると大きな違いがあります。

ヒヨドリのくちばしや足の色は黒っぽい色ですが、ムクドリのくちばしや足の色はオレンジ色をしています。

また、ヒヨドリは頬に茶色の模様が入っていますが、ムクドリは頬に白い模様が入っています。

ヒヨドリのくちばしは黒、ムクドリのくちばしはオレンジと覚えておけば、間違えることはなくなりそうですね。

習性の違い

ヒヨドリとムクドリの習性の違いですが、生息している場所は森林、市街地、農耕地などで同じような感じです。

ですが、巣を作る場所に違いがあり、ヒヨドリは樹上におわん型の巣を作りますが、ムクドリは木のうろや雨戸の戸袋などに作ります

また、ムクドリの方が大集団を作るので、都市部では騒音や糞の被害などで問題になっています。

また、飛び方が大きく違い、ヒヨドリは上昇・下降を繰り返し、波型に飛ぶのが特徴ですが、ムクドリはまっすぐに飛びます。

餌は両方とも雑食になりますが、ヒヨドリの方が甘いものを好み、果物を好んで食べるようです。

鳴き声の違い

ヒヨドリとムクドリは鳴き声も違います。

ヒヨドリの鳴き声は、高い声で「ヒーヨヒーヨ」と鳴きます。

ヒヨドリの名前の由来にもなっているようですね。

一方ムクドリは、「ギャーギャー」「ギュルギュル」などGから始まる声で鳴くことが多く、お世辞にもきれいな鳴き声とは言えません。

集団で鳴くことも多く、騒音被害が出てしまう事もあるようです。

ヒヨドリの鳴き声

ムクドリの鳴き声

まとめ

ヒヨドリ 飼育 まとめ

いかがでしたでしょうか?ここではヒヨドリの飼育についてや、ヒヨドリとムクドリの違いについてご紹介しました。

ここでご紹介したことは、

ヒヨドリの飼育は基本的には禁止

違反すると鳥獣保護管理法で懲役や罰金に処せられることもある

怪我をしている場合や、巣から落ちてしまったヒナは野生に返すことを前提に飼育することができる

ヒヨドリの飼育で餌は重要

植物性の餌を中心に、動物性の餌も与える

ヒヨドリとムクドリの大きな違いはくちばしと足の色

ヒヨドリの鳴き声は「ヒーヨヒーヨ」、ムクドリは「ギャーギャー」

です。ヒヨドリは野鳥なので飼育することはできませんが、怪我しているヒヨドリや巣から落ちてしまったヒナは保護してあげたいですよね。許可なく行うと、後々大変なことになるかもしれないので、必ず許可を取るようにしてくださいね。

 

●ヒヨドリと似ている鳥「ムクドリ」についての詳しいまとめはこちら

ムクドリの生態や特徴・鳴き声についてはこちら♪

check1ムクドリの鳴き声や生態、特徴について!飼育ってできるの!?

ムクドリによる被害や撃退方法を紹介します♪

check2ムクドリによる被害と撃退・対策法

 

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