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ホオジロってどんな鳥!?特徴や生態の詳しいまとめ

ヨーロッパで発祥し、日本でも広く親しまれるようになっているバードウォッチング!

日本では四季がはっきりしておりますので、季節によって住む場所を変える鳥が多いのも特徴だと言われており、四季折々の鳥たちが色んな場所で姿を見せてくれます。

近くの山林や公園に散歩に出かけたり、庭先に鳥用のエサ台や巣箱を設置しているだけでも、姿を見ることが出来る鳥もいます。

今回ご紹介するのはスズメの仲間であるホオジロです。

ホオジロの名前の由来や大きさ等の見た目の特徴、生息地や生態、鳴き声などをご案内いたしますので、参考にしてください。


ホオジロの名前の由来

 

ホオジロとは、「頬が白い」という意味で、その名の通り、頬が白いことから名前がつきました。

スズメとよく似た色をしているのですが、スズメと比べると、目の周りが白いのです。

白と茶色のコントラストがとても可愛らしい小鳥です。

英語での読み方

日本では「頬が白い」ので「ホオジロ」と呼ばれているホオジロですが、英語圏ではどのように呼ばれているのか見てみましょう。

ホオジロの英語での表し方は、「Emberiza cioides」と、このように書きます。

発音をカタカナで表すと、「エンベリザ シオディーズ」が近いかと思われます。

Emberiza」はホオジロ科に共通する英語での学名です。

ホオジロの特徴

ホオジロ 特徴

ホオジロは、スズメ目ホオジロ科ホオジロ属に分類される鳥類です。

ここでは、ホオジロの大きさや重さ、色や特徴についてご案内いたします。

それでは、みていきましょう。

大きさ、重さ

まず、ホオジロの大きさですが、成鳥では全長は約17~20センチほどです。

スズメとほぼ同じ大きさですが、尾羽がやや長く、その分だけ大きく見えます。

翼を広げると約24センチほどまで大きくなります。

重さは23グラムほどで、こちらもスズメとほぼ同じ重さだと言われています。

色や特徴

ホオジロは、成鳥になると喉や頬、眉のあたりが白く目立っています

ホオジロという名前がここから由来するほど、その色は特徴的です。

一方、頭や顎は褐色であるため、白い部分とあわせて、はっきりとした帯模様のように見えるのも特徴です。

くちばしは短くて、太い円錐のような形をしています。

頭のてっぺんは茶色と黒の羽毛が混じっており、短い冠羽があります。

尾羽の両側の、いちばん外側の縁にある羽は白く、飛ぶ際に尾羽を広げた時によく目立ちます。

オスとメスの見分け方ですが、メスのほうがオスよりも全体的に色が淡いです。

オスは過眼線と呼ばれる目のあたりの模様が黒いですが、メスは褐色をしているので、よく見ると区別がつきやすいと言われています。

幼いうちは顔の色分けが不鮮明で、全体的に淡い褐色をしているため、オスとメスと見分けをつけるのは難しいでしょう。

ホオジロの寿命

ホオジロ 寿命

ホオジロの寿命は約6年から7年です。

スズメが野生で約2年から3年と言われているのに比べてやや長いと言えるでしょう。

ホオジロの生態

ホオジロ 生態

ここからは、ホオジロの生態についてご案内します。

食べ物や繁殖の仕方について、順番に見ていきます。

ホッピング

ホオジロの動きの特徴は、ぴょんぴょんと二足で跳ねるように飛びながら地面を小刻みに移動することです。

この移動方法はホッピングと呼ばれています。

地面を跳ねながら移動し、地面に落ちている稲や小さな種などをついばんで食事をします。

小さい鳥が、ぴょんぴょんと跳ねて移動している姿はとても可愛らしいですよね。

食性は雑食性

ホオジロは昆虫類や植物の種子を食べる雑食性の鳥類です。

秋から冬にかけては植物の種子を中心に食べます。

繁盛期になると動物性のたんぱく質が必要になるのか、昆虫類の摂取が増えると言われています。

繁殖期には縄張りを持つ

ホオジロは、普段は単独で行動することを好む鳥ですが、繁殖期になり、パートナーを見つけてつがいとなると、縄張りをもつようになります。

巣作りはメスが行い、繁殖期が過ぎても秋冬にかけてはつがいのまま繁殖地でくらしていることが多いです。

他のつがいと共に、少数のグループを作って過ごしていることもあります。

繁殖期は、日本でいうと4月から7月にかけてです。

低い木の枝や地上に枯草を編んだお茶椀型の巣を作ります。

一度に産む卵の数は3個から5個と言われています。

卵の特徴は、白色で黒や褐色の斑点、または曲線などの模様があることです。

カッコウに托卵されることもあります。

卵を抱いている期間は約10~11日と言われており、雛は孵化してからさらに10日~11日で巣立つそうです。

巣立ち後一か月は親から餌をもらって過ごしますが、そののち親から独立すると言われています。

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ホオジロの生息地

ホオジロ 生息地

ホオジロは、シベリア南部や中国から沿海の地方、朝鮮半島や日本まで、東アジアを中心に広く分布する鳥類です。

日本では種子島や屋久島、北海道まで分布しており、身近な鳥として親しまれています。

長距離を渡らない鳥ですが、北海道などの寒い地方では夏鳥として渡来し繁殖し、冬季は温かい地方へと飛び立つと言われています。

ホオジロの鳴き声

ホオジロは、地鳴きは「チチッチチッ」と鳴きます。

続けて二声発することが多いです。

囀る場合は、「ピピッ」や「ピィピィ」と、高い声で鳴きます。

こちらの動画で、ホオジロの独特な節回しの囀りを聞くことができます。

鳴き声の種類、意味

鳥の鳴き声には2種類あり、大きく分けると「囀り」と「地鳴き」があります。囀るときは、気分がよかったり、繁殖のためにメスを誘ったりする場合が多いようです。

また、地鳴きは仲間同士の連絡や合図に使用するための鳴き声だと言われています。

スズメとホオジロとカシラダカの違いは何!?

ホオジロ スズメ カシラダカ

スズメとホオジロは非常によく似ていますが、ホオジロは頬や目の上のあたりが白いので見分けられます。

また、ホオジロのほうが尾が少し長めです。

スズメと比べて頬が白いから、ホオジロと覚えるとよいでしょう。

また、ホオジロとカシラダカについてですが、どちらもホオジロ科ホオジロ属に分類される小鳥です。

ホオジロは日本では冬の北海道以外では比較的出会いやすい留鳥と言われていますが、カシラダカは冬に渡来する冬鳥です。

体の大きさは、ホオジロのほうが少し大きいようです。

また、カシラダカは「頭高」と書き、冠羽が特徴的です。

ですが、冠羽で見分けるのは難しいため、見分ける場合の分かり易いポイントはお腹の色なのだそうです。

お腹の色が茶色いのがホオジロで、白いのがカシラダカと覚えると、分かり易いでしょう。

まとめ

ホオジロ まとめ

今回は、ホオジロについてご案内いたしました。

内容を振り返ってみましょう。

・ホオジロは、顔のまわりが白いことからこの名前がつけられた。
・大きさや重さはスズメと同じくらいであるが、尾羽が少し長いなどの違いがある。
・ホッピングで地面を移動し、虫や種子をついばんで食べる。
・ホオジロはつがいになると縄張りをもち、子育てを行う。
・ホオジロは孵化後10日ほどで巣立ち、約1か月後に親から独立する。
・スズメやカシラダカとよく似ているが、顔の周りやお腹の色で見分けることができる。

いかがでしたか?

私たちが普段目にする鳥が、スズメだと思っていたら実はホオジロだったということがあるかもしれません。

よく観察してみたくなりますね。

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