ゴイサギの生態や特徴・鳴き声について
ゴイサギについて今回は詳しく紹介していきます。
ゴイサギがどういった特徴を持つ鳥でどのようにして暮らしているのでしょうか。
ゴイサギの生態や特徴について気になることをまとめていくのでチェックして行って下さい。
この記事でどんなことが知りたいですか!?
ゴイサギの名前の由来
ゴイサギは平安時代の第60代天皇である醍醐天皇に気に入られ「五位」の位を授かったことからゴイサギという名前が付けられるようになったと言われています。
ゴイサギの漢字表記・英語名・学名
漢字表記は五位鷺、英語名はBittern、学名はNycticorax nycticoraxです。
ゴイサギはペリカン目サギ科ゴイサギ属に分類される野鳥となっています。
ゴイサギの特徴
ゴイサギは一体どういった野鳥なんでしょうか。
ゴイサギの特徴を見ていきましょう。
ゴイサギの大きさ・体重
大きさは約58㎝~65㎝で、翼を広げた時の大きさは105㎝~112㎝となっています。
重さは約800gでだいたいカラスと同じくらいの大きさです。
サギ科の鳥のなかは小型となっています。
ゴイサギの見た目の特徴や模様・色
頭から背は青みがかった暗灰色です。
首から下は白色となっており、暗灰白と白色のコントラストがはっきりしています。
翼は灰色で足は黄色です。眼は赤く嘴は黒いです。
足は体のサイズに似合わず大きめで嘴はやや太いです。
頭の後頭部には冠羽があります。
白くて細長い毛で数本あるんですが、中には冠羽がない個体もあります。
ゴイサギの幼鳥の特徴
首から下が白色でそれ以外の色は褐色です。
背中や羽に白色や黄褐色の班点が入ります。
この斑点が星に見えることからホシゴイとも呼ばれています。
大人のゴイサギの目は赤色です。
一方幼鳥のゴイサギの目は黄色です。
そしてゴイサギの特徴である冠羽が幼鳥のゴイサギにはありません。
ゴイサギとササゴイの幼鳥の違い
ゴイサギの幼鳥とササゴイの幼鳥は姿かたちがよく似ています。
しかし見分けるポイントがあります。
見分けるポイントは背中と下嘴基部の模様です。
ゴイサギは背中に黄白色の班点があります。
一方ササゴイにはこの斑点がありません。
また体系も異なったおりゴイサギの体型はずんぐり、一方ササゴイはゴイサギと比べるとややほっそりしています。
ゴイサギの寿命
寿命はどのくらいか分かりませんでした。
同じくサギ科に分類される野鳥が4年くらいの寿命なのでゴイサギも3~4年なのではないでしょうか。
ゴイサギの生態
ゴイサギはどのようにして生活しているのでしょうか。
ゴイサギの生態を見ていきましょう。
夜に活動する
夜行性となっており夕方から行動を開始します。
餌の捕食も夜行います。
昼間は草や茂みのねぐらで眠っています。
夜行性のためゴイサギをバードウォッチングすることは難しいです。
>>夜行性の「フクロウ」の生態や鳴き声、生息地についてはこちら♪
集団で繁殖する
集団でコロニーを作り繁殖します。
コロニーはゴイサギだけでなくコサギやアオサギなど他の種類の鳥も一緒に作ります。
集団で巣を作ることで敵から身を守っているのです。
平地や丘陵地の杉林、松林にコロニーは作られています。
巣は木の上に作られます。
巣は枝を使用して作られお皿の形をしています。
>>繁殖期にコロニーで生活する「ツノメドリ」の特徴や鳴き声、生態についてはこちら♪
食性は動物食
魚を食べる動物食となっています。
水辺を歩きながら魚を探しています。
ゴイサギは普段は首をひっこめていますが魚を獲る時には首を長くして魚を捕まえています。
繁殖期
繁殖期は4~8月です。
繁殖期になると灰色っぽい背が青色が強くなります。
産卵は2日おきに行われ3~6個の卵を産みます。
オスとメスで協力して子育てを行っていきます。
ゴイサギの生息地・分布
河川、湖沼、池、湿地、海岸といった水辺に生息します。
海岸では岩場や砂地にある場所でよく姿を見ることができます。
本州よりも南では一年中姿を見ることができる留鳥です。
東北地方や北海道では夏鳥で、繁殖すると冬を越すために南の方へ南下します。
日本以外ではヨーロッパ、インド、中国を始めとして南北アメリカ大陸などオーストラリア大陸以外の様々な地域に分布しています。
>>北海道では夏鳥の「ヤマシギ」の鳴き声や生態、特徴についてはこちら♪
ゴイサギの鳴き声
「クワッ クワッ」とカラスのように鳴きます。飛びながら「クワッ」と鳴くこともあります。
鳴き声の種類・意味
「クワッ」と鳴くのは地鳴きです。
そして繁殖期になると「グァー」と地鳴きよりも大きな声で鳴きます。
「ゴァー ゴァー」と間隔を開けて大きな声で鳴きます。
ゴイサギは夜行性の鳥です。
そのため夜にこの鳴き声を聞くことがあります。
夜のカラスなんて呼ばれているんですよ。
ゴイサギの天敵
オオタカなどの大型猛禽類、野犬、ノネコ、イタチなどが天敵となっています。
しかしゴイサギは茂みに隠れるのが上手です。
そのため天敵に見つかりにくいと言われています。
一方卵やヒナの時にはカラスに襲われてしまうことも。
ゴイサギとアオサギの違い
ゴイサギとアオサギが見た目からもう違っています。
アオサギはまず大きいです。
灰色の体をし頭には黒い冠羽があります。
まず体型が違います。アオサギはスマートな体型です。
一方ゴイサギはずんぐり体型です。
まとめ
ゴイサギについて特徴や生態をまとめていきました。
☑醍醐天皇に気に入られ五位の位を与えられたことからゴイサギと名付けられた
☑カラスくらいの大きさである
☑背は灰色で灰色と白のコントラストが強い
☑眼は赤色で嘴は黒、足は黄色である
☑後頭部には黒い冠羽がある
☑幼鳥は背中や羽に白や黄褐色の班点がありこの斑点が星に見えることからホシゴイとも呼ばれている
☑夜行性で夜に魚を獲りに行く
☑同じサギ科の鳥たちとコロニーを作る
☑魚を捕食するので河川や海岸、湖池、湿地などに生息する
☑カラスのような鳴き声である
ゴイサギは夜行性であることから釣り堀や養殖場では害鳥扱いされています。
また池で鯉や金魚を飼っている人にとっても害鳥です。
注意しましょう。