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ヤブサメの鳴き声や生態・特徴について

藪に潜んで生活するヤブサメは、身体も小さく、とても警戒心が強いので姿を見ることがなかなか難しいようです。虫のような高音のさえずりが特徴的で、声だけが聞こえると言うことも多いそうです。

今回の記事では、そんなヤブサメの生態や特徴、鳴き声について説明したいと思います。


ヤブサメの名前の由来

ヤブサメ 名前 由来

ヤブサメは、特徴的なシーシーシーと言う鳴き声が藪に降る雨の音のように聞こえることから、ヤブサメと付けられたと言われています。

ウグイスに似ていることから「カワリウグイス」と呼ばれることもあるそうです。

漢字表記・英語名・学名

ヤブサメは漢字で書くと「藪雨」または「藪鮫」と表記し、英語名はAsian stubtsil、学名はUrosphena squameicepsと表記します。

ヤブサメの特徴

ヤブサメ 特徴

ヤブサメは、スズメ目ウグイス科ヤブサメ属に属する小さな鳥です。

尾が極端に短く、茶褐色の体色に長くて白い眉班が特徴です。

大きさ

ヤブサメの大きさは全長約10.5㎝の小さな鳥です。

キクイタダキ、ヒガラ、ミソサザイなどとともに、日本で最小の鳥の一種であると言われています。

見た目の特徴や模様

ヤブサメは丸みのある体格で、同じ仲間であるウグイスに似ていると言われることが多いそうです。

尾がとても短く、留まったときに頭から尾までが水平になって見えると言われています。

体色はオスもメスも同色で、頭部から背面は茶褐色、特徴的な眼の上を通る白くて長い眉班、明瞭な黒褐色の過眼線、腹部は灰白色をしています。

くちばしは濃い目の茶色で、足は薄い茶色をしており、藪に入ると見えにくくなると言われています。

ヤブサメの寿命

ヤブサメ 寿命

ヤブサメの寿命は詳しくはわかっていないそうですが、野鳥の小鳥の平均的な寿命は短く、一年くらいだと言われています。

ヤブサメの生態

ヤブサメ 生態

ヤブサメは、繁殖期以外は単独で行動していることが多いそうですが、秋の渡りの頃になると数羽で行動することもあるようです。

昆虫やクモを好んで食べる

ヤブサメの食性は主に昆虫食で、クモなどの節足動物も食べることがあるようです。

灌木の茂みや広葉樹林の下草の中を、身体を左右に活発に振りながら動き回り、植物についた昆虫の幼虫や成虫を食べるそうです。

また、地上を跳ね歩いて移動することもあり、この場合も昆虫を採食していると言われています。

一夫一妻制

ヤブサメは基本的には一夫一妻制ですが、育雛後期になると一妻多夫制になることがあるようです。

別のつがいのオスが居候しにくる

ヤブサメは育雛後期になると、つがいの雄以外のオス1羽または2羽が繁殖活動に参加し巣に居候すると言われています。

この途中参加するオスは、隣接する縄張りのオスであることが多く、自分のつがいのメスが抱卵中であったり、何らかの理由でつがいのメスを失ったオスであると考えられています。

このオスは雛が巣立つと去っていく場合が多いそうですが、居候していたつがいのメスと新しくつがいになり、メスにとっては2度目の繁殖活動を行うこともあるそうです。

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繁殖期

ヤブサメの繁殖期は4月下旬ころから

8月にかけての時期で、年に1回から2回繁殖活動をすると言われています。

灌木林や落葉広葉樹林の地上に営巣し、巣は草や樹木の根元、倒木の下などに作ることが多いそうです。

主に落葉樹の落ち葉でお椀型の巣を作り、中に獣毛、菌糸束を利用して寝床を作ると言われています。

巣作りはメスのみで3~7日かけて行い、営巣が終わると早朝に1日1卵づつ4個から7個の卵を産むそうです。

抱卵はメスのみで約13日間行い、雛が育つまでの約11日間の給仕はオスが主体で行うことが多いそうです。

巣の中のふんの撤去や清掃も主にオスが行うようです。

また、繁殖に途中で参加してくる別のオスも、雛への給仕を手伝うことがあると言われていますが、なぜ繁殖に参加するのかなど詳しいことはわかっていないそうです。

ヤブサメの生息地・分布

ヤブサメ 生息地 分布

ヤブサメは、日本、ウスリー、中国東北部、朝鮮半島、サハリンなどの日本海周辺地域で繁殖を行い、冬場は台湾、中国南部、インドシナ北部、ビルマへ渡ると言われています。

平地から山地の雑木林や杉林の、林床に藪や笹が生い茂り暗く湿った場所を好んで生息していることが多いそうです。

常に林の下層で生活することが多いので、なかなか姿を見ることができないと言われていますが、渡り期にはまれに市街地の公園などで見かけられることもあるようです。

日本では夏鳥として4月から10月頃に屋久島以北から北海道の各地に渡来し、八重山諸島では少数のヤブサメが越冬することがあるそうです。

ヤブサメの鳴き声(動画)

ヤブサメのさえずり

ヤブサメの地鳴き

鳴き声の種類と意味

ヤブサメのオスのさえずりはとても特徴的で、「シーシーシーシー」とセミや虫のような補足甲高い声でさえずると言われています。

ヤブサメのさえずりの声の周波数は、他の小鳥のさえずりの声と比べて2~3倍高い8~9Hzといわれ、人によっては聞き取れないことがあるそうです。

特に高齢の方には聞き取りにくい音域だと言われています。

地鳴きは「チョッチョッ」とミソサザイに似た鳴き方をするそうで、この声は採食をしている時によく聞かれるそうです。

また、警戒している時や、他のオスと縄張り争いしているときなどは「ビチビチビチビチ」と言う連続音のような鳴き方や「チチチッチチチッ」と言う激しい金属音のような鳴き方をするようです。

まとめ

ヤブサメ まとめ

藪に紛れて姿を見せずに、特徴的な声だけが聞こえると言うヤブサメは、同じ仲間であるウグイスに行動もよく似ていますね。

小さくて可愛らしい小鳥ですから、機会があったら見てみたいですよね。

それでは、今回の記事のおさらいをしたいと思います。

〇ヤブサメの名は藪に降る雨の音のような鳴き声から
〇日本でも最小の鳥の一種で、見た目はウグイスによく似ている
〇昆虫やクモを好んで食べ、地上に降りて採食することもある
〇基本は一夫一妻制、繁殖の後半になると一妻多夫性
〇渡り鳥で日本では夏の鳥、暗く湿った林を好む
〇虫のように細くて高い「シーシーシー」と言うさえずりが特徴的

ヤブサメはあまり馴染みのない鳥ですが、その藪に降る雨の音のようなさえずりを間近で聞いてみたいですね。

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