ケリってどんな鳥!?特徴や鳴き声・生態について
ケリという鳥をしっていますか?
なかなか特徴的な鳥なんですよ。
今回はケリについてどんな特徴を持ちどんな生態なのか詳しく見ていきましょう。
人を攻撃することがあるという噂ですが果たして!?
この記事でどんなことが知りたいですか!?
ケリの名前の由来
ケリという名前の由来はケリの鳴き声から来ています。
「キリッ キリッ」という鳴き声で鳴くことからケリという名前が付けられました。
ケリの漢字表記・英語名・学名
漢字表記は鳧、計里、水札、英語名はGrey-headed Lapwing、学名はVanellus cinereusといいます。
ケリはチドリ目チドリ科タゲリ属に分類されている野鳥です。
ケリの特徴
ケリという鳥がどういった特徴を持つ鳥であるのかみていきましょう。
ケリの大きさ
全長34㎝~37㎝です。
だいたいハトと同じくらいの大きさです。
体重はだいたい350gです。
ケリの見た目の特徴や色・模様
ケリは他の鳥と比べるとスマートな鳥であることが分かります。
足が細くそして長いのが特徴です。
首回りも細くそして長いです。
頭から首にかけては灰色をしており、背中は茶色でお腹周りは三日月形で黒っぽくなっているのが特徴です。
翼は広げた時に先が黒くなっています。
長い足と黄色、嘴は黄色で先が黒くなっています。
目の周りは黄色で目は赤橙色です。
特徴的な見た目なのですぐに見分けることができるでしょう。
ちなみにケリはオスとメスとの区別が色が一緒なため付きにくいです。
ケリの夏羽と冬羽の違い
ケリは夏に繁殖期を迎えます。
繁殖期を迎える時の夏羽はぼろぼろになっていることが多いそうです。
一方冬羽はきれいに生えそろっています。
ケリの寿命
野鳥は実は正確に寿命が分からないと言われています。
しかし調査結果を見てみるとケリは14年以上生きると言われています。
同じくらいの大きさであるハトの寿命がだいたい10年と言われています。
そうすると長生きの方に分類されるのかもしれませんね。
ケリの生態
ケリはどのようにして暮らしているのでしょうか。
ケリの生態についてみていきましょう。
食性は動物食
カエルやミミズ、昆虫、軟体動物などを食べています。
また稀にですが穀物を食べることもあるようです。
共同防衛をする
ケリは気性が荒い鳥として有名です。
特に繁殖期が一番気性が荒くなると言われており、つがいで縄張りに入ってきた敵に威嚇、攻撃をしにいきます。
まず一羽が攻撃しに行き、後を追うように他のケリも攻撃しに行くそうです。
上空から急降下して敵を襲っていくのだそう。
ケリの天敵として挙げられるのはカラスやトビ、犬や猫などです。
またケリは人間にもこのように攻撃しに来ます。
そのため繁殖期になる夏にケリを見かけた場合は、近づかない方がいいといえるでしょう。
繁殖期
気性が荒くなる繁殖期は3月~7月です。
巣は水田に作ります。水田が近くにある方は3月くらいに水田を見てみて下さい。
こんもりとした山のようなものがあることがあります。
水田に巣を作るので、人の手によって壊されてしまうこともあります。
壊されても何度も作り直すのだそう。
人の手によって巣が壊されることが多いため、ケリの天敵は人間であるといってもいいかもしれません。
水田の中に作った巣が何度も壊されてしまうと、最終的にはあぜ道に巣を作ります。
巣の大きさは直径20cm、深さは5cmほどです。卵はだいたい3個~4個産みます。
2~3回卵を産むのでそのため巣を2~3個作っておくそうです。
ケリの生息地・分布
生息地は巣を作る水田、水田以外では河川、草原、干潟に生息しています。
本州の北部では夏に見られ、四国と沖縄では冬に姿が見られます。
見られる場所や時期がまちまちなんだとか。
稀に北海道で見られることもあるんだとか。
中部、関東、近畿などでは1年中姿を確認することができます。
比較的全国各地で姿が見られるケリですが、県によっては絶滅危惧種に指定されています。
絶滅危惧種に指定されているのは福島県、埼玉県、千葉県、高知県です。
見出しケリの鳴き声
「キリッ」「キキキッ」など高い声で鳴きます。
ケリの鳴き声は特徴的な鳴き声です。
そのため耳障りだと感じてしまう人も多いかもしれません。
敵を威嚇する時によく鳴くそうで、繁殖期には夜にも鳴き声が聞こえてくることがあるそうです。
そのため「うるさい」「迷惑」と思われることが多いです。
夜に耳障りな鳴き声が聞こえると寝られないですよね…。
鳴き声の種類・意味
敵を威嚇する時に主に鳴いています。
気性が荒い鳥なので人間の姿を見ただけで鳴くこともあるんだとか。
鳴き声が聞こえたらもしかすると襲われる可能性もあるのですばやく逃げることをおすすめします。
まとめ
ケリという鳥についてまとめていきました。
・だいたいハトくらいの大きさ
・首や足が長くスマートな印象の鳥
・三日月形の模様がお腹付近にあるのが特徴
・カエルやミミズなどを食べる動物性である
・共同防衛で敵に襲い掛かる気性の粗い鳥
・繁殖期には水田に巣を作る
・田植えの時期に被ることがあり人によって巣が壊されても何度も巣を作る
・さまざまな場所に分布している
ケリという鳥がどういった鳥であるか理解することができたでしょうか。
気性の粗い鳥なので姿を見かけても近くで観察することはおすすめできません。