オキナインコの性格や寿命・価格・飼い方について
オキナインコは、大型インコに劣らない知能を持つと言われる、賢い中型のインコです。
人に良く懐き、体も丈夫なので飼育しやすいと言われています。
ただ、鳴き声が非常に大きいため飼育には注意が必要です。
今回の記事では、そんなオキナインコの性格や寿命、価格、買い方について説明したいと思います。
この記事でどんなことが知りたいですか!?
オキナインコってどんな鳥!?
オキナインコはオウム目インコ科に属する中型のインコです。
オキナインコの原産国
野生のオキナインコは、南アメリカが原産と言われています。
現在では再野生化した個体群が、イスラエル、ベルギー、スペイン、ポルトガル、イタリア、スロバキア、アメリカ、プエルトリコカナリア諸島、チリ、バハマ、日本などの各地で繁殖しているそうです。
アメリカでは外来種として8つの州で生息しており、特にフロリダ州では10万羽を超える個体が生息しているとされています。
オキナインコの大きさ・重さ・色・特徴
オキナインコの大きさは、全長29㎝程、翼開帳時48㎝程、体重100g程でメスの方がやや小さいと言われています。
野生のオキナインコの体色は背面が明緑色、額、頬から胸部にかけて淡灰色に濃灰色のスカラップ模様、腹部は淡い黄緑色、風切羽は濃青色で尾は長く先にかけて細くなり、クチバシはオレンジ色をしているそうです。
飼育された個体の中には、白色、青色、黄色などに色変わりした個体もありますが、自然の中では目立ってしまうため、再野生化した個体は野生と同じ色合いの個体が多いとされています。
オキナインコの値段
オキナインコの平均的な価格は、ノーマルで6~10万円位、色変わりの種で12~18万円と言われています。
流通経路、流通時期、成長具合、慣れ具合でも価格が変わるそうです。
オキナインコの寿命
オキナインコの寿命は中型のインコの中でも比較的長く、約30年~35年程生きると言われています。
オキナインコの鳴き声
オキナインコは小柄な体格に似合わず、声が大きくかなりの声量だと言われています。
鳴き声の種類・意味
オキナインコの地鳴きは「ピッ」、「ピーピー」と鳴き、仲間と呼び合っていると言われています。
飼育下では、飼い主に何かを要求していることが多いようです。
警戒時には「ギャギャギャ」と鳴き、オスのさえずりは「ピュロロピュロロ」と鳴くそうです。
オキナインコの性格
オキナインコは比較的温厚な性格だと言われていますが、自己主張の強い個体が多いそうです。
本来、縄張り意識の強い性質を持っているため、ケージの中に手を入れる時などは注意が必要な場合もあるようです。
飼育下では飼い主に従順だとされていますので、早い時期からしっかりとしつけをしたほうが良いとされています。
知能が高いですので、怒るのではなく、褒めてしつけるとすぐに理解すると言われています。
寂しがりやで甘えん坊
オキナインコは雛から育てると、非常によく懐くと言われています。
常に構って欲しい寂しがりやで甘えん坊な個体が多いので、こまめにスキンシップをとるように心がけましょう。
好き嫌いがはっきりしてる
オキナインコは自己主張が強く、好き嫌いがはっきりしていると言われています。
食べ物の好き嫌いだけでなく、人間に対してもその傾向が強いそうです。
頭がいい
オキナインコは小柄なインコですが、大型インコのヨウムに次ぐと言われるほど知能が高く、利口だと言われています。
理解力も高く、しっかりとしつければ非常に従順だと言われていますが、頭が良いがゆえに問題行動を起こす個体も多いとされています。
オキナインコの飼い方
オキナインコも他のインコ類と同じように、鳥かごの中にエサ入れと水入れを設置して、1日1度はエサや水の交換、ケージ内の掃除などを行うようにしましょう。
また、適度な日光浴も健康のためには大切だとされています。
外に出すと外敵に襲われる危険もありますので、室内の日当たりの良い場所で日光浴をさせるといいでしょう。
オキナインコの飼育に必要な物
オキナインコはとても活発で遊び好きな性格のため、飼育の際には広いスペースが必要だと言われ、床が45cm四方、高さ50㎝以上の中型インコ用のケージが最低でも必要だそうです。
形は色々なものがありますが、シンプルな四角いものは掃除がしやすいそうです。
また、出入りがしやすい様に、天井や前に大きく開くものを選ぶといいでしょう。
留守番時に退屈させないために、ケージの中におもちゃやかじり木を設置すると良いようです。
オキナインコの飼育環境や温度
オキナインコはインコの中でも比較的丈夫で、気温の変化にも強いと言われています。
室内であればそれほど気を配る必要はありませんが、夏場のエアコンや冬の寒さは苦手な場合が多いようです。
エアコンが直接当たらないようにカバーをかけたり、冬場は鳥専用のヒーターを使用するといいでしょう。
オキナインコの餌
オキナインコは、ヒマワリの種や麻の実などの脂質の高い餌を好むそうです。
ですが、あまり与えすぎると脂質過多になりますので、栄養補助としてのペレットや中型インコ専用の脂質の低いシード、野菜や果物などバランスよく与えるように注意しましょう。
野菜はブロッコリーやスプラウト類、小松菜、チンゲン菜、果物はりんごやミカン、バナナなどを好むようです。
また、果物は糖分が多いですので与えすぎないように注意しましょう。
りんごの種やサクランボの種などバラ科の植物の種は有毒ですので、事前に取り除いてから与えるようにしましょう。
なお、アボカドは鳥の命に関わる、食べさせてはいけない危険な食物だとされていますので、与えないようにしましょう。
オキナインコの飼育の注意点
オキナインコは知能が高い分、飼い主の行動に敏感だと言われています。
放置しすぎると毛引きや呼び鳴き、噛み癖など問題行動を起こす場合がありますので、ストレスを与えないように注意することが大切です。
また、クチバシが鋭いので、噛み癖が一度ついてしまうと大変です。
理解力の高い鳥ですので、こつこつとしつけるようにしましょう。
1日に最低1時間は放鳥する
オキナインコは人間が大好きで、スキンシップを好むと言われています。
最低でも1日1時間程度の放鳥の時間を設け、スキンシップを心がけましょう。
防音対策をする
オキナインコは鳴き声が非常に大きいため、集合住宅などでは騒音が問題になってしまうこともあるそうです。
一戸建ての場合でも、防音対策が必要になりますので、事前に準備してから迎え入れるようにしましょう。
まとめ
☑オキナインコは南アメリカ原産の鳥、再野生化した個体が増えている
☑全長は29㎝程の中型のインコ、明緑色の体色
☑価格は6~10万円位、色変わりの種は12~18万円位
☑寿命は30~35年くらい、体が丈夫で比較的長寿だと言われる
☑性格は温厚、知能が高く自己主張が強い甘えん坊の個体が多い
☑遊び好きなので広いケージが必要、餌は基本的に専用のシード類やペレット
☑1日に最低でも1時間は放鳥とスキンシップが欠かせない
☑鳴き声が大きいので防音対策が必要、集合住宅は不向き
オキナインコはインコ類の中でも、スキンシップが必要なインコです。
構ってもらえないと大声を出したり、毛をむしったりと問題行動をとる場合も多いようです。
毎日スキンシップする時間が取れない方は、飼育が難しいかもしれません。
他にも掃除などのお世話も必要ですし、寿命も長いですのでよく考えてから迎え入れるようにしましょう。