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違いは何!?キビタキ雌とオオルリ雌の識別方法

キビタキとオオルリは、日本では夏鳥で冬は東南アジアで越すと言われています。

オオルリとキビタキは、和鳥四品の一つに挙げられていて鳴き声や姿も可愛いということから、飼い鳥として人気があったそうです。

しかし、今では鳥獣保護法により飼うことが禁止されていますが、毎年違法で捕獲した個体をペットショップで販売したり飼育されているという報告も上がっているようです。

そんな、鳴き声も姿も可愛いく人気のあるキビタキとオオルリはどんな鳥なのでしょうか?

特徴や鳴き声についてご紹介します!


キビタキ雌とオオルリ雌の大きさの違い

キビタキ オオルリ 大きさ

 

〈オオルリ〉
全長約16cm、翼を広げると27cmほどになります。
体重は約20~26g

〈キビタキ〉
全長約14cm、翼を広げると22cmほどの大きさになります。

オオルリの方がやや大きいそうですが、遠目では違いがわからないようです。

キビタキ雌とオオルリ雌の特徴の違い

キビタキ オオルリ 特徴

〈オオルリ〉

英名:Blue-and-white Flycatcher
学名:Cyanoptila cyanomelana

オオルリは、夏鳥として日本以外にアムール、ウスリー、中国北東部、朝鮮半島などで繁殖を行い、冬はフィリピン、台湾、ボルネオ、インドネシア、マレーシアに渡り越冬すると言われています。

オオルリは、4月ころに日本にきて南西諸島以外の北海道から九州までの全国各地で繁殖を行い10月まで見られるそうです。

オオルリの上面は、赤みがかっているものが多いですが、中にはオリーブ色が強い個体もいるようです。

オオルリのメスは、キビタキのメスやコサメビタキなどと似ているそうです。

・フライングキャッチ

地上で餌を獲ることもありますが、オオルリは、飛んでいる昆虫を捕まえて枝に戻るというフライングキャッチで餌を獲ります。主に昆虫を食べますが、小果実を食べることもあるようです。

・渡り

渡り鳥であるオオルリは、4月下旬頃に日本に渡来しますが、オスはメスよりも先に渡来して縄張り争いをし、オスが住む場所を選び、そこにメスが巣を作るそうです。

メスが巣を作っている間は、他の鳥に狙われないようオスはずっと見張っているそうです。

・繁殖

谷沿いの林や崖のくぼみなどオスが選んだ場所に柔らかいコケなどを使いメスが巣を作り、6~8月頃に繁殖をします。

一度に3~5個の卵を産み、14日後に孵化し、ヒナにはオスとメスが一緒に餌を運んで与えます。

孵化した後は、12日程度で巣立ち10日間は家族の群れで過ごします。

〈キビタキ〉

英名:Narcissus Flycatcher
学名:Ficedula narcissina

英名である「ナルシサス」は、ギリシャ神話のナルシストと同じであり、水面に映った自分の美しさに見とれて黄色が鮮やかな水仙になったという意味があります。

囀りをする際は、腰を膨らませて美しい声で鳴くことから人気が高く「新緑の森の歌姫」とも言われているそうです。

夏鳥としてほぼ全国で繁殖し、サハリン、日本、中国北部に分布します。

夏鳥の中でも、美しい体のいろと鳴き声を持っており、5月~7月ころに繁殖を行います。

秋と冬季は、フィリピン、インドネシア、東南アジア方面などの暖かい地方へ渡ります。

オオルリと似ていますが、キビタキの方がオリーブ色がやや強いようです。

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・雑食

キビタキは、動物食の強い雑食で昆虫の他に節足動物などを食べます。

秋になると木の実も食べるそうです。

オオルリと同じくフライングキャッチを中心に行います。

・縄張り

繁殖期になると直径100~150mほどの大きさの縄張りを持ち、境界では「ブンブン」と威嚇するそうです。

・繁殖

キビタキの繁殖期は5~7月と言われ、樹洞や樹木の裂け目などに巣を作ります。

一度に4~5個の卵を産み、12~13日ほどで孵化し、オスが餌を捕まえメスが給餌します。

約12日間で巣立っていきます。

アイリングの違い

<オオルリ>
白いアイリングをしています。

<キビタキ>
アイリングの白い部分がはっきりしています。

嘴の違い

<オオルリ>
モズのように下に曲がっています。

キビタキ>
キビタキのくちばしは真っ直ぐに伸びています。

色の違い

<オオルリ>

成鳥だけでなく幼鳥でも色で性別を判断することができます。

普通は、大雨覆と尾に青い部分はありませんが、稀に小雨覆、中雨覆、大雨覆、尾に青色を帯びる個体もいるそうです。

<キビタキ>

体色は、暗緑色で頭部から体上面はオリーブ褐色です。

喉元の白い所の違い

〈オオルリ〉

喉元の白い部分がキビタキに比べて狭い。

〈キビタキ〉

オオルリに比べて白い面積が広い。

尾の上の色

〈オオルリ〉

メスのオオルリは、頭から尾にかけて背面が茶褐色になっています。

〈キビタキ〉

オリーブ褐色です。

キビタキとオオルリの囀りの違い

〈キビタキ〉

キビタキは、囀りの際に鳴くバリエーションが多く、「ピーリピッ、ポピピィ」「ポピピピリ」の他にセミのツクツクボウシを思わせるような「ツクツクオーシ」、カエルのような「ケロロ」と繰り返し鳴くこともあるようです。

地鳴きは、寂しそうに「ヒィ、ヒィ、ヒィ」と鳴き最後に「クルルルッ」と鳴きます。

〈オオルリ〉

美しい声で「ピリーリー」、「ポィヒーリー」、「ピールリ」、「ジィジィ」と鳴きます。

メスも鳴くことがありますが、美しい声で囀りはオスと言われています。

地鳴きは、「クッ、クッ」と鳴きます。

キビタキとオオルリの枝の止り方

<オオルリ>
枝に止まるときは、体を立てた姿勢で止まることが多いようです。

<キビタキ>
キビタキは、枝と平行になるように止まります。

まとめ

キビタキ オオルリ まとめ

今回は、キビタキのメスとオオルリのメスの違いについてご紹介しました。

オオルリとキビタキは、素人には見分けが付かないほど似ている鳥です。

しかし、よく見ると違いはあり鳴き方にも違いがあるということがわかりました。

それでは、もう一度今回の記事についてご紹介します!

■オオルリ16cm、キビタキ14cmとややオオルリの方が大きい
■キビタキとオオルリでは、繁殖地、生息地、繁殖期なども違う
■体全体の色にも違いがある
■喉元の白さがキビタキの方が面積が広い
■尾の上の色はオオルリは茶褐色、キビタキはオリーブ色をしている
■キビタキのさえずりはセミのように「ツクツクオーシ」、カエルのような「ケロロ」と鳴くことがある
■枝に止まる際もキビタキは枝と平行に止まり、オオルリは背を立ててとまる

ぱっと見ただけでは、キビタキなのかオオルリなのかわかりにくいようですが、よく見るとちょっとした部分で違いがあると言うことがわかりました。

鳴き方も違うので、良く耳を澄ませばどちらなのかわかるかもしれません。

キビタキの鳴き声のセミやカエルのように鳴く声も聞いて見たいですね!

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