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アビってどんな鳥!?生態や特徴・鳴き声について

アビは5種類の野鳥の総称です。

今回はアビについて、どのような野鳥であるのか、アビの特徴や生態、どのような鳴き声で鳴くのかなどについて詳しくみていきましょう。


アビの名前の由来

アビ 名前 由来

アビは体のかなり後方に脚があります。

その姿からアビのことを「あとあし」と呼ぶ地域もあるのだそう。

かなり後ろの方にある脚にはひれがあります。

このことから「あしひれ」や「あしひろ」とも呼ばれていたそうです。

さまざまな呼ばれ方をしていたアビ。

これらの呼び方が転化してアビと呼ばれるようになりました

アビの漢字表記・英語名・学名

漢字表記は阿比、英語名はAvi、学名はGavia stellataとなっています。

アビはアビ目アビ科アビ属の野鳥となっています。

アビの特徴

アビ 特徴

アビとは一体どのような特徴を持つ野鳥なのでしょうか。

アビの特徴をみていきましょう。

アビの大きさ

体の大きさは5369で、翼を開いた時の大きさは106116となっています。

カラスよりも大きな鳥で、比較的大きめな鳥となっています。

アビの見た目の特徴や色・模様

体の上面は灰黒褐色の羽毛で覆われています。

目先に少し白い部分があります。

この目先が白いのは大人のアビのみです。

幼鳥は目先が白くありません。

虹彩は赤、嘴はやや上の方を向いています。

虹彩が赤いのでやや不気味な印象を受けます。

鱗のように見える模様が特徴となっています。

アビの夏羽と冬羽の違い

アビは夏羽と冬羽が異なっています。

夏羽は頭部が灰褐色で全頸部が赤褐色の羽毛で覆われています

一方冬羽は額から後頸にかけて黒褐色をしており、喉から腹部にかけて白い羽毛で覆われています

夏羽と冬羽を比べてみると、全体的な色からもう違っていることが分かります。

アビの寿命

アビは比較的寿命が長い野鳥です。

最高寿命が23という個体もいます。

アビの生態

アビ 生態

アビはどのような生態の野鳥なのでしょうか。

生態を知ることでアビがどういう鳥なのか知ることができるでしょう。

渡りを行う

アビは渡り鳥として日本にやってくる野鳥です。

日本にやってくるのは冬季です。

九州よりも北に冬鳥としてやってきます。

北海道では渡りの途中に旅鳥としてやってくることもあるんだとか。

アビは単独またはつがいで居ることが多いです。

しかし冬になると多くの個体が集まり群れのようになります。

換羽をする

1年に1回、3月に換羽を行います

アビは換羽を行う時期になると空を飛ぶことができなくなります。

そのため敵に襲われても逃げることができないのです。

そのためアビは換羽の時期になると敵がこない安全な場所に身を潜めます。

安全な場所では餌が豊富に手に入らなければなりません。

アビが換羽を行う時期である3月に生息する場所は安全な場所であり、また餌が豊富にあるということが分かります。

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飛ぶのが苦手

アビは飛び立つのが苦手です。

陸上から飛ぶことはしないそうで、水面から飛行する時は水面を必死になって蹴り助走を付けてから飛び立ちます

飛んでいる時は比較的小刻みに翼を動かしていきます。

頭はやや下に下げ頸は前に伸ばします。そして足を後ろに垂らし気味にして直線的に飛んでいきます。

主に魚類を食べる

動物性でさまざまなものを食べます。

日本に生息しているアビは小魚を主に食べています。

特にイカナゴを好んで食べています。

魚を獲る時には潜水して魚を獲ります。

潜水が得意なようで、60mまで潜水したという個体もいるんですよ。

換羽期を迎える時期にはイカナゴが多くとれる場所に身をひそめるんだとか。

繁殖期

アビをはじめアビ属の野鳥は、海の近くにある湖沼の水際などに巣を作っていきます

アビは普段は地上には出てきません。

繁殖の時期にだけ地上に現れます。

うまく歩くことができないため、体を伏せてまるで這うかのように移動します。

卵はだいたい1度に2ほど産んでいきます。

メスとオスでそれぞれ交代で卵を温めていきます

ヒナを育てるのもメスとオスで行うそうです。

繁殖は北アメリカ大陸北部、ユーラシア大陸北部で行います。

アビの生息地・分布

アビ 生息地

アビは海洋に生息する海鳥です。

北アメリカ大陸北部やユーラシア大陸北部、また北大西洋などに分布します。

アビの鳴き声

アビ 鳴き声

アビの鳴き声の動画ですが、動画は見当たりませんでした。

アビの鳴き声ですが、鳥の鳴き声とは思えないような、オオカミのような鳴き声なんだとか。

鳴き声の種類・意味

日本には繁殖期にやってきません。

そのため日本でさえずりを聞くことはほぼないと思われます。

また動画が見当たらないということは、鳴くことが少ないのでしょう。

オオカミのような鳴き声を聞くことができたらラッキーかも!?

おそらくその鳴き声は地鳴きで、コミニケーションを取ったりしている時の鳴き声です。

まとめ

アビ まとめ

今回はアビについてまとめていきました。

・あとあしやあしひれなどが転化しアビとなった
・カラスより大きい
・虹彩は赤で嘴はやや上を向いている
・夏羽と冬羽とで色合いが異なる
・日本には冬季にやってくる
1年に13月に換羽を行う
・換羽を行う時期には空を飛ぶことができないため安全な場所に移動する
・陸上を歩くのが得意ではなく、飛び立つのが苦手である
・繁殖期になると地上に上がり巣を作っていく

 

このようなことが分かりました。

アビは40種類近くもいるんですよ。

野鳥に興味がある人は、ぜひアビについても知っていって下さい。

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