可愛いシマエナガの生息地や鳴き声について!飼育はできるの!?
雪の妖精と呼ばれるシマエナガ。
大人の手のひらに収まるほどの大きさで真っ白でふわふわした体が特徴的で可愛いですよね。
愛くるしい顔で『ぬいぐるみ』と間違えてしまう程の愛嬌で一躍有名になりました。
写真だけではなく実際に会ってみたい小鳥でもありますよね。
そんなシマエナガですが写真家が収めた写真集などでネットでも広がりを見せましたが、どこに行けば会えるのだろうか?
そこでシマエナガの生態について調べてみました。
この記事でどんなことが知りたいですか!?
シマエナガの名前の由来
ぬいぐるみの様に愛くるしい顔がとても可愛いシマエナガですがエナガ科エナガ属に属する小鳥でコウライシマエナガの亜種と言われています。
名前の由来は『シマ(島)エナガ(柄長)』
すなわち島に居るエナガと言う意味です。
日本のエナガには大きく分けて4つの亜種が分布しています。
・コウライシマエナガ
・エナガ
・キュウシュウエナガ
・チョウセンエナガ
シマエナガはこのうちのコウライシマエナガの亜種で北海道に生息しているので島(北海道を表す)エナガ(尾羽が長い事から柄長)と呼ばれています。
シマエナガの漢字表記・英語名・学名
シマエナガの漢字表記は『島柄長』
島に居るエナガと言う意味で島は北海道の事を指しています。
学名は『Aegithalos caudatus japonicus』
英語名は『Long-tailed Tit』
となります。
>>かわいい「エナガ」の特徴や鳴き声、生態についてはこちら♪
シマエナガの特徴
シマエナガが一躍有名になったのは野鳥の写真集からネットなどで噂が広まり人気者になりました。
あまり大きくない体でゴマの様な目で見られるとシマエナガの魅力にハマってしまいます。
雛が枝に一列で並んでいる所を見たら思わず写真を撮りたくもなっちゃいますよね?
そんなシマエナガの特徴を紹介します。
シマエナガの大きさ・重さ
シマエナガの大きさは体長が約14cmと小型の鳥で翼開長は16cmほどになります。
体重は5.5~9.5gと軽く可愛らしさがあります。
比較をするなら良く知られる『スズメ』が近く、体長は変わりませんが重さはスズメの半分程度しかありません。
シマエナガの見た目の特徴や色・模様
見た目の特徴は雪の妖精と呼ばれるだけあって真っ白でふわふわしています。
ゴマの様な目をしていて黒い嘴(くちばし)は小さく体は丸く尾羽は体全体の半分ほどある小鳥です。
柄の長い柄杓に例えられたエナガは体長がスズメと同じくらいではありますが尾羽を抜いた長さは半分程度の大きさしかありません。
>>同じ大きさくらいの「スズメ」の生態や特徴、寿命についてはこちら♪
シマエナガの寿命
鳥の寿命は体が小さいと短く大きな体の鳥は寿命が長いと言われています。
その流れからするとシマエナガはスズメの半分程度の体長しか無いので寿命も半分?
と思うかも知れませんがシマエナガの寿命は3~4年くらいと言われています。
スズメは野生環境で3年ほどと言われていますのでシマエナガと変わりはそれほどありません。
野生環境だと外敵がいたり卵を狙ったヘビなどに襲われてしまう可能性もあるので、その様な外敵が居ないともう少し長生きするのかも知れません。
シマエナガの生態
真っ白でふわふわな体のシマエナガですが日本では北海道に居ると言う話を耳にします。
でも実は北海道に居るからと言っても北海道の人もそれほどまで多く見ている人は居ないと思います。
どんな所にいて、どんな物をたべているのかが分かれば探す範囲も決まってくると思いますがシマエナガの生態が分からなければ探しようがありませんよね?
そこでシマエナガの生態として食べ物や飛び方などについて探ってみましょう。
他の種類の鳥と群れる
シマエナガは非繁殖期にも小さく群れを作っていますがシジュウカラ・ヤマガラ・ヒガラ・メジロなどの違う種類の鳥と混群する事も多くあります。
その混群の中でもエナガ類は混群を先導すると言われています。
ホバリングする
愛くるしい姿のシマエナガですが他の鳥と少し違った動きをする事があります。
それは『ホバリング』と言ってハチドリと同じようにその場で羽ばたいて留まるホバリングをする事が出来ます。
餌を取る時にもホバリングを見せますが他にも樹液などを見つけるとホバリングをしながら樹液を食べる時、給餌する時などもするようです。
昆虫やクモを食べる
シマエナガは雑食性と言われております。
木の枝先などで小さい昆虫・クモ・幼虫などが居たらそれらを食べたり特にアブラムシなどを好んで食べると言われています。
他には木の実や草の種子の他に樹液などをも食べる事があります。
樹液などをホバリングしながら食べる所など撮影される事も多く見られています。
繁殖期
つがいが出来るのは3月頃からで繁殖期に入ります。
樹木や幹などのまたにコケをクモの糸で丸くまとめた袋の様な巣を作ります。
1腹7~12個の卵を産み1ヶ月ほどすると雛が見られはじめます。
抱卵期間は2週間程度、巣立ちまでは14~17日くらいと言われています。
雛が育つ確率はとても低く天候が悪かったりカラスやヘビなどの外敵に捕食されるなどがあります。
シマエナガの生息地・分布
シマエナガの生息地や分布はユーラシア大陸の中緯度地方を中心にヨーロッパから中央アジア、日本と幅広く分布しています。
エナガは日本の北から南まで居ますがシマエナガは稀に東北の青森などで見られる事がありますが主に北海道に生息しています。
北海道では季節によって移動する事がない留鳥とされていて基本的には10羽くらいの群れで生活をしています。
寒くなる冬にはシジュウカラなどのカラ類やキツツキの種と一緒に行動する事があります。
旅行などで北海道へ行った時にシマエナガを見たいなと思ったら円山公園や旭山記念公園、北海道神宮などで見られる事があるとされています。
>>北海道等の寒い地方で見られる「クマゲラ」の生息地や鳴き声や生態についてはこちら♪
シマエナガの鳴き声
雪の妖精と呼ばれるシマエナガの鳴き声はこちらになります。
チーチーやツリリと鳴くさえずりはとても可愛いですよね。
鳴き声の種類や意味
シマエナガの鳴き声の種類や意味はいくつかあります。
基本は『さえすり』と『地鳴き』に分かれていて使い方も意味も変わってきます。
【さえずり】
チーチー・ツリリ・ジュリリなど聞こえる鳴き方はさえずりと言って、主に縄張りの宣言やメスのシマエナガを呼ぶ為に繁殖期のオスが鳴く鳴き方です。
中でもスズメやシマエナガの様な鳴禽類は鳴管の発達が良いので良いさえずりをします。
【地鳴き】
地鳴きはさえずり以外の鳴き声で繁殖期以外の時に鳴く声を指します。
主な使い方は警戒や威嚇の時の鳴き声の他には雛を呼ぶ時なども地鳴きします。
猛禽類などに捕食される事がありますので外敵を察知したら警戒発声をします。
シマエナガの天敵
木の上に首を傾げてじっとみるシマエナガ。
真っ白い体でふわふわしているので見た感じはぬいぐるみや大福みたいで可愛いですよね。
そんな可愛いシマエナガの天敵とは一体どんな物があるのでしょう?
一般的にはカラス・イタチ・ヘビなどがシマエナガの巣にある卵や雛を襲う事が多く知られています。
他には猛禽類のハイタカ・ツミなどのタカ科ハイタカ属や動物食のモズなどシマエナガの天敵は多くいます。
シマエナガはペットとして飼う事はできるの!?
小さな体に小さな目とくちばしが可愛らしいシマエナガですが木の上に止まり首を傾げている姿を見たら欲しくなっちゃいますよね。
そんなシマエナガはペットとして飼えるのか?
飼えるならペットとして育ててみたいと思う人は実に多くいます。
ですが、シマエナガは鳥獣保護法にてペットとして飼育したりペットショップなどでの販売は禁止されていますのでシマエナガを飼う事は出来ないと言う事になります。
また可愛い見た目からは想像もつきませんがシマエナガは活発に動く鳥です。
縄張りに部外者が来たら激しく追い出そうとしますので見つけても観察するだけにしてあげましょう。
まとめ
シマエナガの生態などについて紹介しましたが如何でしたか?
今回シマエナガについて紹介した事は
☑シマエナガの名前の由来は島にいるエナガ
☑スズメより小さい小柄な小鳥
☑寿命は3年程度と短い
☑鳴き方によって意味が違う
☑ペットとしてシマエナガは飼えない
などです。
ネットなどから可愛らしいと人気の出たシマエナガを直接、見たいと思ったら北海道へ旅行がてらバードウォッチングしてみてはどうでしょうか?