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ウミスズメの特徴や生態・鳴き声について

ウミスズメという鳥を見たことはあるでしょうか?

「スズメ」と付いていますが、スズメとは外見が大きく異なる野鳥だそうです。

ウミスズメは、普段外洋に生息していることから船上からしか観察できないため、見たことがある人は少ないのではないでしょうか?

冬には、ほぼ全国に生息し日本でも見ることができるのですが、どういった地域に生息しているのか気になりますね?!

鳥なのに深くまで潜水してエサを捕まえると言われていますが、一体どのぐらいまで潜ることができるのでしょうか?

そんなウミスズメの特徴や生態などについてご紹介します!


ウミスズメの名前の由来

ウミスズメ 名前 由来

鳥綱チドリ目ウミスズメ科に分類される海鳥の総称で、同じ科・Alcidaeはウミガラス。ウミスズメ、ウミバト、ツノメドリ、コウミスズメなど世界中に21種類が居るそうです。

海の上に生息していることからウミスズメと言われているそうです。

ウミスズメの漢字表記・英語名・学名

・漢字表記:海雀

・英語名:ancient murrelet

・学名:Synthliboramphus antiquus

ウミスズメの特徴

ウミスズメ 特徴

海の上には沢山の海鳥類が浮いており、波の影響などもある事から地上に居る鳥よりも見分けがつきにくいそうです。

同じ属のカンムリウミスズメと同じように見えますが、ウミスズメはくちばしがピンクで首が立ちあがることはほとんどないので、長方形の箱が浮いているように見える鳥がウミスズメです。

それでは、ウミスズメの模様や色、大きさなどについてもご紹介していきます!

ウミスズメの大きさ

全長約26cm、翼の長さは12cm13cmでスズメとハトの中間くらいの大きさです。

体は丸く太っていて首が短いのが特徴です。

ウミスズメの見た目の特徴や色・模様

オス、メスともに羽がグレー、胸から下は白色をしています。

頭は黒色、目の上には白斑があり、くちばしはピンク色をしているのが特徴です。

冬には、ピンクのくちばしが淡い色になり羽毛にあった目の上の白斑がなくなり頭部は真っ黒くなります。

ウミスズメのオスメスの違い

オス、メス同色のため違いがなく区別がつきにくいそうです。

英名の「ancient」には「古代の」「年老いた」という意味があります。

この名は、後頭部の模様を老人の白髪に例えたもので、冬羽は同種であるカンムリウミスズメとほぼ似ているため、ウミスズメとカンムリスズメが混ざって海上に居ると日本近海では見分けがつかないそうです。

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ウミスズメの寿命

ウミスズメ 寿命

鳥の寿命は詳しく調べるのは大変なので分かっていません。

多くの鳥が春に生まれて次の年の春まで生き延びることができずに命を落としてしまうそうです。

平均寿命は、スズメで約13か月、シジュウカラで約18か月、ツバメで約11か月と言われています。

ヒナは巣だっても経験が浅いため、衰弱したり、敵に襲われ命を落とす鳥が多いようです。

最近、ウミスズメが潜水中に漁をしている定置網や刺し網などに引っ掛かり、逃げることができずに命を落としてしまうというケースが増え問題となっているようです。

>>「スズメ」の生態や特徴、寿命についてはこちら♪

スズメの生態や特徴、寿命について!減少しているって本当!?

ウミスズメの生態

ウミスズメ 生態

ウミスズメは、普段どういう生活をしているのか気になりますね!

獲物を捕まえるために深くまで潜る事ができるというのは本当なのでしょうか?

では、ウミスズメの生態についてご紹介します!

群れで生活をする

ウミスズメは、普段10羽ほどの小さな群れで行動し、海の上に浮かんで生活し、それを見た人は「ペンギンが浮かんでいるようだ」と例える事があるようです。

海の上で生活しますが、悪天候時には漁港や湾内へ移動するそうです。

深く潜水する

鳥なのにウミスズメは、海に潜る事が得意なので、エサを捕まえるために、深く潜水し時には水深約40mまで潜り、獲物である魚類や甲殻類を捕まえるそうです。

ウミスズメは、高く飛ぶことはなく水面ギリギリの所を飛んでいます。

>>70秒間潜水できる「ウミウ」についてはこちら♪

ウミウ特徴や生態・幼鳥の特徴等について

繁殖期

ウミスズメは、57月頃に繁殖を行い、一夫一妻で、一生一緒に居る仲良し夫婦です。

巣は、岩礁や樹木、草地の地上、岩の隙間などに20cm程の窪みを見つけ、そこに集めてきた枯草などを敷き詰め巣を造ります。

1度に2と卵の数は少ないですが、1卵を産むと1週間巣から離れ、また巣に戻り第2卵を産むそうです。

夜間に交代をし、メスとオスが一緒になって抱卵し、34日~42日で孵化します。

ヒナは、半日成正の半離巣性で孵化した後は親鳥に23日抱雛され親鳥はヒナにエサを与えないそうです。

夜になると親鳥に連れられて巣立ちを迎え、夜が明けた頃には岸から10km離れた沖合に居ることもあるようです。

繁殖期には、コロニーに集まりますが、カムチャツカ半島に3500羽のつがい朝鮮半島には1000羽~5000羽のつがい

が、アラスカには50000羽のつがいのコロニーがあるそうです。

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ウミスズメの生息地・分布

ウミスズメ 生息地

繁殖期以外は、岸から数km離れた沖合の海上で生活し、繁殖期になると岩礁や島などに移動します。

<分布>

日本海沿岸、千島列島、カムチャカ半島南部から、アリューシャン列島、カナダ沿岸、冬は、中国東海岸から台湾沿岸、カリフォルニア半島に飛び冬を越します。

日本では、本州北部以北で繁殖し、冬になると全国の沿岸などで見られるそうです。

ウミスズメの鳴き声

鳴き声の種類・意味

鋭い声で「チッチッ」と地鳴きをします。

この鳴き声は、日本に生息している「ホオジロ」の地鳴きに似ているそうです。

まとめ

ウミスズメ まとめ

今回は、ウミスズメについてご紹介しました!日本でも見ることはできるそうですが、海の上で生息している鳥なので海沿岸などに行かないとみることができないそうです。

そのため、見たことある人も少ないようです。そんなウミスズメについてもう一度ご紹介します!

・全長約26cmとスズメよりやや大きい

・オス、メスともにグレーなので区別がつきにくい

・鳥の寿命は詳しくわかっていないため、ウミスズメの寿命も分かっていない

10羽ほどの群れで行動している

・水深約40mまで潜って、エサを捕まえることがある

5月~7月頃に繁殖を行う

・冬になると全国の沿岸で見ることができるため日本でも見ることができる

海の上に生息しているウミスズメですが、外見はカンムリウミスズメと似ているためパッと見ただけでは、見分けがつかないようですが、ウミスズメは首がたたず、箱のように見えるそうです。

エサを捕まえる時は、海に潜ることもあり時には水深40mもの深さを潜る事もあるということなので、鳥なのに凄いですね!

スズメと付いているのに全く外見が違うというウミスズメですから一度は見てみたいなと思います。

普段は海の上で生活していますが、天候が悪い時には、岸に移動してくるそうなのでそういった機会にぜひ見てみたいですね!

>>名前が似ている「ウミガラス」の生態や特徴についてはこちら♪

ウミガラスの鳴き声や生態・特徴についてのまとめ

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