ウミウ特徴や生態・幼鳥の特徴等について
ウミウという鳥を見たことはあるでしょうか?
「ウミウ」って変わった名前ですね!
どんな名前の由来があるのでしょうか?!
深い意味があるのでしょうか?
気になる事が沢山ありますね!
ウミウは魚を捕まえるために使われていたという話を聞いたことがありますがそれは本当なのでしょか?
どうしてウミウが使われていたのでしょうか?
ウミウに似ているカワウという鳥も居ますが、この2種類の鳥はどのような接点があるのかも気になりますね!
ウミウはどんな姿をしている鳥なのかどんな場所に生息しているのか、特徴や生態などについてご紹介します!
この記事でどんなことが知りたいですか!?
ウミウの名前の由来
漢字の「鵜」という字は、中国でペリカンを意味し、ウミウはペリカンの仲間ということからこの名前がついたそうです。
ウミウの漢字表記・英語名・学名
・漢字表記:鵜
・英名: Japanese Cormorant/Temminck’s Cormorant
・学名: Phalacrocorax capillatus
ウミウの特徴
ウミウという鳥はどのような姿をしているのでしょうか?
小さい鳥なのか大きい鳥なのか気になりますね!?
では、ウミウの特徴についてご紹介します!
ウミウの大きさ・体重
全長約84~92cm、翼を広げると約133~152cmほどの大きさになり体重は2kg~3kgになるそうです。
ウミウの見た目の特徴や色・模様
全身は、緑色の光沢のある黒い羽毛で覆われ、嘴の周りは羽毛がないため白と黄色の皮膚が見えています。
嘴の色は黒みを帯びた黄色で、夏羽は頭部と大腿部が白、腰に白い斑紋が入っているのが特徴です。
ウミウの幼鳥の特徴
全身が黒い羽毛で覆われていますが、下面が白いで覆われているウミウもいるそうです。
カワウという鳥がいますが、ウミウに似ていると言われています。
識別ポイントとして、嘴の基部がウミウは三角形で尖っていますが、カワウは尖っていません。
カワウの頬の白い部分は、目の後ろの方に真っ直ぐ伸びていますが、ウミウは目の後ろから斜め上に伸び、白い部分もカワウに比べると広いです。
ウミウの寿命
野生のウミウは4年~5年、飼育されているウミウは15年~20年と言われています。
野生の鳥は、敵がいるため襲われてしまい命を落としてしまう可能性もあります。
敵に襲われるだけでなく、エサを採ることができずに衰弱しなくなってしまう鳥も多いようです。
そのため、飼育されているウミウに比べるととても寿命が短いようです。
ウミウの生態
日本で魚を捕る際には、ウミウが用いられてきましたが、中国ではカワウが使われているようです。
日本ではウミウが使われるのはカワウよりも大きく、中国でカワウが使われるのはウミウよりも数が多いからだそうです。
そんなウミウは、どんな鳥なのかどのような場所で繁殖を行うのか、ウミウの生態についてご紹介していきます!
渡り鳥
ウミウに似ているカワウは、一か所にずっと生息する留鳥ですが、ウミウは夏の繁殖地と繁殖を終えると遠くまで移動し冬を越す渡り鳥です。
しかし、日本海側と東北以北の島で繁殖を行うウミウは渡りを行うと言われています。
主に魚類を食べる
足の水掻きを上手に使って、潜水し魚などのエサを捕まえます。
エサを捕まえ際に、潜水する深さは約1m~10mで、長くて約70秒間は潜っていられるそうです。
沿岸部の海水域から汽水域、内陸部の淡水域まで幅広い水域で魚類を捕まえて食べるそうです。
食べる魚類の種類は決まっておらず、捕まえやすい魚から採って食べます。
採取量は、体重1kgあたり262kgと言われています。
低く飛翔する
ウミウがどうして低い位置で飛ぶのか気になりますよね!?
地面効果と言って、翼から下に向けた風の反発を利用し楽に体を浮かべる事ができる飛び方だそうです。
先頭の鳥は、あまりこの効果はないそうですが、後ろに行けば行くほど空気のウネリが大きくなり楽に飛べるそうです。
繁殖期
日本では、おもに九州地方北部以北の一部、北海道沿岸などで集団繁殖を行います。
4~7月頃に、年1回繁殖を行います。
一夫一妻なので一度一緒になったらずっと一緒にいる鳥です。
巣は、岩礁や断崖の上などに枯草や枝、枯れ葉などを集めて巣を造り、1度に4コ~5コの卵を産みます。
メスとオスが交代で卵を温め。
抱卵していないウミウが海にエサを採りにいき、抱卵中のつがいに口移しでエサを与えます。
約34日で孵化し、オスと増すが交代でエサを採りにいきヒナに与えます。
ヒナは、晩成性でエサをねだる時は、頭を揺らしながら待っているそうです。
日差しが強く暑い日などは、親鳥がくちばしで水をかけ冷やしてくれます。
年を通して、群れで行動する事が多く繁殖期も一定の距離を保って、集団営巣します。
冬を越す時は、日中分かれてエサを探しに行き、夜は集団でねぐら入りします。
ウミガスやオオセグロカモメなどと混成営巣することもあるようです。
ウミウが特に繁殖を行う場所は、大須郷(秋田県)、栗島(新潟県)、照島(福島県)、壁島(山口県)などがあります。
ウミウの生息地・分布
ロシア南東部、大韓民国、朝鮮民主主義共和国、中華人民共和国、日本に分布されます。
冬は、本州の沿岸海域に行き、南西諸島、小笠原諸島で観察されたという記録もあるようです。
海岸などの崖地に集団休憩地を作ることもあるようです。
世界に広く生息し、日本でも大きな内湾や湖沼などに多き繁殖していましたが、開発などがどんどん進むにつれてウミウの住む場所が奪われた結果、ウミウの数が減少しているようです。
まとめ
今回は、ウミウについてご紹介しました!
ウミウは魚を捕まえるために日本で使われ中国ではカワウが使われているということが分かりました。
ウミウは、渡りを行う鳥ですが、日本海岸と東北以北の島で繁殖を行ったウミウは渡りを行わないなど個体によっても違うということが分かりました。
では、もう一度今回の記事についてご紹介します!
・全長約84cm~92cm、翼を広げると133cm~152cm程の大きさになる
・全身緑色の光沢のある黒い羽毛で覆われているのが特徴
・腰に白い斑紋が入っている
・全身白い羽毛で覆われている
・野生のウミウは平均寿命が4年~5年と短い
・繁殖を行い、繁殖後に遠くに移動する渡り鳥である
・海に潜り魚類を捕まえて食べる
・低く飛ぶことによって楽に飛ぶことができる
・4月~7月ころ、1度に4コ~5コ卵を産む
・日本にも幅広く生息している
ウミウは、日本でも観察することができます。
日本の一部では、渡りを行わない場所もあるようなのでそこにいけばいつでも見られるかもしれませんね!
水掻きを上手に利用し海に潜り、鳥なので長くて70秒ほど潜ってられるのは凄いですよね!
風を上手く利用して楽に飛べるように考えて低く飛ぶようになったんだろうなと考えるとウミウはとても頭の良い鳥なのかなと思います!