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「渡り鳥」シロハラの鳴き声や生態、特徴について

皆さんはシロハラという渡り鳥をご存知でしょうか。

冬になると、越冬のために日本に飛来し、温かくなると繁殖地である北へ帰っていきます。

決して日本には住み着かない、そんなシロハラの特徴や生息地、生態等について詳しく解説していきます。


シロハラの名前の由来

シロハラ 名前 由来

まずは、名前の由来ですが、「シロハラ」と聞くと、多くの人は想像がつくのではないでしょうか。

見た目そのままで、腹部が白いことから「シロハラ」と呼ばれています

ちなみに、シロハラに良く似た、腹部が橙色の鳥は「アカハラ」です。

和名を付けるとき、見た目がそのまま名前になる事が多く、わかり易いですね。

シロハラの生態

シロハラ 生態

渡り鳥であるシロハラはいったいどんな生態をしているのでしょうか。

シロハラの捕食方法や、食べ物。

暮らし方について、詳しく紹介していきます。

木の葉返し

シロハラは木の葉返しという技を使って獲物を捕食します。

いったいどんな技かというと、そのままですが、木の葉をひっくり返すのです。

シロハラが日本に飛来する季節は冬です。

越冬のために来るのですから、もちろん寒い時期なのですが、その時期は、シロハラの餌になる虫やカエルなども越冬中です。

枯れ葉の下などに隠れて、冬を越しています。

このため、それらの獲物を捕食するためには、この枯葉をどける必要があるのです。

そこで、木の葉返しを行うのです。木の葉返しをして、枯葉の下に潜んでいる獲物を捕食します。

木の葉返しを行った後には、地面の土が表面に出ています。

木の葉を一枚ずつくちばしでひっくり返しながら、獲物を探します。

食性は雑食

シロハラは昆虫を好んで食べます

この他にもミミズや昆虫の幼虫も食べます。

また、秋には木の実も食べます。

先に紹介した、木の葉返しを行い、葉の下に潜んでいる幼虫やミミズを捕獲し、飲み込んでしまいます。

このように、木の実から、昆虫や幼虫まであらゆるものを食べる雑食性なのです。

単独行動をする

シロハラはあまり集団行動をしないようです。

また、他の種類の小鳥が居ても、全く無関心のようで、一匹で地面の上を跳ね歩くことが多いようです。

ただし、柿などの木の実を食べる時には、集団で行動し、周囲を警戒しながら餌を食べるそうです。

木の実が無くなり、地上で餌を探す時には、単独行動を行うようです。

>>主に単独行動をする鳥「タチヨタカ」の生態についてはこちら♪

タチヨタカってどんな鳥!?生態や鳴き声について

シロハラの寿命

シロハラの寿命は、渡り鳥のため、正確な年数は解りかねますが、数年生きれば良いほうではないでしょうか。

ただ、1年以上生きた野鳥は、数は少ないですが、その後は、経験と知識がつくため、長生きするといわれます。

このことは、シロハラにも当てはまるのではないでしょうか。

シロハラの特徴

シロハラ 特徴

シロハラは街で見かけることがあるそうです。

街で歩いていて、すぐわかるような鳥なのでしょうか。

そこで、シロハラの見た目の特徴を説明していきます。

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大きさ

シロハラの大きさは、全長約24cmで、ムクドリとほぼ同じ大きさをしています。

スズメは14~15cm程ですので、スズメと比べると大きな鳥ですね。

カラスが体長50cmといわれます。カラスに襲われたら逃げるしかなさそうですね。

>>同じ大きさくらいの鳥「ムクドリ」についてはこちら♪

ムクドリの鳴き声や生態、特徴について!飼育ってできるの!?

見た目の模様や特徴

見た目はスマートですが、足が頑丈に見えます。

体色は全体的に灰褐色で、名前の由来通り、腹部は白色をしています。

この部分に橙が入っているとアカハラと呼ばれます。

翼には、特に模様のパターンは無いそうです。

腹が、丸みを帯びていて、膨らんでいるような体型をしています。

オスメスの違い

鳥の中には、オスとメスがはっきり区別できるものも多いですが、シロハラに関しては、オスもメスもほぼ同じ体色で、パターンも似ているようです。

ただ、メスのほうが、顔や腹部が白っぽく、目の上に薄い眉斑があります。

一方、オスのシロハラは、頭部が灰黒褐色で、目の上の眉斑はありません。

この部分で、オスとメスの区別がつきます。

しっかり観察しないと、区別がつきにくそうですね。

シロハラの生息地

シロハラ 生息地

シロハラは渡り鳥です。

このため、春や夏には日本には居ません。

いったいどこに居るのかというと、中国の東北地域やロシアで生活しています。

春や夏の温かい時期に、卵を産み、子育てをします。

10月位になると日本の本州や九州、中国や朝鮮半島に越冬のため飛来してきます

積雪の無い低地に生息するため、市街地や公園など、人の生活圏内で見かけることが多いようです。

日本でも、北海道では確認されていません。

やはり、越冬するには寒いのでしょうね。

多く西日本で冬を越す

シロハラの生息地でも紹介しましたが、シロハラは越冬のために日本へ飛来してきます。

本州より南で確認されているそうですが、雪が少ない地域を好むため、主に西日本で多く見かけられるようです。

東北や北陸地方では、雪が多いため、より温かい地域である西日本を目指してくるのでしょう。

>>西日本ではなかなか見れない鳥「ベニヒワ」についてはこちら♪

ベニヒワの生態や鳴き声についての詳しいまとめ

シロハラの鳴き声


はっきりと鳴いていると良く聞こえますね

さえずりはとても小さな声です。耳を澄ますと綺麗な声が聞こえますね。

鳴き声の種類

シロハラは「キョッキョッ」と鳴く時と、「プクプクプクー」と鳴いたりするときがあります。

動画でも紹介したように、とても小さな声のさえずりや、はっきり聞こえる鳴き声も効くことが出来るかもしれません。

ちなみに、シロハラにそっくりなアカハラも同じような鳴き方をするそうです。

鳴き声の意味

「キョッキョッ」はさえずりの時の鳴き方です。

縄張りや自己アピールの時に鳴くようです。

小さな声で鳴くときには、この鳴き方が多いようです。

一方、「プクプクプクー」と鳴くときは、怒っていたり、警戒が強いときに鳴く鳴き方のようです。

こちらの鳴き方は、まわりに聞こえるように、はっきりと大きな声で鳴いている時が多いそうです。

まとめ

シロハラ まとめ

シロハラは、冬に市街地でも見られるそうです。

森林に行かなくても、ちょっとした公園や、場合によっては、庭先にも現れるそうです。

ではこの記事のまとめをしてみます。

□シロハラは、腹部が白いことから、シロハラと呼ばれます。
□越冬のため、日本の本州より南に飛来し、特に西日本で多く確認されています。
□雑食性で、木の葉返しを行い、枯れ葉の下に潜む昆虫や幼虫を好んで捕食します。
□オスとメスは見分けが難しいですが、目の上に眉斑があるものがメスです。
□さえずりは、非常に小さい声ですが、警戒している時は、大きな鳴き声も聞くことが出来ます。

街を散策していて、シロハラに出会うこともあるかもしれません。

冬の時期しか見かけることが出来ない渡り鳥です。季節を感じられる事でしょう。

>>渡り鳥の「アネハヅル」についてはこちら♪

アネハヅルの生態や特徴・鳴き声について

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