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逃げない鳥「ハクセキレイ」の生態や子育てについて

逃げない鳥ということで知られるハクセキレイ。

今回はハクセキレイの生態や特徴についてみていきます

ハクセキレイを見たことがある人はもちろん、見たことがない人もぜひチェックしてハクセキレイについて知っていきましょう。


ハクセキレイの名前の由来

ハクセキレイ2

ハクセキレイの名前の由来ですが、顔の白いセキレイが名前の由来なのだそう。

「白」という漢字はしろとも読みますがはくとも読みますよね。

漢字で書くと白鶺鴒となります。

「鶺」は背のことをいい、「鴒」は令を表します。

ハクセキレイは背筋がすらりと伸びているためこのような字が付けられたのだといわれています。

ハクセキレイの生態

ハクセキレイ3

他の野鳥と比べ上品な見た目のハクセキレイ。

一体どのような生態をもつのでしょうか。

ハクセキレイの生態はどういったものなのかみていきましょう。

ハクセキレイの食性は雑食でクモやミミズを好む

ハクセキレイは雑食性です。

好んで捕まえて食べるエサはクモやミミズとなっています。

蛾やトンボを捕まえて食べることもあるようです。

地上に降りて土を掘り起こして虫を食べることも。

都市部に住んでいるハクセキレイは、人間のこぼしたパンくずなども食べるそうです。

人間の食べ物を食べている姿もたびたび見られています。

人間に餌をねだる姿も見られているんだとか。

縄張り意識が強い

縄張り意識がとても強いです。

冬場は単独で、夏場はつがいで縄張りを分散しています。

よく縄張り争いをしている姿が見られるほど、縄張り意識が強いのだそう。

小尾を上下に振る

ハクセキレイは歩き方がとてもかわいいんです。

地上に降りたハクセキレイを観察すると、尾を上下に振りながら歩いている姿を見ることができます。

足を交互に出しながら尾を上下に振る姿はなんともいえずかわいいです。

なぜ尾を上下に振るのか、実は解明されていません。

身を守るためだとか、縄張りを主張しているだとかさまざまな説はあるようです。

ハクセキレイの繁殖期

繁殖期は、寒い地域では年に1回、暖かい地域では年に2回行われています。

この繁殖期は大型の鳥よりも、ハクセキレイのような小型の鳥の方が繁殖期間が短いです。

その理由は大型の鳥と比べ巣づくりから巣立つまでの期間が短いからではないかといわれています。

そのため年に2回繁殖するハクセキレイもいるのです。

求愛ダンスを行う

ハクセキレイは繁殖期になるとオスがメスに向かって求愛ダンスを行います。

地上で羽を広げてメスの周りを回るのですが、この動画ではしっかりと求愛ダンスをしている姿を確認することができます。

オスの必死な様子に「がんばれ!」っと思わず応援したくなりますね(笑)

>>求愛ダンスをする鳥「ダイサギ」はこちら♪

渡り鳥「ダイサギ」の夏羽冬羽や特徴、生態について

巣作り

ハクセキレイはオスとメスが協力して巣を作ります

枯れた草、植物の根を拾い集め巣を作るのです。

巣はお皿のような形をしています。

巣ができたらメスが4個~5個の卵を産みます。

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繁殖の時期

繁殖期ですが、日本に生息するハクセキレイは5月~7月に繁殖の時期を迎えます。

暖かい時期に繁殖の時期を迎えるようです。

子育てと巣立ち

メスとオスが一緒に巣作りを行うハクセキレイ。

オスはさぞかし子育てに協力的なのだろうと思いきや、子育てにはまったく参加しないのだそう。

子育ては主にメスが行うんだとか。人間みたいですね(笑)

雛は孵化をしてから巣立つまでの期間は13日~16日と約2週間程度となっています。

しかしハクセキレイは巣立ちをしても親と一緒に行動することがあるそうです。

中には群れをつくるハクセキレイもいます。

ハクセキレイの寿命

ハクセキレイ4

ハクセキレイをはじめ小型の鳥は長生きしないことで知られています。

多くの小型の鳥が1年以内に命を落としています。

ハクセキレイの寿命も1年程度でしょう。

しかし中には1年以上生き、長生きするハクセキレイもいるようです。

ハクセキレイの生息地

ハクセキレイ5

日本では以前は東北地方のみで確認されていました。

現在は東北だけでなく関東、中部にも生息しています。

西日本でも姿が確認されているようです。

主に海岸や河川などの水辺に生息しています。

駐車場や道路などにも生息しているようです。

そのため私たちの生活している場でもよく見ることができます。

>>水辺に住む鳥「ヨシゴイ」についてはこちら♪

ヨシゴイの生息地や鳴き声・特徴について

ハクセキレイの特徴

ハクセキレイ6

ハクセキレイの特徴をみていきましょう。

ハクセキレイはどのような特徴を持つ鳥なのでしょうか。

ハクセキレイが「逃げない鳥」と呼ばれる理由もみていきます。

ハクセキレイの大きさ、重さ

ハクセキレイの大きさは約21cm、大きさはスズメと変わりません。

重さは29gです。体が小さいのでやはり軽いですね。

ハクセキレイの見た目の特徴や模様

見た目ですが、頭から背中まで黒または灰色をしています。

黒、灰色、白の色をしており上品な印象を受けます。

そしてお腹と翼は白くなっています。

求愛ダンスはこの白い羽を使って行うんですね。

顔も白くなっており、目を通る黒い過眼線が特徴的となっています。

また長い尻尾も特徴的です。

オスとメスの違いですが、メスはオスよりも体上面の色が薄いです。

しかしオスも冬になると淡い色合いになります。

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ハクセキレイは何故逃げない!?

ハクセキレイ7

ハクセキレイは「逃げない鳥」と呼ばれます。

鳥は人間が寄っていくと飛んで行ってしまいます。

しかしハクセキレイは他の鳥と比べ人間を怖がらないようです。

人間に恐怖心を持っていないことから、人間が寄って行っても逃げないのだと言われています。

ハクセキレイはお米を食べたりなど農作物を食べません。

エサとなるのは主に虫などです。

そのため人間にいじめられたことがないのです。

ハクセキレイの鳴き声


ハクセキレイの鳴き声の動画です。「ピピッ ピピッ」とかわいらしい鳴き声で鳴きます。

特徴のある鳴き声なので、他の鳥と区別しやすいです。

鳴き声の種類と意味

ハクセキレイの鳴き声はとてもかわいらしいです。

かわいい鳴き声をもつハクセキレイは、特に縄張りを宣言する時にきれいな鳴き声を出すのだそうです。

めったに聞くことができないそうなので、聞けたらかなりラッキーですよ!

ハクセキレイとセグロセキレイの違い

ハクセキレイ8

ハクセキレイとセグロセキエイはは大きさや色、動き方までよく似ています。

そのためどっちがどの鳥なのか見分けるのは遠目からでは難しいです。

しかし近くで見ると違いはすぐに分かります。

ハクセキレイの頬は白、グロセキエイの頬は黒です。

頬を見ると違いがよく分かります。

ハクセキレイを保護した時はどうすればいい!?

ハクセキレイ9

ハクセキレイは私たちの住む市街地でもよく姿を見かけます。

そのため最近弱っているハクセキレイを保護するというケースが増えてきているそうです。

保護する場合は必ず怪我をしていないかどうか確認してください。

怪我をしていなければ保護する必要はありません。

しかし車がよく通るところだったりする場合は車が通らないような場所に移動させてあげましょう。

怪我をしている場合はすぐに動物病院に連絡して下さい。

もし保護したハクセキレイの羽などに傷がついていた場合、体温が下がりやすくなってしまっている可能性があります。

そのため布などで包んで温めるようにしてから動物病院に連れていくようにするといいでしょう。

飼育ってできるの!?

ハクセキレイは野鳥です。

野鳥をペットとして飼育することは原則禁止されています。

もし怪我をした野鳥を保護したとしても、元気になったら外の世界に返してあげるようにして下さい。

分布を広げているハクセキレイ

ハクセキレイ10

ハクセキレイは人間を利用してどんどん分布を広げています。

東北地方でしか見ることができなかったのに今では日本のほとんどで見ることができるようになっています。

世界にもその分布は広がっており、ユーラシア大陸のほぼ全域に分布しています。

まとめ

ハクセキレイ11

ハクセキレイについてはいかがでしたでしょうか?

今回のポイントをまとめると、

・ハクセキレイは土を掘り起こして虫などを食べる雑食である
・尾を上下に振ったりかわいい鳴き声をするアイドルのような鳥である
・求愛ダンスが得意で本当にアイドルのような鳥である
・暖かい地域では年に2回繁殖を行う
・オスとメスは協力して巣作りを行うが子育てはメスが行う
・ハクセキレイは飼育できないので保護し元気になったら野生に返す
・生息分布をどんどん増やしている

これらのことが分かりました。

ハクセキレイは市街地にも生息しているようなので、あなたのすぐ近くにもいるかもしれませんね。

ぜひハクセキレイを探しに行ってみてはいかがでしょうか。

>>ハクセキレイをフライングキャッチで採集する鳥「コサメビタキ」

コサメビタキの巣の特徴や鳴き声・幼鳥等について

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