カナリアってどんな鳥!?鳴き声や生息地・生態について
皆様も、カナリアという鳥の名前はご存知だと思います。
カナリアは、初心者の方から手馴れた方まで幅広く飼育されており、美しい体色と鳴き声が特徴的な鳥類です。
多くの方から愛されるカナリアですが、野生として生きる姿はあまり知られていないのではないでしょうか。
今回はカナリアの鳴き声や生息地、生態についてご紹介します。
この記事でどんなことが知りたいですか!?
カナリアの名前の由来
カナリアの名前の由来は、原産国のひとつであるカナリア諸島から由来したとされています。
ちなみにカナリア諸島の「カナリア」は、ラテン語で犬を表す「canis(カニス)」という言葉が語源であるとされています。
鳥の名前に犬という意味が当てはめられるのも、不思議で面白い話ですよね!
カナリアの漢字表記・英語名・学名
カナリアの学名は「Serinus canaria」です。
漢字表記は「金糸雀」とされており、見た目の美しい黄色(金色)からつけられたそうですよ。
カナリアにとてもぴったりな漢字ですよね。
英語名は野生のカナリアのことを「Wild canary」、飼育種のカナリアのことを「Domestic canary」と表記することがあるそうですよ。
カナリアの特徴
カナリアはスズメ目アトリ科カナリア属に分類される鳥類です。
カナリアの特徴といえば、漢字名の由来にもなっている「カナリアイエロー」と呼ばれる美しい色!
しかし、その美しい羽色は品種改良を重ねた飼育種限定の色なのです。
野生のカナリアは地味で目立たない色合いをしており、持ち味の黄色もくすんでいます。
野生種の大きさは12~13cmで、飼育種の11~20cmと比べると小さめであることがわかります。
オスメスの違いはあまりありませんが、肛門が出ているとオス、出ていないとメスなどで性別を見分けているそうです。
カナリアの大きさ・重さ
野生のカナリアは全長12~13cmの大きさで、翼開長すると20~23cm、重さは20g前後とされております。
飼育種のカナリアは全長11~20cmの大きさで、翼開長すると20~30cm、重さは15~40gと、野生のカナリアに比べて大小様々な大きさがありますよ。
初心者にも扱いやすい飼育種定番の「レモンカナリア」の場合ですと全長12~17cm、重さ30~40gほどの大きさです。
カナリアの見た目の特徴や色・模様
野生種の見た目の特徴は、顔からお腹にかけてくすんだ黄色、背中や翼部分には茶色とも灰色ともとれる色合いで、縞模様が入っています。
野生下で目立っては一番の捕食対象になってしまいますので、飼育種からは想像もできないような地味な色合いをしています。
飼育種の中でも「リザードカナリア」は、野生の頃の地味な色合いを強く受け継いだ種類ですよ!
カナリアのオスメスの違い
カナリアのオスとメスの違いは、素人目にはよくわからないそうです・・!
ペットショップなどでは肛門が突き出ているものがオス、出ていないものがメスという風に分けているのだそうです。
他の特徴としては、オスはメスと比べてよく鳴き、体つきが細身であることが多いということも目安になるのだそうです。
個体差はありますが、美しい声でよくさえずるカナリアの場合、オスのカナリアかもしれませんね。
カナリアの寿命
カナリアの寿命は、平均10年ほどだとされています。
とても生命力が強いとも一般的に言われており、長生きの個体だと15年前後も生きることがあるそうです!
ちなみに、カナリアのギネス記録は20年だそうですよ。
カナリアの生態
カナリアは一部の離島に暮らす鳥類であるため、海抜1700mの高度にある果樹園や雑木林などの二次林(人の手が入った場所)に巣を作ります。
カナリアは危険を察知する能力が並外れており、メタンや一酸化炭素などの毒ガスをいち早く検知することができます。
鳴いていたカナリアが突如鳴き止むと毒ガスが近いということで、昔は炭鉱での安全確認のために私たちを助けてくれていたそうです。
食性は穀食性
カナリアは穀食性であるため、人が作った穀物畑や果樹園などの木に巣を作り、暮らします。
野生のカナリアは草木の実や植物の種、青菜類も食べるそうですよ。
繁殖期
カナリアの繁殖期は春~夏頃までだそうで、オスは繁殖期に一層さえずり、メスは巣作り行動を行います。
通常一度に産む卵の数は5個で、メスが13日間抱卵します。
飼育種のカナリアの場合は卵を産ませ雛から育てることもできますが、成鳥の生命力の強さとは異なり、すごく育成が難しいそうです。
カナリアの生息地・分布
カナリアの野生種は大西洋にある「カナリア諸島」「マデイラ(マディラ)島」「アゾレス諸島」と幅広く分布、生息しています。
品種改良された飼育種のカナリアは、ペットとして多くの国で見ることができますよ。
カナリアの鳴き声
鳴き声の種類・意味
「ピーピー」と鳴くときは、扉を開けてほしいなど、要求鳴きであることが多いです。
オスのカナリアは、繁殖期を迎えると「ピロロロロロロ」と大きな声で求愛鳴きします。
カナリアの普段の鳴き声は気にならない場合も、繁殖期だけは特別大きな声で鳴くために近所迷惑になる場合もあるそうですので、対策をしておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、カナリアの鳴き声や生息地、生態についてご紹介しました。
今回ご紹介したことは
☑カナリアの名前の由来は、原産国のひとつであるカナリア諸島である
☑カナリアの学名は「Serinus canaria」、漢字表記は「金糸雀」、英語名は「Wild canary」「Domestic canary」などと表記する
☑カナリアはスズメ目アトリ科カナリア属に分類される鳥類
☑野生種の大きさは12~13cmで、飼育種の11~20cmと比べると小さめである
☑野生のカナリアは地味で目立たない色合いであるのに比べ、飼育種は明るく、美しい色合いをしている
☑肛門が突き出ているものがオス、出ていないものがメス
☑よくおしゃべりする場合はオスである可能性も
☑カナリアの寿命は、平均10年、ギネス記録は20年
☑海抜1700mの高度にある果樹園や雑木林などの二次林に巣を作る
☑カナリアは危険を察知する能力が並外れており、炭鉱での安全確認のために活躍していた
☑野生のカナリアは草木の実や植物の種、青菜類を食べる
☑カナリアの繁殖期は春~夏頃、一度に産む卵の数は5個で、メスが13日間抱卵する
☑カナリアの野生種は大西洋にある「カナリア諸島」「マデイラ(マディラ)島」「アゾレス諸島」と幅広く分布している
☑「ピーピー」と鳴くときは要求鳴き
☑オスのカナリアは繁殖期を迎えると「ピロロロロロロ」と大きな声で求愛鳴きする
以上のことがわかりました。
カナリアは野生種と飼育種では随分と姿が異なっており、野生のカナリアは目立たない姿であるということがわかりました。
この記事で、少しでもカナリアに興味を持って頂ければ嬉しいです。
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