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ナベヅルの鳴き声や生態・特徴について

ナベヅル この記事は約 7 分で読めます。

ナベヅルは美しいツルの仲間で、顔などはツルにソックリですが、体や頭はあまりツルとは似ていない鳥類なんです。

名前も「ナベヅル」なんてあまり嬉しくない名前がついているあたりも含めて今回はナベヅルの鳴き声や生態、特徴などについてをご紹介したいと思います。

まずは、ナベヅルのちょっと残念な名前の由来についてです。


ナベヅルの名前の由来

ナベヅル 名前 由来

優雅なツルの仲間だといわれているナベヅルですが、ちょっと残念な名前をつけられてしまっていますが、名前の由来はまさしくその見た目からだといわれており、ナベヅルの体は灰色でそれはまるで鍋についたススのようだということからナベヅル、鍋鶴と呼ばれるようになったとのことです。

なんて、可哀想なネーミングなんでしょうね。

ナベヅルの漢字表記・英語名・学名

ナベヅルの名前を漢字表記は鍋鶴

英語表記は、Hooded crane

学名はGrus monacha

漢字名は見た目から由来されていますよね。

学名のmonachaも頭からの黒い模様が修道士の被りものに似てることからGrus(ツル)monacha(修道士)で修道士のようなツルという意味合いがあるんですよね。

名前の由来でも説明したようにナベヅルは、やはり見た目で名前がついているのがわかりますよね。

ナベヅルの特徴

ナベヅル 特徴

ナベヅルは、ツル科ツル目ツル属の鳥類で、ツルの仲間だといわれています。

体はツルのように真っ白ではなく灰色で頭のてっぺんは毛がなく赤い色をしているのが特徴だといわれています。

また、口ばしは黄色身がかっていて、足は黒や黄身がかった緑色をしているようです。

ナベヅルの大きさ・体重

ナベツルの体長はおよそ90cmから100cmくらいで、翼を広げたときは160cmから180cmもの大きさになるといわれています。

また、体重は3.5kgから5kgくらいです。

オスの方がメスよりも少し大きいようですね。

ナベヅルの寿命

ナベヅル 寿命

「ツルは万年」といわれているように、ツルは長生きをする鳥類として、昔からいわれていますよね。

では、一体どのくらいの寿命があるのでしょう。

ナベヅルは、野鳥のツルのためしっかりとした寿命はわからないのが現状です。

越冬することは危険を伴うといわれていることからも、飼育されているツルよりも寿命は短いようです。

一般的には飼育されている普通のツルは、50年くらいの寿命がある個体もいるようですが、野生のナベヅルはおよそ、20年くらいの寿命がある個体もいるともいわれているんです。

それでも、普通の野鳥に比べるとかなり長い寿命ですよね。

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ナベヅルの生態

ナベヅル 生態

ナベヅルは、一羽で行動することはなく、たくさんの仲間たちと一緒かツガイで行動する仲良しなツルのようですね。

そんなナベヅルはどんなふうな生態を持っているのでしょう。

ナベヅルの食性は雑食性

ナベヅルは雑食だといわれ何でも食べるんです。

昆虫やカエルをはじめとする両生類、植物の種や米や麦なども食べるといわれ、畑で栽培されている野菜類や田んぼの米なども食べてしまうようです。

一夫一妻制

ナベヅルは、一夫多妻制の鳥で、成鳥になりオスとメスがツガイになるとずっと離れることなく一生同じ相手と一緒にいるといわれています。

美しいなメスが現れても、ステキなオスが登場しても見向きもせず同じ相手と添い遂げるなんてナベヅルは理想的な夫婦なんですね。

>>一夫一妻制の鳥「トウネン」の夏羽と冬羽の特徴や鳴き声について

トウネンの夏羽と冬羽の特徴や鳴き声・生態について

繁殖期

ナベヅルは、繁殖期が近くなると温かい所へ移動しはじめるんです。

シベリアの方からトランスバイカル地方の湿地帯で繁殖をしてから、日本では鹿児島県や山口県の辺りや、中国、朝鮮半島などに越冬するといわれているんです。

ナベヅルは繁殖期になると、今まで仲間と一緒に群を出して行動していた成鳥たちは、相手を見つけるようになるといわれています。

相手を見つけると二羽で合わさって跳ねるようにしながらお互いが鳴き、これが気に入った相手だというしるしなのでしょうね。

そして、ツガイとなって巣をつくる場所を探しメスが卵を産むようです。

メスが一度に産む卵はおよそ2個から4くらいだといわれ1ヶ月ほどの孵化でヒナが生まれるといわれています。

ナベヅルの生息地・分布

ナベヅル 生息地

ナベヅルの生息地はシベリアで、アムール川やウスリー川、レナ川やトランスバイカル地方の湿地帯に生息しているといわれていて、10月ごろから3月ごろになると日本の鹿児島県や山口県の辺りの水田などの農耕地帯や湿地帯などに越冬してくるといわれています。

また、中国や朝鮮半島の南部地域にも渡って行き冬を越すといわれています。

そして、温かくなるころまた、シベリア地方へ戻っていくようです。

>>農耕地に生息している「アネハヅル」の生態や特徴についてはこちら♪

アネハヅルの生態や特徴・鳴き声について

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ナベヅルの鳴き声

こちらがナベツルの鳴き声です。

かなり高音で鳴いていますよね。

鳴き声の種類と意味

ナベヅルは高い声で鳴くようですが、繁殖期になるとオスもメスも二羽でお互いをアピールするために鳴き合うといわれています。

「クォークォー」「キュルーキュルー」などとお互いを確かめ合うときに高く、大きな声で鳴き合うみたいですね。

ナベヅルによる被害

ナベヅル 被害

ナベヅルは昔のように、日本全土に越冬してこなくなりましたよね。

鹿児島県や山口県の一部の地域に集中するようになったことから、その地域の農耕地や湿地帯などでの感染症などの病気の危険性が心配されているといわれています。

たくさんの野鳥のナベヅルが集まるため、鳴き声などがうるさくてたまらない!という地域の人たちの声も多いようです。

そして、一番悩まされているのは、農耕地などにやってくることが多いナベヅルにとっては、周りにはたくさんの食べ物があるためとても過ごしやすいわけなんです。

その分、農家の人たちにとっては、頭が痛い問題ですよね。

絶滅危惧種のナベヅルですから、追っ払うこともできず、作った作物を荒らされてしまうのですから、たまったものじゃありません。

ナベヅルの減少は防がなくてはいけないけれど、ナベヅルが集まる地域の人たちにとっては、深刻な問題でもあるようだといわれています。

絶滅危惧種のナベヅル

ナベヅル 絶滅危惧種

ナベヅルは、絶滅危惧種にしていされている鳥類だといわれ、IUC Nで、レッドリストカテゴリーの絶滅危惧II種に指定されているようてす。

また、中国では、国家一級重点保護野生動物ともいわれています。

かつては、日本でも色んな地域に生息していたといわれるナベヅルですが、狩猟過多により19世紀ごろには、狩猟禁止動物に指定され天然記念物にもなったんです。

また、土地開発で湿地帯などかどんどんなくなったこともナベヅルの減少に繋がったようですね。

最近は、日本でも一定の地域のみに越冬してきていますが、ナベヅルを増やすように色んな対策がされているため、将来は広い地域でナベヅルが観測することができるかもしれませんよね。

まとめ

ナベヅル まとめ

ナベヅルの鳴き声や生態・特徴についてご紹介しましたがいかがでしまか?

ナベヅルという、残念な名前をつけられましたが夫婦仲がよく家族思いなところは共感できますよね。

それでは、記事のおさらいです。

☑ナベヅルの名前は黒い体の色からつけられた!

☑ナベヅルは修道士みたいなフードを被った見た目

☑ナベヅルの夫婦愛が凄い!

☑ナベヅルはシベリアから渡ってくる

☑ナベヅルは絶滅危惧種

などで、お届けしました。

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