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ホトトギスの鳴き声や特徴、生態についてのまとめ

皆さんもホトトギスという鳥の名前はご存じなのではないでしょうか?

「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」などいろいろな句に読まれているのを聞いたことがあるのではないかと思います。

ですが、ホトトギスの鳴き声や特徴を知っている方は少ないかもしれませんね。

ここではホトトギスの鳴き声や生態、特徴についてご紹介します。


ホトトギスの名前の由来

ホトトギス 名前 由来

ホトトギスの名前は、その鳴き声から由来しているようです。

ホトトギスの鳴き声は「キョッキョッキョキョキョキョ」などと聞こえますが、これを昔の人は「ホットホトギ」などと聞こえていたようで、この鳴き声に鳥を表す接尾語の「ス」を付けて、「ホトトギス」となったようです。

最近では「特許許可局」や「テッペンカケタカ」などの聞きなしの方が有名になり、鳴き声が由来とは思いにくくなってしまいましたね。

漢字表記・英語名・学名

ホトトギスの漢字表記はたくさんあるようで、「杜鵑」「不如帰」「時鳥」「子規」など、他にもたくさんの漢字表記があるようです。

英語名はLesser Cuckooとなります。

「小さいカッコウ」という感じでしょうか。

また、学名はCuculus poliocephalusとなります。

ホトトギスの季語

ホトトギスは季語になり、夏の季語になるようです。

夏といっても、5、6、7月のことを指すようです。

昔の人は夏を告げるホトトギスの第一声を心待ちにしていたようで、ホトトギスの「一声」という言葉も季語になっているそうです。

ホトトギスの特徴

ホトトギス 特徴

ホトトギスはカッコウ目カッコウ科に分類される鳥です。

その姿はカッコウにそっくりで、大きさはカッコウよりも小さいのですが、見た目はカッコウとほぼ同じで、素人が見分けるのは難しいと言われています。

カッコウとの違いは胸の横線がしっかり入っているのがカッコウ、少なめがホトトギス、また、しっぽの斑点があるのがカッコウ、ほとんどないのがホトトギス、となるようです。

足の指が特徴的で、前2本、後2本という珍しい形態をしています。

とても警戒心の強い鳥のようで、鳴き声は聞こえても、姿を見せることはあまりないようです。

ホトトギスの大きさ

ホトトギスの大きさは、全長が約28cm、羽根を広げた状態の大きさが46cmほどになるようです。

ヒヨドリよりも少し大きく、ハトよりかは少し小さい感じになるようです。

見た目の特徴や色・模様

ホトトギスの見た目の特徴としては、「青灰色の頭部と背中」「黒褐色の翼と尾羽」「腹にある黒い横斑」「黄色いアイリング」が主な特徴になります。

色は全体的にみるとグレーっぽい感じで、地味な印象があります。

オスメスの違い

ホトトギスはオスとメスがほぼ同じなので、見た目で雌雄を判別することは難しいようです。

ですが、鳴き声がかなり違うようで、オスは「キョッキョッキョキョキョキョ」と4節目にアクセントのある独特な鳴き方をするそうで、メスは「ピピピピ」と高くテンポの速い鳴き声を出すそうです。

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ホトトギスの寿命

ホトトギス 寿命

ホトトギスの寿命は調べても記載してある場所がありませんでした。

ですが、カッコウの寿命は野生下で6年ほどといわれているようなので、カッコウに似ているホトトギスの寿命もそれくらいなのではないかと思います。

野生の鳥は成長になり1年たつまでに、多くの個体が命を落としてしまうので、平均寿命は1~2年ほどとされているようです。

ホトトギスの生態

ホトトギス 生態

ホトトギスは繁殖のために夏になると渡ってくる夏鳥になります。

九州以北に渡ってくるようですが、九州と北海道では少ないようです。

食性は肉食で、托卵する習性を持っています。日本へ渡ってくると、昼夜問わず鳴き続け、夏を告げる鳥、時告げ鳥の役割も果たすそうです。

食性は肉食

ホトトギスは肉食性で、ガの幼虫や昆虫を主食としています。

中でも、他の鳥が好んで食べない「毛虫」を好んで食べるようです。

他の鳥と違う餌を食べることで、餌の奪い合いを回避していると考えられているようです。

托卵する習性がある

ホトトギスはウグイスの巣に托卵することで有名です。

ホトトギスの産む卵は、ウグイスの卵と同じようなチョコレート色をしており、大きさは少し大きめです。

托卵するときは、巣から卵を1個くわえ取り、自分の卵を1個産み付けます

ウグイスの卵より孵化するまでが早く、先に孵化したホトトギスのヒナは、まだ孵化していないウグイスの卵を背中に乗せて巣の外に押し出してしまうそうです。

>>托卵の習性があるカッコウ・ホトトギス。ツツドリの違いについてはこちら♪

カッコウ・ホトトギス・ツツドリの違いについてのまとめ

ホトトギスの繁殖期

ホトトギスはウグイスなどの托卵相手の繁殖期に合わせて日本に渡ってきます。

だいたい5月の中旬頃に渡って来ます

自分では巣を作ることがないので、産卵中のウグイスの巣を探して卵を産み付けます。

一度の繁殖期で産む卵の数は10~15個と言われているようで、卵を産み付け終わると、早々に南へと渡りを始めるようです。

ホトトギスの生息地・分布

ホトトギス 生息地

ホトトギスの生息地は中国南部、インド、マダガスカル、アフリカ東部と広い範囲に分布しています。

この中の、インドから中国で越冬するホトトギスが日本へ渡りを行います。

日本では九州以北で繁殖を行いますが、九州と北海道では数が少ないようです。

ウグイスの巣がある林ややぶの中で生息しているようです。

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ホトトギスの鳴き声

ホトトギスの鳴き声は「キョッキョッキョキョキョキョ」と4節目にアクセントがある独特な鳴き方をします。

この鳴き声を「本尊カケタカ」や「テッペンカケタカ」「特許許可局」などと聞きなされていることは有名ですよね。

鳴き声の種類と意味

ホトトギスの鳴き声の「キョッキョッキョキョキョキョ」はさえずりになるようで、メスへの求愛や縄張りを主張する意味があるようです。

また、「ピ、ピ、ピ、ピ、ピ」と鳴くこともあり、この鳴き声は地鳴きになります。

メスはこの地鳴きだけになるようです。

なぜホトトギスは夜も鳴くの!?

ホトトギスはオスが先に渡り、広大な縄張りを持ちます。

このころオスは夜中の間も鳴くと言われ、メスの飛来を待っているそうです。

夜に鳴くのは天敵の目から避けるため、と言われています。

ですが、実際には夜中に鳴くということは少なく、宵のうちと早暁の3時頃から日の出ごろにかけてが良く鳴く時間帯になるようです。

また、ペアになったホトトギスは昼間に鳴くようになるそうです。

ホトトギスとウグイスの違い

ホトトギス ウグイス 違い

ホトトギスもウグイスも鳴き声に特徴のある鳥ですよね。

ホトトギスはカッコウの仲間で、ウグイスはスズメの仲間になります。

大きさもだいぶ違い、ウグイスはスズメより少し小さいくらいの大きさです。

色はオリーブ色で、「ホーホケキョ」と特徴的な鳴き声を出します。

托卵関係のため、ウグイスがいるところにホトトギスがいるので、間違われることもあるようです。

>>鳴き声に特徴のある「ウグイス」の生態や特徴についてはこちら♪

ウグイスの生態や特徴、生息地について。美しい泣き声も紹介!

まとめ

ホトトギス まとめ

いかがでしたでしょうか。

ここではホトトギスの鳴き声や特徴、生態についてのまとめをご紹介しました。

ここでご紹介したことは、

☑名前の由来は「ホットホトギ」と聞こえた鳴き声

☑漢字表記は「杜鵑」「不如帰」「時鳥」「子規」などたくさんある

☑ホトトギスはカッコウにそっくり

☑全体的にグレーでお腹は白く黒い横斑があるのが特徴

☑オスメスで同じ色

☑ホトトギスは繁殖のために日本へ渡ってくる夏鳥

☑食性は肉食性で、特に毛虫を好んで食べる

☑托卵する習性があり、ウグイスの巣に托卵することが多い

☑繁殖期は5~7月ごろで、托卵をすると子供が成鳥となる前に一人で南へ渡る

☑ホトトギスの生息地は中国南部、インド、マダガスカル、アフリカ東部

☑鳴き声は「キョッキョッキョキョキョキョ」や「ピ、ピ、ピ、ピ、ピ」

☑ホトトギスは夜も鳴く

です。警戒心が強く、なかなか姿を見ることは難しいようですが、繁殖期にしか見れない珍しい鳥なので、鳴き声が聞こえたらぜひ探してみてくださいね。

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