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特定外来生物のソウシチョウの鳴き声やオスメスの特徴

ソウシチョウ この記事は約 6 分で読めます。

野鳥の中には、見た目が非常に美しく、観賞するのにとても人気なものもいます。

今回ご紹介するのは、カラフルな見た目と美しいさえずりが特徴的なソウシチョウです。

ロマンチックな名前の由来や、以外なルーツをたどってみましょう。


ソウシチョウの名前の由来

ソウシチョウ

ソウシチョウとは、鳥綱スズメ目チメドリ科に分類される鳥です。

つがいになっているオスとメスを離してしまうと、お互いに鳴いて相手を呼ぶという行為をするため、「相思鳥」という名前がついたと言われています。

ちなみに中国では「紅嘴相思鳥」と呼ばれています。

ソウシチョウの漢字表記・英語名・学名

ソウシチョウは漢字では相思鳥とかき、学名をLeiothrix luteaといいます。

英名には代表的にRed-billed Leiothrixと言われるが、ほかにPekin Robin, Pekin Nightingale, Chinese Nightingale などいろいろな呼び方があります。

Japanese Hill Robinという表記もしますし、オランダ名ではJapanse nachtegaalと表記されますが、日本在来の野鳥ではないのでご注意ください。

ソウシチョウの特徴

ソウシチョウ 特徴

ここからは、ソウシチョウの特徴について見ていきましょう。

大きさや見た目の特徴や色、模様について詳しくご紹介いたします。

ソウシチョウの大きさ

ソウシチョウの多きさは1415センチほどです。

全長はスズメとほぼ同じくらいの大きさだと言われています。

>>スズメの生態や特徴、寿命についてはこちら♪

スズメの生態や特徴、寿命について!減少しているって本当!?

ソウシチョウの見た目の特徴や色・模様

ソウシチョウの見た目は、背中にはえている羽毛が暗い緑色をしており。

眉の斑模様から頬にかけては薄い黄色をしていて、のどに生えている羽毛は黄色、胸部は濃いオレンジ色をしているのが特徴です。

翼には黄色と鮮やかな赤の斑紋があり、とてもカラフルな見た目をしています。。

幼鳥のくちばしは黒いですが、成長するにしたがって、だんだん赤くなっていきます。

非常に美しい見た目は観賞用として需要が高く、江戸時代に流入してきてから、ペットとして大変人気が出たとのことです。

後述しますが、現在は飼育が禁止されています。

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ソウシチョウのオスメスの違い

ソウシチョウには、身体の色にはオスとメスの違いはありませんが、メスの体色はオスよりもいくらか薄くなっていると言われています。

オスがメスよりも派手だったり、鮮やかだったりする鳥は多いので、ソウシチョウもその例に当てはまるのかもしれません。

ソウシチョウの寿命

ソウシチョウ 寿命

ソウシチョウの寿命は10と言われています。

16年生きたという例もあるようですが、平均的に10年と考えてよいでしょう。

ソウシチョウの生態

ソウシチョウ 生態

ここでは、ソウシチョウの生態について見ていきましょう。

何を食べているのか、渡りをするのかどうか、繁殖期などについてご紹介します。

食性は雑食

ソウシチョウの食性は雑食です。

昆虫類のほか、果実や種子などをついばんで食べます。

渡りを行わない

日本国内にいるソウシチョウは、渡りをおこなわず、留鳥として過ごしています。

>>留鳥の「ひばり」の鳴き声や特徴、生態についてはこちら♪

ヒバリの鳴き声や特徴、生態について

繁殖期

ソウシチョウの繁殖期は4月~10月と比較的ながく、個体によって繁殖の時期が違います。

産卵の際は一度に3~4個の卵を産み、雛は産卵から1か月以内に巣立ちます。

このことから、年に複数回繁殖している可能性が高いと言われています。

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ソウシチョウの生息地・分布

ソウシチョウ 生息地

ソウシチョウの生息地は、日本の他、ハワイ、インド北部、中国南部、ベトナム北部、ミャンマー北部などです。

日本国内では「かご抜け鳥」とも呼ばれており、留鳥として住んでいます。

現在は日本全国各地で繁殖が確認されており 、関東では筑波山、近畿では六甲山系、九州では九重山系でよく姿が確認できる。

なお日本以外では、ハワイ諸島で観賞目的で放鳥されたことがあり、野生に定着したといわれています。

ソウシチョウの巣

ソウシチョウ 巣

地面に生えた草木の影などに、木の枝や葉、コケなどを集めてお茶碗型の巣を形成します。

大きさは直径1520センチほどです。

ソウシチョウの鳴き声

ソウシチョウは、非常に高く大きな声で鳴きます。

オスとメスがお互いに思いあって鳴くように見えることから、「相思鳥」という名前がついたと先述しましたが、以下の動画をみるとそれがよく分かると思います。

高くよく響く鳴き声ですね。

これなら、遠くにいるつがいの相手にも届くと考えられたのかもしれません。

鳴き声の種類・意味

鳥の鳴き声には、仲間同士の合図や縄張りの確認などに利用される「地鳴き」と、求愛行動などに使われる「さえずり」などの鳴き方があります。

ソウシチョウはその名の通り、相手を想って鳴くようなさえずりが愛らしい鳥だと言われています。

しかし、非常によく響く高い声で鳴きますので、飼育が禁止されていなかった時代は、近所の騒音として苦情の原因ともなったようです。

ソウシチョウって飼育できるの!?

ソウシチョウ 飼育

ソウシチョウは、現在は飼育できませんが、過去に飼育されていた例があります。

ソウシチョウは江戸時代の頃から、鳴き声や美しい姿を鑑賞するためのペットとして親しまれていました。

また、フンがウグイス粉という化粧品の代用品として使うために、大量に飼育されていたこともあるといわれています。

大変人気のあるペットだったようですが、鳴き声が非常に大きいため、昨今の住宅地では騒音が問題となり人気が落ちてしまったらしいです。

外来生物法により飼育が禁止されたことをきっかけに、飼っている人が外に逃がしてしまったり、在庫の処分に困った業者が野生に放してしまったりするなどして、野生に定着してしまったといわれています。

現在では、鳥獣保護法によってソウシチョウの飼育は禁止されていますので、捕獲してはいけません。

飼育が禁止されてからも飼いつづけた人が、罰せられてしまった例もあるそうです。

また、けがをした野鳥を保護してしまった場合は、速やかに自治体に連絡し指示をあおぎましょう。

まとめ

ソウシチョウ まとめ

今回は、ソウシチョウについて調べたことをまとめてみました。

簡単に内容を振り返ってみましょう。

☑ソウシチョウはつがいの相手を想いあって鳴くように見える姿から「相思鳥」と名付けられたといわれている。

☑全体的に黒い緑色をしており、眉や頬にかけてとのどは黄色、胸や濃いオレンジ色と、非常にカラフルな見た目をしています。

☑食性は雑食で、昆虫類や種子、果実を食べます。

☑繁殖期は4~10月と長く、ひとつの個体が年に数回繁殖を行っているとも考えられている。

☑鮮やかな見た目から観賞用としての需要が高く、観光地などで放鳥されたものが野生に定着したとも言われている。

☑かつてはペットとして人気であったが、現在は飼育が禁止されている。

いかがでしたか?

つがいを想いあって鳴くという、名前の由来がとてもロマンチックですよね。

今は飼育することはできませんが、外で鳴き声が聞こえた際は、耳をすませてみてくださいね。

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