チョウゲンボウの鳴き声や特徴・飼育方法・値段について
チョウゲンボウという小さな猛禽類の鳥を知っていますか?
ちょっと、フクロウと似た雰囲気のチョウゲンボウですが、猛禽類好きの人には人気の鳥だといわれているんです。
そこで、そんなチョウゲンボウについてお送りしましょう。
さて、それでは、今回の記事の内容はチョウゲンボウの鳴き声や特徴、飼育方法についてです。
それでは、チョウゲンボウについてご紹介します。
この記事でどんなことが知りたいですか!?
チョウゲンボウの名前の由来
チョウゲンボウって何だかんだ変わった名前の鳥ですよね。
どうして、そんな名前で呼ばれるようになったのかというと、さまざまな諸説があるとのことですが、昔、長元坊という旅の僧侶が凶作で苦しむ村で祈りをあげ凶作を救いその後亡くなりました。
それから毎年秋になると一羽の鷹が様子を見にくるように羽ばたく姿を見た村人が長元坊と、その鷹を呼ぶようになったのが由来だといわれたそうです。
また、長元という戒律を破った僧侶が、道の隅でネズミやモグラを食べている姿が似ているシロモノが長元坊と呼ばれることになったともいわれていますが、どちらも坊ということから僧侶が関係しているようですね。
さらに、チョウゲンボウのオスの頭がお坊さんの剃った頭に似ているからとの説もあるようです。
チョウゲンボウの名前の由来はたくさん諸説があるんですね。
チョウゲンボウの漢字表記・英語名・学名
チョウゲンボウの漢字表記は、長元坊と書き、英語名はcommon kestrel学名はFalco tinnunculusといいます。
チョウゲンボウの特徴
チョウゲンボウは、鳥網ハヤブサ目、ハヤブサ科、ハヤブサ属の鳥です。
ハヤブサ科ですが鷹に似ているともいわれています。
チョウゲンボウは、猛禽類ですが少し小さめで円らな瞳が愛くるしく、ペット的な雰囲気の鳥なんです。
チョウゲンボウの大きさ・体重
チョウゲンボウの大きさは通常は30cmから50cmくらいで、羽を広げると80cmになるといわれ、キジバトくらいの大きさのようですね。
体重は、150gから200gくらいと個体によって違いがあるようですね。
チョウゲンボウの見た目の特徴や模様・色
チョウゲンボウの見た目は、鷹を小さくした感じで、翼や尾っぽが細長く、色はお腹のあたりが赤褐色なのが特徴だといわれています。
>>ハヤブサ科の仲間の「チゴハヤブサ」の鳴き声や生態、特徴についてはこちら♪
チョウゲンボウのオスメスの違い
チョウゲンボウのオスとメスの見た目の違いは、オスよりメスの方が大きく、33 cmくらいのオスに対しメスはおよそ40 cmほどもあるようです。
また、色でもオスとメスは違いがあり、オスの頭と尾っぽは、青っぽい灰色で、尾っぽの先は黒くなっているのに対して、メスは赤茶色っぽく、メスは、見た目はオスよりも地味な印象があるようですね。
チョウゲンボウの幼鳥の特徴
チョウゲンボウの幼鳥は、どちらかといえば成鳥のメスと似た色味をしており、茶褐色に模様があるのが特徴で、パッと見た感じメスの成鳥と間違えてしまうともいわれています。
オスは、成鳥になると黒に変わりますが、尾っぽの先が白っぽくなっているようです。
メスの幼鳥は、灰色と茶色の模様があり、体の色味はあまり変わらないようですね。
チョウゲンボウの寿命
チョウゲンボウの寿命は、およそ10年ぐらいだといわれていますが、野鳥のチョウゲンボウは実際どのくらいの寿命があるのかはさたがではないようですね。
チョウゲンボウの生態
小さな可愛い顔した猛禽類、チョウゲンボウはちょっと面白い行動をしたりするようで、チョウゲンボウファンにとってはたまらなく可愛いようですよ。
ホバリングを行う
チョウゲンボウは低空飛行して同じ場所で羽ばたいて地上にいる獲物を物色するといわれています。
紫外線を認識できる
チョウゲンボウは、紫外線をキャッチする能力があるといわれます。
チョウゲンボウをはじめとする猛禽類は、獲物の尿に紫外線が反射し察知するといわれています。
そのため、隠れている獲物を見つけ素早く捕獲することができるんです。
ネズミ、ミミズ、カエル等を食べる
愛くるしい顔の小さめな猛禽類、チョウゲンボウの大好物は、ネズミや、ミミズ、カエルなんです。
繁殖期
チョウゲンボウは、4月から5月にかけて巣作りをしたり、他の鳥類の要らなくなった巣などを使うこともあるといわれています。
卵は一度に5、6個産み1ヶ月ほど、抱卵したあと孵化しヒナが誕生するんです。
子育てはオスもお手伝いし、1ヶ月ほどで巣立つようです。
完全に親鳥から独立するのは1ヶ月くらいかかるといわれています。
チョウゲンボウの種類
チョウゲンボウには、色んな種類があるといわれています。
チョウゲンボウよりも少し小さめで、俊敏に飛ぶといわれているコチョウゲンボウ、目の周りや足が赤いアカアシチョウゲンボウ、
外見はチョウゲンボウより尾っぽは短く、鳴き声はチョウゲンボウのようにキーキーなくチゴハヤブサ、チョウゲンボウより大きく50 cm近くあるハヤブサなどがらチョウゲンボウの仲間だといわれています。
チョウゲンボウの生息地・分布
チョウゲンボウの生息地の分布は、ロシア北部からアジアまで、日本においても本土から北海道までと広範囲にわたるようです。
そして、断崖、農耕地や山林、畑などの他、ビルや建物、空き家など街中に生息することも多いといわれているんです。
チョウゲンボウの鳴き声
短い声でリズミカルに鳴いていますよね。
鳴き声の種類・意味
チョウゲンボウの鳴き声は、普段は短く甲高い声で、キッキッキッキと鳴きますが、繁殖期になるとオスはメスにアピールするためキィーキィーキィーと何度も大きな声で鳴くようですよ。
チョウゲンボウの天敵
チョウゲンボウは、断崖や高い木、ビルや建物など高いところに生息していることから天敵はあまり居ないといわれていますが、カラスや大きな鷹やワシなどが天敵だともいわれています。
チョウゲンボウのペットとしての飼育方法
チョウゲンボウは、野鳥のため日本古来の品種をペットとして飼育することはできませんが、海外のチョウゲンボウはペットとして飼育できるよう繁殖されたもののため、飼うことは可能なんです。
チョウゲンボウは何処で販売してるの?
チョウゲンボウをペットショップや、インターネットなどで購入することが可能なんです。
インターネットでの購入の際は、きちんとした業者であることを確かめて購入するようにしましょう。
チョウゲンボウの値段
チョウゲンボウを購入するときに気になるのは、値段ですよね。
個人業者とショップでは値段の差があることもあるようなので基本的な相場は掴んでおく方が良いでしょう。
チョウゲンボウの相場は、10万円から30万円くらいと幅があるようですが、色や品種などによっても値段が違うため、確認して購入を決めるようにしましょう。
飼育に必要な物
チョウゲンボウを飼育するときは万全の状態で行うようにしましょう。
ヒナと成鳥では飼育道具が少し違ってくるようですね。
チョウゲンボウのヒナの飼育に必要な物
チョウゲンボウのヒナを飼育するには、ハトの巣皿や植木鉢などを巣としてつかい、新聞紙や葉っぱなどで中敷きを用意します。
そして。ピンセット、保温対策にヒーターと温度計を準備しておくと良いといわれています。
チョウゲンボウの成鳥の飼育に必要な物
チョウゲンボウの成鳥になると、猛禽類用のリード、リードを通すスイベル、首輪の役割のアンクレット、それを通すハトメ、チョウゲンボウの止まり木など、猛禽類のチョウゲンボウだから成鳥になったらしっかり繋いでおくことがポイントのようですね。
チョウゲンボウの飼育用の餌
チョウゲンボウは、小さくても猛禽類のため食べ物は、肉食ですよね。
カエルやヒヨコ、ウズラなどを与えてあげるようにしましょう。
ペットショップやネットなどで小型の猛禽類用の餌などが販売されているとのことなので購入すると良いでしょうね。
チョウゲンボウを飼育する時に気をつける事
人気のチョウゲンボウを飼育するときに気をつけたいことは、温度調節や体重管理、などだといわれています。
温度管理をしっかりする
チョウゲンボウは、小屋などの温度調整をしっかりと管理してあげなくては意外にも体調を崩しやすいともいわれているんです。
冬場はヒーターを入れるなど小屋を温めることです。
また、夏場は涼しく風通しを良くするなどして常に温度管理を心描けるように工夫するようにしましょう。
体重管理をしっかりする
チョウゲンボウは、ナイーブなところがあるといわれ、環境の変化や気温差などでも食欲を無くし体重が減少することもあるといわれています。
病院を探しておく
チョウゲンボウを飼うときは、病気やケガなどに注意し飼うようにしましょう。
チョウゲンボウをはじめ猛禽類は、体調を壊してしまうと一気に弱ってしまうこともあるため、自己判断はせずに専門の医療機関を受診するようにしましょう。そのため、病院を探しておくことを忘れないことですね。
まとめ
チョウゲンボウの鳴き声や特徴・飼育方法・値段についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
小さいけれど猛禽類のチョウゲンボウは面白い名前の由来があったり、変わった生態があったりしてユニークな鳥なんですよね。
そんなチョウゲンボウはペットとしても人気のようです。
それでは、記事のおさらいです。
☑チョウゲンボウの名前の由来がおもしろい!
☑チョウゲンボウの見た目はワシやハヤブサに似ている
☑チョウゲンボウはホバリングをしたり紫外線を探知できる
☑チョウゲンボウの鳴き声は甲高く短い
☑チョウゲンボウを飼うときは適正な飼育用品を用意すること
☑チョウゲンボウは体調を崩しやすいので体調管理をしっかりすること
などでした。
>>ハヤブサ科の仲間の「ハヤブサ」の特徴や生態についてはこちら♪