アカショウビンの鳴き声や生息地、生態について
真っ赤な野鳥、アカショウビンを知っていますか?
今回は特徴的な野鳥であるアカショウビンについてみていきましょう。
どのような鳴き声、どこに生息しどのような生態の野鳥なのでしょうか。
アカショウビンについて詳しく紹介していきます。
この記事でどんなことが知りたいですか!?
アカショウビンの名前の由来
アカショウビンの名前の由来はカワセミから来ています。
カワセミの古来「ショウビン」からきており、赤いカワセミということからアカショウビンと名付けられたと言われています。
アカショウビンの漢字表記・英語名・学名
漢字表記は赤翡翠、英語名はRuddy Kingfisher、学名はHalcyon coromandaとなっています。
ブッポウソウ目カワセミ科の野鳥です。
アカショウビンの特徴
アカショウビンがどのような特徴を持つ野鳥であるか知っていますか?
アカショウビンについての特徴をみていきましょう。
アカショウビンの大きさ
大きさは全長27㎝、翼を広げた時の大きさは40cmです。
ハトよりもやや大きいサイズとなっています。
アカショウビンの見た目の特徴や色・模様
アカショウビンは「アカ」と名前にあることからも分かるように全体的に赤っぽい色の野鳥となっています。
特に特徴的なのは赤く太い嘴でしょう。
頭~尻尾にかけては赤色、そして首~お腹、足にかけては赤みがかかった黄色となっています。
足も赤いです。
本当に全体的に赤いことが分かります。
しかし全てが赤いわけではありません。
喉は白く、腰には薄い水色の羽毛があります。
この水色は飛んだ時によく目立ちます。
眼がきりっとしておりハンサムな顔をしていることも特徴的です。
多くの野鳥がいますが、アカショウビンはかなり特徴的な鳥であるといえるでしょう。
アカショウビンのオスメスの違い
アカショウビンのオスとメスの色合いは同じです。
オスの方がメスと比べてやや赤色が濃いかなという印象です。
オスとメスが並んでいたらオスがどっちかが分かるかもしれませんが単体で見るとオスかメスかは分からないかもしれませんね。
アカショウビンの寿命
平均寿命は約7年となっています。
アカショウビンの生態
アカショウビンがかなり特徴的な鳥であることが特徴から分かりました。
では生態はどうなのでしょうか?
アカショウビンの生態を見ていきましょう。
単独、つがいで生活する
単独またはつがいで生活します。
食性は動物食
魚類、爬虫類、両生類、昆虫、甲殻類を食べる動物食です。
さまざまなものを食べていることが分かりますね。
ヒナのうちは小さなものを食べていき、体が大きくなるにつれ大きいものを食べるようになっていきます。
アカショウビンは石や枝の上から獲物を狙います。
獲物を捕獲した後に再度石や枝の上に戻って獲物をくわえ直して頭から呑み込んで食べていきます。
大きな獲物を捕獲した場合は、足場に数回叩きつけ獲物を弱らせてから呑み込んでいきます。
くちばしで使って穴を掘る
キツツキのようにくちばしを使って樹木に穴をあけて巣作りを行います。
樹木に穴を開けるところはキツツキと似ていますがキツツキのように嘴が強くはありません。
アカショウビンの赤い嘴は柔らかいのだとか。
そのためアカショウビンは朽ちた樹木を探し、そこに穴を開け巣作りを行うそうです。
朽ちた樹木がなかなか見つからない時には古い民家のかやぶき屋根に巣を作るそうです。
それすら見つからない場合はスズメバチの巣に穴を開けて巣を作ることも。
なんと発泡スチロール製の人工営巣木で繁殖を行ったという記録が残されています。
繁殖期
日本での繁殖は6月~7月で1度に卵を5つほど産みます。
アカショウビンは一夫多妻制です。
オスとメス一緒に卵を温めヒナを育てていきます。
アカショウビンの生息地・分布
渓流の近くにある暗い場所を好んで生息しています。
低地~山地にかけて、樹木が生い茂る森林などでよく姿を見かけることがあるようです。
東アジア、東南アジア、南国、日本、朝鮮、中国などさまざまな場所に分布しています。
日本には6~7月に渡る夏鳥で、日本では繁殖を行います。
全国的に生息しており、特に沖縄県の西表島は日本有数の繁殖地であることが知られています。
西表島などが属している沖縄県竹富町の町の鳥に指定されています。
アカショウビンの鳴き声
嘴を開き震わせながら「キョロロロロー」と鳴いています。
渡り鳥として知られるアカショウビン、オスの方が早く渡来し広い範囲に縄張りを構えてメスを待ちます。
鳴き声の意味
日本で繁殖を行うアカショウビン。
6月頃になると「キョロロー」と次第に小さな声で鳴いていきます。
さえずりは繁殖期によく聞かれます。
鳥のさえずりには求愛の意味があります。
アカショウビンは梅雨時期の雨が降りそうな時期に鳴きます。
そのため雨を呼ぶ鳥と言われています。
アカショウビンの鳴き声に関してはある伝説があります。
アカショウビンの体は真っ赤ですよね。
この真っ赤な姿は火の玉に例えられていました。
アカショウビンが鳴くと雨が降る。
体を冷やすために鳴いて「雨よ触れ」と天に祈っているのではないかと言われていたのです。
まとめ
アカショウビンの特徴や生態など詳しいことを知ることができたのではないでしょうか?
☑真っ赤で太い嘴、全体的に赤いのが特徴
☑動物食でさまざまなものをたべる
☑成長に応じて食べるエサの大きさが大きくなる
☑キツツキのように樹木に穴を開けて巣を作る
☑日本で繁殖を行う繁殖期は6月~7月
☑沖縄県西表島は日本有数の繁殖地であることで知られている
☑嘴を大きく開き震わせながら「キョロロロー」と鳴く
このようなことが分かりました。
特徴的な見た目であることからバードウォッチャーたちに人気のある鳥です。
ぜひ西表島までアカショウビンを見にでかけてみてはいかがでしょうか。
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