ササゴイの幼鳥や巣の特徴・生態等について
ササゴイという鳥がいます。
今回はこのササゴイの特徴や生態について詳しくみていきましょう。
幼鳥や巣の特徴もみていきます。要チェックです。
この記事でどんなことが知りたいですか!?
ササゴイの名前の由来
ササゴイの羽毛の外縁の色が白くなっています。
この白い羽がササの葉に見えることからササゴイという名前が付けられているそうです。
ササゴイの漢字表記・英語名・学名
漢字表記は笹五位、英語名はHeron、学名はButorides striatusです。
ササゴイはペリカン目サギ科ササゴイ属に分類されています。
ササゴイの特徴
ササゴイがどんな特徴を持っているか知っていますか?
大きさや重さ、見た目の特徴や色、模様の鳥なのか見ていきましょう。
ササゴイの大きさ・重さ
大きさは40~52㎝、翼を広げた時の大きさは62~76㎝です。
ハトよりも大きくカラスよりも小さいです。
重さは0.1~0.3㎏となっています。
ササゴイの見た目の特徴や色・模様
嘴が長いのが特徴です。
またずんぐりとした体形も特徴的となっています。
羽衣は青灰色になっており、喉に白い縦縞が入っています。
額から後顎にかけては青緑色がかった黒色の羽毛となっています。
眼先には羽毛がありません。
羽毛がないため黄色い皮膚が出てきています。
雨覆の色彩は青緑色がかかった黒褐色、風切羽の色彩は黒褐色です。
虹彩が淡い黄色、足も黄色です。
全体的にきれいな色をしています。
ササゴイの幼鳥の特徴
幼鳥は羽衣が濃褐色や黒褐色、下面の羽衣が白いです。
下面には褐色の縦縞が、翼には白い斑点が入ります。
ササゴイの寿命
ササゴイの寿命は分かりませんでした。
しかし同じペリカン目サギ科に分類されるアオサギの寿命は約5年くらいなんだそうです。
そのためササゴイもだいたい5年くらいではないのかなと思われます。
ササゴイの生態
ササゴイはどのようにして暮らしているのでしょうか。
ササゴイの生態をみていきましょう。
薄明薄暮性
ササゴイは薄明薄暮性です。
薄明薄暮性は薄明と薄暮の時間帯に活発に行動することをいいます。
しかし昼間や夜間で行動している姿が見られることも。
単独かペアで行動する
単独で行動するか、1~10数つがいで共に行動しています。
つがいで共に行動するササゴイは集団で巣を作ります。
>>繁殖期につがいで生活する「クロツグミ」の鳴き声や幼鳥の特徴についてはこちら♪
頸部をS字に曲げる事が多い
静止している時には頸の部分をまるでアルファベットのSを描くように曲げています。
ササゴイの面白いところは、普段は首を引っ込めているんですよね。
引っ込めている時とS字に伸ばしている姿はまったく別の鳥なんです。
コロニーを形成する
1~10数つがいで生活することもあるササゴイは、集団でコロニー(巣)を作っていきます。
繁殖期
繁殖期は日本では5月~6月です。
繁殖期になると眼先が青くなり後肢の色彩が赤みを帯びていきます。
卵は1度に3~6個産んでいき、メスとオスが交代で卵を温めていき21日~25日ほどで卵は孵化していきます。
そして生まれた後もメスとオスが協力して子育てをしていきます。
ササゴイの巣
集団でコロニー(巣)を作るササゴイ。
どのような巣を作っていくのでしょうか。
巣の大きさ・形
ササゴイは体の大きさからも分かる通り大きな巣は作りません。
お皿のような形の巣を作ります。
巣の材料
皿状の巣を作るのですが、木の枝を粗雑に組み合わせていきます。
巣を作る場所
木の枝に巣を作っていきます。
集団でコロニーを作るため、1本の木にいくつもの巣ができているということも多いです。
ササゴイの生息地・分布
河川、湖、池沼、湿原、水田などに主に生息しています。
稀に海岸で姿が見られることも。
アフリカ大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、ユーラシア大陸南部および東部、インドネシア、オーストラリア、ソロモン諸島、日本、パプアニューギニア、フィリピン、マダガスカルと広範囲に分布しています。
日本では夏に本州、四国、九州に飛来し、冬になると九州より南で越冬します。
ササゴイの鳴き声
高めの声で「キューッ」と鳴きます。
ササゴイとゴイサギの違い
ササゴイ光彩が黄色なのに対してゴイサギ光彩が赤色をしています。
また、冠羽はササゴイが青色でゴイサギは白色をしています。
1番分かりやすいのは、背と下嘴基部の模様で、ゴイサギには背に黃白色の班がありますが、ササゴイには無いです。
>>「ゴイサギ」の生態や特徴、鳴き声についてはこちら♪
まとめ
いかがでしたか?
もともと個体数が少ない為、なかなか見かけることは難しいかもしれませんが、湖や水田に行けば見れるかもしれませんね。
それではもう1度今回の記事をまとめます。
☑白い羽がササの葉に見えることから名前がついた
☑大きさは40~52㎝で鳩よりも大きくカラスよりも小さい
☑つがいで共に行動し集団で巣を作る
☑河川、湖、池沼、湿原、水田などに主に生息している
ぜひ見つけたらゴイサギとの違いを比べながら観察してみると面白いかもしれませんね。