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カシラダカの生態や特徴、鳴き声についてのまとめ。

冬鳥として知られるカシラダカ。

冬になるとユーラシア大陸北部から日本へとやってきます。

見た目は少々地味ですが、小さな姿がかわいらしい野鳥ですね。

今回はカシラダカの名前の由来や特徴、生態についてなど気になることについてまとめていきます。

カシラダカについて知っていきましょう。


カシラダカの名前の由来

カシラダカ 名前 由来

頭のことをカシラといいますよね。

よく任侠もので「おかしら!」なんて呼んでいるシーンがありますよ。

カシラダカはそこから名前が付けられています。

カシラダカは緊張状態にあると、頭が三角形に高くなります。

そのため頭が高くなるのでカシラダカと名付けられたのだという説があります。

カシラダカの特徴

カシラダカ 特徴

カシラダカはどのような特徴の野鳥なのでしょうか。

大きさや見た目の特徴など、似ているといわれている鳥と見分けるポイントなどもまとめていきます。

大きさ

大きさは全長15cm、スズメの大きさと変わりません。

小さい鳥ですね。

翼を広げた時の大きさは24㎝となっています。

カシラダカはホオジロと似ているとよくいわれていますが、カシラダカの方が大きさは小さいです。

見た目の特徴や模様

赤褐色で淡褐色と黒の縦斑があります。

しかし体の半分より下は白くなっており、胸には赤褐色の斑があります。

お腹がふっくらしている感じとつぶらな瞳が愛らしいですね。

さまざまな野鳥に似ていると言われており、ぱっと見てすぐに「カシラダカだ!」とは思わないかもしれませんね。

オスメスの違い

オスには冠羽があり、夏になると頭部が黒くなり眉斑、後部中央が白くなるのが特徴です。

そのためオスとメスの区別は比較的つきやすいといえるでしょう。

しかし冬になるとオスとメスは同じ色をしているので区別がつきにくいです。

似ている鳥との識別ポイント(ホオジロ、ホオアカ、アオジ、カシラダカ、オオジュリン)

ホオジロとホオアカと区別するにはお腹を見るようにして下さい。

カシラダカはお腹は白、ホオジロはお腹が茶色、ホオアカは黒と赤褐色の横帯となっています。

アオジとの識別は体の下半分です。

カシラダカは白、アオジは黄緑色をしています。

オオジュリンとの識別はくちばしです。

カシラダカのくちばしは鋭く、オオジュリンのくちばしは丸っこくなっています。

このように姿が似ている鳥ですが、よく見ると違っておりそれぞれ識別ポイントがあるということが分かります。

カシラダカの寿命

カシラダカ 寿命

野鳥の寿命というのは実は分かっていません。

だいたいこのくらいでしょうということしか言えません。

また野鳥は大きさが小さいものは寿命が短い傾向にあるようです。

カシラダカはスズメと同じくらいの大きさです。

スズメの寿命は1年となっているのでカシラダカも同じように短い可能性があります。

カシラダカの生態

カシラダカ 生態

カシラダカの生態についてみていきましょう。

どのように過ごしどのような餌を食べカシラダカは生きているのでしょうか。

群れを作って過ごす

十数羽から数百羽まで群れを作って行動しています。

餌を探すために群れで一斉に田畑に降りて餌を探し始めるのですが、大きな音などで驚くと群れではなくそれぞれが別の方向に逃げていきます。

そのため群れで行動してはいますが、群れとしては弱いようです。

雑食性で草木の種子等を食べる

昆虫や草の種子を食べる雑食性です。

地上を小刻みに歩き跳ねながら移動して昆虫などの餌を探していきます。

時々冠羽を立てるそうです。

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繁殖期はつがいで生活をする

群れを作り行動していくカシラダカは、繁殖期になるとツガイで生活していくようになります。

しかし繁殖は日本では行いません。

そのためツガイで飛んでいる姿を見ることはほとんどないでしょう。

シベリアで繁殖する姿が見られており、湿気のある地の林の頂上や地上近くの茂みに皿状の素を作り卵を産んでいきます。

一度に産む卵の数は4~5個でメスが卵を温めていきます。

12日~13日くらいには孵化していくのだそうです。

カシラダカの生息地

カシラダカ 生息地

明るい森林地帯、開けた広々とした河原、農耕地、草地などに生息しています。

群れで生息しており、餌が豊富なので農耕地に生息していることが多いです。

冬鳥であるカシラダカは10月頃に日本の九州以北にやってきます

カシラダカの鳴き声

「チッ チッ」と高い声で鳴きます

声は高いですがそんなに大きくないので風が強い日だと鳴き声が聞こえませんね。

こちらはさえずりです。

さっきの鳴き声とは違いなんだか複雑な鳴き方ですね。

そのため日本語で鳴き声を書くのがちょっと難しいです。

鳴き声の種類と意味

「チッ チッ」と鳴くのは地鳴きです。

地鳴きとは普段出す声です。

鳥は普段の鳴き声と繁殖期の泣き声は違います。

繁殖期には囀りと呼ばれる美しい鳴き方をします。

囀りが上手なオスがメスにモテるので、繁殖期になると繁殖期の鳴き声を楽しむことができます。

カシラダカは絶滅危惧種に指定されている!

カシラダカ 絶滅危惧種

カシラダカはレッドリストに載っています。

レッドリストとは、絶滅危惧種に指定された動物たちの名前が書かれたリストです。

カシラダカの繁殖地であるヨーロッパで個体数が少なくなっているのです。

日本でも確認できる個体数が減っていることが分かっています。

そのため2016年に絶滅危惧II類に指定されました。

なぜ個体数が少なくなってしまっているのかは、現在分かっていません。

環境になにか問題があるのでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?今回はカシラダカについてまとめていきました。

・緊張すると頭が高くなるからカシラダカと呼ばれるようになった
・スズメと同じくらいの大きさでさまざまな野鳥と似ている
・色の付き方で似ている野鳥と区別することができる
・群れを作って行動し繁殖期にはツガイで行動していく
・雑食性で昆虫や木の実を食べる
・絶滅危惧種に指定されているが個体数が素くなっている原因は分からない

これらのことが分かりました。

冬鳥であり全国で見られるわけではないことから見たことがないという人も多いかもしれませんね。

似た姿の鳥が多いので、一緒に特徴や生態を覚えていくようにするといいですね。

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