カッコウの托卵や鳴き声・生態についてのまとめ。
カッコウという野鳥がいます。
動揺で有名な鳥ですよね。知っていますか?
実はカッコウはとてもずる賢い鳥なんです。
どういったところがずる賢いのか、カッコウの特徴や生態などについてみていきましょう。
この記事でどんなことが知りたいですか!?
カッコウの名前の由来
カッコウがカッコウと呼ばれる理由は鳴き声から来ています。
「カッコーカッコー」と鳴くことからカッコウという名前が付けられました。
漢字表記・英語名・学名
漢字表記は郭公、英語名はCuckoo、学名はCuculus canorusです。
鳥網カッコウ目カッコウ科に分類されています。
カッコウの特徴
カッコウという名前は聞いたことがある人は多いでしょう。
ではどういった特徴を持つ鳥であるか知っていますか?
カッコウの特徴をみていきましょう。
カッコウの大きさ・体重
大きさは33~35㎝、翼を広げた時の大きさは55~60㎝と野鳥の中では割と大きな鳥に分類されます。
体重は70~130gです。
カッコウの見た目の特徴と模様
頭頂部から背中は青みがかった灰色で胸とお腹は白いです。
胸とお腹には青みがかった灰色の細い横線が入っています。
鳥の足の指といえば前に3本後ろに1本あるのが普通です。
しかしカッコウは前後に2本ずつとなっています。
2本ずつ足の指がある場合、木にしっかりとつかまりやすいのだそう。
カッコウのように前後に2本ずつ足の指がある鳥は珍しいです。
カッコウのオスメスの違い
メスのみの特徴として、のどに赤褐色が入ります。
カッコウの翼の上面は灰色ですが、メスの中にはこの灰色の部分が赤茶色をしたものもいます。
カッコウの寿命
寿命は約6年となっています。
しかしカッコウの中には12年と倍生きた個体もいるんだそうです。
カッコウの生態
カッコウはどのような生態を持つ鳥なのでしょうか?
カッコウの生態を詳しくみていきましょう。
体温保持能力が低い
体温保持能力が低いことで知られており、外気温や運動をしているかどうかで体温が変わってきます。
日変動は29度~39度となっています。
食性は動物食
昆虫を主に食べる動物食として知られています。
カッコウの「托卵」がすごい!
カッコウの特徴や生態を知ることができました。
ではここでカッコウがずる賢いと言われる理由についてみていきましょう。
カッコウが托卵を行うのはなぜ!?
カッコウは卵を産んだ後に自分で卵を温めません。
カッコウは托卵を行う鳥として有名です。
托卵とは自分で卵を温めずに他の鳥に自分の卵を温めさせそして世話をしてもらうというなんとも信じられない行為です。
オスとメスが協力して狙った巣を見張り、親鳥が巣から離れた瞬間を狙って巣に忍び込み卵を産んで逃げていきます。
カッコウが托卵する理由は実は解明されていません。
さまざまな説があります。
体温保持能力が低いからだという説や、不器用で巣を作ることができないという説もあります。
この托卵を行う鳥はとても珍しいです。
ちなみにカッコウ以外ではホトトギス、ツツドリ、ジュウイチなどです。
托卵の相手は!?
カッコウが托卵する相手はモズ、ホオジロ、オオヨシキリ、ノビタキ、アオジ、ウグイスなどです。
自分の産む卵と似た卵を産む鳥、同じ餌を食べるヒナを産む鳥を狙って托卵するんだそうです。
>>カッコウの托卵の相手「ホオジロ」の生態や特徴についてはこちら♪
托卵の相手は気付かないの!?
托卵をする方もする方ですが、やられる方もやられる方ですよね。
気が付かないのでしょうか!?
実はなんとなく気付いているんだそうです。
しかし本能で卵を温めヒナを育てるんだそうですよ。
「でも他のヒナと姿が違うのでそれでバレるんじゃないの!?」そう思われる方もいるかもしれません。
実はカッコウは他のヒナよりも早く生まれます。
そして本能で他の卵を巣から落としてしまうんだそうです。
背中をうまく使って卵を外に捨てるんだそうですよ。生まれた時からずる賢いってすごいですよね。
>>カッコウの托卵相手の「アオジ」の生態や生息地についてはこちら♪
カッコウの卵の産み方
カッコウがどのように卵を産むのか見ていきましょう。
卵の数
カッコウが卵を産む数は多くありません。托卵を行うのでたくさん卵を産む時間はないですよね。
卵の模様や色・特徴
托卵をするカッコウの卵は巣によって色を変えるなんて言われていますがそれはまったくのウソです。
そんな特徴はありません。
カッコウの卵は白地でまだらな模様が入っているのが特徴です。
カッコウの生息地・分布
カッコウは渡り鳥です。
毎年4月~5月にかけて繁殖のために日本にやってきます。
九州より北の山林、高原、平地や住宅街にも生息しています。
そして9月~10月になるとフィリピンやマレー半島などに戻っていきます。
ユーラシア大陸、アフリカ大陸に広く分布し繁殖しています。
カッコウの鳴き声
「カッコーカッコー」とくぐもったような鳴き声で鳴いています。
また「ピヨピヨ」と鳴くこともあります。
鳴き声の種類や意味
「カッコー」と鳴く時は求愛をしている時です。
繁殖のために日本にやってくるためよく「カッコー」と鳴いている姿を見ることができます。
普段のコミニケーション(地鳴き)では「ピヨピヨ」や「ピピピピ」と鳴きます。
カッコウの天敵
カッコウの天敵はオオタカやイヌワシ、オコジョが天敵です。
>>カッコウの天敵「イヌワシ」の生息地や寿命についてはこちら♪
まとめ
いかがでしたか?カッコウがずる賢い鳥だと言われる理由が分かりましたか?
☑鳴き声からカッコウと名付けられた
☑足の指が2本ずつある珍しい鳥
☑体温保持能力が低く一日での変動率が高い
☑托卵を行う理由は分かっていない
☑托卵は卵の色が似ている鳥、ヒナが似ている鳥を狙って行われる
☑托卵をされていることになんとなく気付いているが本能で育てている
☑渡り鳥であるカッコウは繁殖をしに日本に春にやってくる
☑「カッコー」と求愛をしている
このようなことが分かりました。カッコウは托卵が印象的ですね。
あまりいいイメージはしないカッコウですが、鳴き声が聞こえてきたらぜひ姿を探してみて下さいね。