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オオマシコの特徴や生態・鳴き声について

ベニマシコと並び赤い色をした冬鳥としてオオマシコがいます。

バードウォッチャーにも冬の渡り鳥としてとても人気があるようですが、あまり見かけることが少なくその生態もまだまだ知られていないことが多い鳥のようです。

今回は、オオマシコの特徴や生態・鳴き声について記事にしてみたいと思います。


オオマシコの名前の由来

オオマシコ名前 由来

オオマシコの名前の由来は、漢字名で大猿子

漢字のとおり、猿の顔やお尻を連想させる赤い色だからとか、いつも御神酒を飲んでいるような赤い顔をした猿に赤い顔のオオマシコが似ているからなどと言われているようです。

オオマシコの英名・学名・漢字名

英名:Rosefinch

学名:Carpodacus roseus

漢字名: 大猿子

オオマシコの特徴

オオマシコ 特徴

オオマシコの特徴はどんなところなのでしょうか。

大きさ

大きさはスズメより少し大きいくらいで、体長は約17cm

見た目の特徴や色

オオマシコは、東アジアに住むアトリ・ヒワの仲間で、冬鳥として日本にやってきます。

日本産のマシコ類では大き目の体で、V字型の尾は他のマシコ類に比べるとやや短く、全体的に赤色の鳥ですが、オスとメスでは色に違いがあります。

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雄雌の違い

オス全体的に美しいピンク色の羽をもっており、翼と尾羽は暗色と淡色の重なった模様になっています。

メスは、オスのような派手な色ではなく、全体的に褐色味を帯びた落ち着いた色をしています。

成鳥のオスは紅色の頭部に、上嘴上部の額の部分から頂部にかけて、両顎の部分に銀白色の羽根が生え、特に顎の部分は銀色のひげのように見え、この部分の発育がない、もしくは少ないものはオスの若鳥だと考えられているようです。

オオマシコの寿命

鳥の寿命は種類によって違い、野生の鳥では調べるのが大変とされているため詳しくはわかっていないようです。

多くの小鳥は、春に生まれた子供のほとんどが次の年の春まで生き延びることができずに亡くなってしまうため、平均寿命は短く、スズメで13ヶ月、シジュカラは18ヶ月、ツバメで11ヶ月ほどとされています。

数は少なくても、1年間生き延びた小鳥は、経験や学習を積んで数年から10年以上生きるとされています。

オオマシコの生態

オオマシコ 生態

野鳥のオオマシコは自然界でどんな生活をしているでしょう。

昆虫類、萩の実などを好む

オオマシコは雑食で、地上で採食する鳥です。

昆虫などの節足動物も食するともいわれていますが不明で、基本的には、植物の種子や実を採食するようで特に萩の実などを好むようです。

餌の少ない冬になると小さな群れをつくって餌を求めて移動を繰り返します。

繁殖期以外は小群で生活をする

オオマシコは、日本、中国、韓国、カザフスタン、モンゴルなど、中央シベリアから東シベリアにかけての亜寒帯の地域で繁殖し、冬季はモンゴル、中国東部、朝鮮半島を単独行動はとらず、数羽程度の小さい群れで行動し数羽は日本にも渡り越冬をするようです。

さらに、他の多くの野鳥と同様に渡りの個体数はシーズン毎にムラがあり、渡の少ないシーズンであれば観察できる機会は非常に少なくなってしまうようです。

オオマシコの生息地・分布

オオマシコ 生息地

オオマシコは、日本では、冬鳥として本州中部以北に渡来するが、数はそれほど多くはなく、標高が比較的高い(1000m以上)、冠雪するようなエリアで観察できることが多いそうです。

軽井沢、奥日光、奥多摩、裏磐梯、秩父など山地の林や緑林の草地などで生息し他のアトリ科の野鳥とは違い、標高の低いところや市街地で見られることは稀だそうです。

オオマシコを実際に観察するには、早朝や夕方に多く見られるそうですが、冠雪地帯の冬場の早朝と夕方はとっても寒いので防寒対策は忘れずに!

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オオマシコの鳴き声

実際の鳴き声はこちらをどうぞ!

鳴き声の種類や意味

地鳴きで、「チーッ」や「フィッ」、「ピィーッ、ピィーッ」や「ピィーッ」など短い声で鳴き、また、か細い声で「ティ、ティ」などと鳴く

オオマシコとベニマシコの違い

オオマシコ ベニマシコ 違い

オオマシコは、ベニマシコより赤色が強く濃く、身体がやや大きい。

尾は短く、尾羽の外側は白くない、大雨覆の白斑は、ベニマシコほど目立たなく、嘴は長めです。

まとめ

いかがでしたでしょうか!?

オオマシコの特徴や生態、鳴き声についての詳しいまとめ、についてご紹介しました。

最後に、今回のおさらいをしてみましょう。

☑オオマシコは大きさはスズメより少し大きいくらいで、体長は約17cm。

オスは全体的に美しいピンク色だが、メスはオスのような派手な色ではなく褐色味を帯びた落ち着いた色をしており、オスとメスで羽の色が違っている

オオマシコは植物の種子や実を採食し特に萩の実などを好む

亜寒帯地域にて繁殖を行い、繁殖時期が過ぎると小さな群れをつくって越冬をする

オオマシコは標高の低いところや市街地には現れず、標高が比較的高い(1000m以上)、冠雪するようなエリアで観察することができる

越冬のために日本に飛来するオオマシコは数羽しかいないため、観察をするのが難しい

オオマシコは早朝や夕方に多く観察できるといわれている

オオマシコは、地鳴きで、「チーッ」や「フィッ」、「ピィーッ、ピィーッ」や「ピィーッ」など短い声で鳴き、また、か細い声で「ティ、ティ」などと鳴く。

警戒心が強いため観察がしにくく、じっくりと見られる機会は少ない

ベニマシコの鳴き声は、フイッ、フイッ」や「ピッポ、ピポポ」などと鳴き、繁殖期には、「チュルリチー、チュルチュリ、フィッフィ」と澄んだ声でさえずる

オオマシコは、ベニマシコより赤色が強く濃く、身体がやや大きい

オオマシコは、比較的標高の高いところに生息するとされているため、観察をする機会がすくなく、日本で越冬をする際にも数羽しか飛来してこないと言われているようです。

また、冠雪地帯に現れるとされているので、観察する際には雪対策の準備を万端にする必要がありそうです。

スズメよりも大きいサイズの小鳥ですが、国内に飛来する数が少ないとされているため、その生態はまだまだ不明な部分が多いとされているようです。

ベニマシコもそうですが、マシコの特徴とされてる赤色がオスに特徴があるというのは驚きです。

その特徴でもある赤い体色が、目を奪われるほどに美しくバードウォッチャー憧れの鳥とされているようで、軽井沢、奥日光、奥多摩、裏磐梯、秩父などの冬場に観察をしてみると赤色の小鳥が木の枝に止まっているのがみられるかもしれません。

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