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キビタキの特徴や生態・鳴き声についての詳しいまとめ。

キビタキって知っていますか?スズメ目ヒタキ科ヒタキ亜科に分類されて鳥の一種です。

スズメよりも小さいと言われ、体が派手な色をしていることから天敵に襲われやすいと言われているそうです。

キビタキが減少しているという報告が上がっていますが、また増えてきているというのは本当なのでしょうか?

どんな鳥なのかも気になりますね!

キビタキの特徴や生態、鳴き声についてご紹介します!


キビタキの名前の由来

キビタキ 名前 由来

英名の「ナルキッソス・フライキャッチャー」は、キビタキが飛びながらハエのような小さな昆虫などをキャッチするということから付けられ、「ナルキッソス」は、古代ギリシャ神話の中で水面に映る自分の美しい姿に魅せられてそのまま一輪の水仙になってしまうという美少年の名前からきているそうです。

漢字表記・英名・学名

・漢字:黄鶲

・英名:Narcissus Flycatcher

・学名:Ficedula narcissina

キビタキの特徴

キビタキ 特徴

オスとメスでは、全く姿が違うので素人がみても同じ種類だとはわからないそうです。

若いオスは、メスと全く同じ模様、同じ色をしているので区別がつきません。

大きさ

全長約1314cmでスズメよりやや小さめのです。

見た目の特徴や模様・色

名前の通り体が黄色いのが特徴の鳥です。

キビタキは比較的目立つ体をしていますが、特にオスはメスへアピールするために派手な体を持っていると言われていますが、他の鳥も例外ではありません。

しかし、体が派手というと天敵に襲われやすいというデメリットもあります。

オスメスの違い

<オス>

頭部から背中にかけて黒い毛が生えており、眉斑、腹部、腰は漢字表記の通り鮮やかな黄色をしています。

喉元から腹部にかけてオレンジ色のグラデーション模様をしていますが、派手すぎない魅力的な鳥です。

<メス>

頭部から背中にかけてうぐいす色をし、腹の部分は白色、喉元は少しだけ黄色でオスに比べると地味な色の鳥です。

キビタキの幼鳥の特徴

キビタキ 幼鳥

野外で幼鳥の性別を特定するのは難しいと言われていますが、キビタキの幼鳥はメスとよく似た褐色を帯びたうぐいす色をしています。

キビタキの寿命

キビタキ 寿命

野鳥は沢山いるので、一匹一匹調べるのは大変なので詳しい寿命じは分かっていませんが、平均寿命は5と言われています。

しかし、個体差はあるので春に生まれても次の年の春まで生きられない鳥もいるようです。

飼われている鳥は良いのですが、野鳥は外敵に襲われたり、事故にあって命を落とすものもほとんどなので一般的な寿命は短いようです。

キビタキの生態

キビタキ 生態

キビタキは、どのように暮らしているのか気になりますね!?

キビタキの生態についてご紹介します!

フライングキャッチで採集する

キビタキは、フライングキャッチを中心に行います。

木の枝にとまり木の葉の裏側にいる昆虫や空中を飛ぶ虫を狙い、捕まえると元いた場所に戻ります

繁殖期になると縄張りを持つ

繁殖期には、直径約100150mの縄張りを持つと言われているので、縄張りの周りでは「ブンブン」という威嚇の鳴き声も聞こえてくるそうです。

オス同士は激しい闘争をしていることもあるそうです。

繁殖期

キビタキの繁殖期は、57月頃と言われ巣作りはメスが行います。

一度に産む卵は451213の抱卵を経て孵化します。

オスが餌を捕まえヒナの所にもどり給餌はメスが行っており、12日間で巣立っていくそうです。

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キビタキの生息地・分布

キビタキ 生息地

標高1800m以下の落葉広葉樹林、針広混交林、常緑針葉樹林、照葉樹林、農作地、モウソウチク林、住宅地など様々な環境で繁殖を行い、渡りの途中に都市公園などで見た人も居るようです。

キビタキは、渡鳥でありサハリン、日本、中国北部に分布しています。

日本には初夏の5月ころ、北海道から沖縄まで全国に生息しています。

秋や冬季は寒い場所から東南アジア方面の温かい地方に渡り冬を越すそうです。

1980年代後半から夏鳥は減少の一途を辿っているようです。

東日本を中心に亜種キビタキも減少しているという報告も上がっています。

しかし、2000年に入るとキビタキの個体数が増えているという声も上がり、1980年に比べると繁殖分布が6.1倍に増えているそうです。

どうして増えているのかは分かっていませんが、キビタキは枯死木にある入口の広い半開放性樹洞で繁殖を行っているので、営巣環境が増えたことが個体数が増えた要因ではないかと言われます。

キビタキの巣

キビタキ 巣

キビタキは、どのような場所に巣を作るのでしょうか?

巣の場所

折れた木の枝の先端や、キツツキが作った古巣、自然にできた樹洞、折れた竹、使われなくなった家の屋根など様々なところに巣を作ります。

巣の材料

鳥によって巣の材料は違うようですが、キビタキはコケ、落ち葉、樹皮、動物の毛、根状菌糸束などを利用しカップ状に敷き詰めて巣を作ります

一般的には落ち葉を先に敷き詰め、その上に産座を作りますが、落ち葉ではなくコケだけを敷き詰めてつくるキビタキもいるようです。

巣の位置・大きさ・形

高さは0.5m20のところに作るキビタキもいるそうです。

直径6.50±0.37cm、深さは3.24±0.71cmの巣を作ります。カップ状のものをつくる。

キビタキの餌

キビタキは、主に昆虫などを食べていますが、林の中に暮らしているため蛾や幼虫、飛んでくる虫などを食べて生きています。

キビタキの鳴き声(動画)

さえずり

キビタキのさえずりは、「ポイピリリ」「ピピロピピロ」と鳴きます。

求愛や縄張りを守るために主にオスが鳴きます。

春から夏の繁殖期に鳴くことが多く、複雑に鳴くものや短く連続して鳴くものまでさまざまです。

地鳴き

地鳴きは「ピッ」と短く鳴きます。

警戒している時やコミュニケーションをとる為にオス、メス、季節、年齢に関わらず鳴くそうです。

一般的に短く鳴くものが多いそうです。

まとめ

キビタキ まとめ

今回は、キビタキについてご紹介しました。

キビタキは、スズメよりも小さい体を持ち寿命がかなり短いということがわかりました。

日本でも見ることができる鳥なので機会があれば見てみたいですね!

それでは、もう一度今回の記事についてまとめてみます。

ギリシャ神話の美少年の名前が由来になっている

全長約1314cmとかなり小さい

若いキビタキはメスとほぼ体を持っている

キビタキは他の鳥と比べると派手な体を持っている

詳しい寿命は分かっていませんが、平均寿命約5年とかなり短い

繁殖期には縄張りを持つため威嚇の鳴き声がすることがある

屋根など様々な場所に巣を造る

カップ状に落葉や動物の毛を敷き詰めて巣を造る

キビタキは、他の鳥と違って派手な体を持っているので敵に襲われやすく寿命は大型の野鳥よりもとても短いようです。

スズメよりも小さく、派手な体を持つキビタキを一度は見てみたいですね!

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