キジの飼育や保護方法、繁殖期について
日本古来の野鳥で国鳥として知られているキジ。
オスのキレイで優雅な姿は一度見ると印象に残るほどインパクトがあるようです。
そんな、キジの飼育や保護方法、繁殖期について今回はご紹介したいと思います。
この記事でどんなことが知りたいですか!?
キジをペットとして飼育ってできるの!?
日本の国鳥あり保護鳥であるキジはペットとして飼育することができるのでしょうか。
キジは、その姿が美しく、特に雄の姿の艶やかさはとても見る見た人の心を奪われてしまうほどだと言われています。
もし、キジをペットとして飼育できたらなんて思っている人も多いのではないでしょうか。
キジは国鳥でありながら終了もできると言うちょっと変わった野鳥です。
国鳥なのに食べてしまってもいいのなんて思う人も多いでしょうが、キジが国鳥に認められた理由の1つに肉が美味しく狩猟対象になるためだとされているようです。
そのため捕獲することは大丈夫ですが、その際も鳥獣保護法で認められた要件通りすべて自治体等の証明がいるといわれています。
また、キジは鳥獣保護法守られている鳥なのに、同時にワシントン条約の規定に当てはまる絶滅危惧の鳥獣にも該当するという複雑な種類の鳥でもあり、自己判断での保護は禁止されているが、保護して繁殖しても良い鳥でもあるようなんです。
なんだか複雑な運命を背負ってしまってるんですね……。
何らかの理由でキジを保護し、飼育する場合は先ずは自治体への許可を得ること、そして、許可申請が下りた時点で、飼育するという手順を踏んだ方が良いということでしょう。
野生の大人のキジの場合は、警戒心がとても強くなかなか人に懐かないこともあるようですが、子供のキジの場合は意外にも人なつっこいところがあるようですよ。
キジを保護する場合どうしたらいいの!?
では、実際に、もしキジを見つけてしまって保護する場合はどうしたら良いのでしょう?
庭や敷地に入ってきてしまったキジを保護する場合には、自治体などに連絡し状況をみて判断をしてもらうといいのかもしれません。
たとえ、怪我をしていたからといって自己判断で勝手に保護してしまうと、鳥獣保護に違反をいたことで罰金などが課せられることにもなり兼ねません。
自治体などから一定の期間の保護が認められた場合は、大きな鳥なので注意して扱うようにしなければならないようです。
キジの成鳥の場合
キジを保護する場合になったとき気をつけなければいけないのはキジの成長過程などによって保護の仕方が違うようです。
成長のキジを保護した場合、気をつけなくてはいけないことがいくつかあります。
野鳥であるキジを何らかの形で見つけてしまい、保護することになったとき、気をつけなくてはいけないのは、キジが本当に怪我や病気で動けないのかということです。
キジなどの野鳥の場合は、少し休んでいるだけだったり、弱った体を回復させようと休息しているだけだったりすることもあるようです。
本当に怪我をしていたり、病気だったりしてもいきなり人間がきて手を差し伸べてしまうと、驚いてパニックになったりすることもあるようです。
また、むやみに追いかけて保護しようとしたりすると警戒して逃げてしまいそのことで体力を消耗し弱ってしまうこともあるため、十分注意しなくてはならないといわれています。
もうひとつ注意しなければいけないのが、キジは野鳥であるため、感染症などの病気を持っていることもあるということだといわれています。
もしものために、キジを保護する際には手袋などを着用し素手で触らないよう気をつけることも注意点のようです。
そして、保護するときは後ろから周り目を覆うようにして穴の開いた箱などに入れて保護するようにした方が良いようです。
「お腹が減っているだろう。」「何か食べさせてあげたい。」などと思って自己判断で餌や水などを与えることは控えた方が良いようです。
飼育されている鳥のように栄養価が計算された市販のエサを与えるとお腹を壊したり、食べなかったりしてかえって弱らせてしまうことになるため、保護したら専門の機関に相談して指示をもらう方が良いようです。
また、キレイな水道水や冷たい水などが体に合わなかったりすることもあるので、水をむやみに与えるのも控えた方が良いといわれています。
キジの雛の場合
雛のキジを見つけた場合は、直ぐに捕まえたりしないようにしましょう。
なぜなら、人間が雛を持って親鳥を探してウロウロすると、雛が人間に捕まってしまったと思い親鳥が逃げてしまい、雛は親鳥の元に戻れなくなるといわれています。
親鳥が見つけやすいように、安全な場所へ雛を移動させて様子をみるようにしましょう。
もし、親鳥が現れず雛が弱っていくようなら、野鳥を扱う専門の機関や自治体などに連絡して飼育するか判断してもらうと良いようですね。
雛を飼育する場合は、巣立つまでの一定の期間になるといわれ、それ以上になると大人になって野生に帰ったとしても生き抜く力がなくなり、生命の危機にさらされる危険が考えられるようです。
野生で育った生き物は、一旦野性を離れてしまうと野生の勘のようなものが薄れてしまうということでしょうか。
キジの卵の場合
キジの卵を見つけた場合も直ぐには保護せずに、親鳥が戻ってくるのを待つようにしましょう。
母性の強いキジの母親は、子供を放っておいたりはしないといわれ、きっと周りで必死に卵を探しているでしょうから。
もし、いつまで経っても親鳥が現れないときは、自治体に連絡後保護します。
卵を孵化させるのはとても難しいといわれ、孵化させる機具が必要になるため、野鳥を扱う機関に相談して見たほうがよいかもしれませんね。
キジ繁殖期
繁殖期のキジは、メスがオスの元に訪れたり、静かなオスが「ケーンケン」甲高く鳴いたり普段と違う行動をするようですね。
キジの巣作り
キジの巣作りの様子です。
キジのめすは4月から7月頃にかけて忙しく巣作りをするといわれ、草むらや木の幹のそば、農耕地などに穴を掘ったりして巣作りをはじめるようですね。
キジの抱卵
キジのメスが抱卵している様子はこちらです。
キジはこんな草むらの影でじっと抱卵するんですよね。
キジの産卵~孵化
キジは一度に6個から10個程度の卵を産むといわれています。
・キジの孵化
小さな雛が次々生まれていきます。
キジの雛の巣立ち
キジのメスによって1ヶ月弱育てられたあと、巣だって行くといわれています。
これで、メスの役目が終わるということですね。
まとめ
キジの飼育や保護方法、繁殖期についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
キジは鳥獣保護法で認められた野鳥ですが、同時に絶滅危惧の生き物でもあるため繁殖もしなくてはならないという複雑な運命の鳥なんですよね。
そして、母性愛の強いメスによって育てられて雛は、たった1ヶ月たらずで巣だってしまうなんて何だか寂しい気がしました。
それでは、今回の記事のおさらいです。
□キジは期間限定で飼育できるけど自治体の申請が必要
□キジは鳥獣保護法とワシントン条約を背負った野鳥
□キジを保護した時の対処の仕方
□繁殖期のキジの様子
□キジはわずか1ヶ月で巣だってしまう
などで、お届け致しました。