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すぐに分かる!エゾビタキ・サメビタキ・コサメビタキの3種の違い

良く似た鳥の種類を見分けることは難しいですが、エゾビタキ、サメビタキ、コサメビタキという「サメビタキ属」の3種も見分けるのが難しいと言われています。

バードウォッチングをしていて彼らと出会ったとき、とっさに見分けることができたら通ですよね。

この記事では、サメビタキ属3種について、それぞれの特徴や見分け方についてご案内していきますので、参考にしてみてください!


エゾビタキ・サメビタキ・コサメビタキのそれぞれの大きさ

エゾビタキ 違い 大きさ

エゾビタキは14~15センチ、サメビタキは13~14センチ、コサメビタキは13センチほどで、この3種の中ではエゾビタキが一番大きいですが、一羽だけをみてすぐに大きさだけで判断するのは難しいでしょう。

エゾビタキ・サメビタキ・コサメビタキの違い

エゾビタキ 違い

それでは、サメビタキ属を見分けるにはどこを見たらいいのでしょうか。

アイリングの違い

アイリングとは、鳥の眼の周りにある羽毛の色のことです。

エゾビタキはこのアイリングが細く不明瞭でありサメビタキは細めではっきりとしたアイリングをしています。

コサメビタキは白くて太いアイリングをしていて、3種の中では一番アイリングがはっきりしています。

目先の色の違い

エゾビタキは褐色みを帯びており、サメビタキは暗色の範囲が大きいです。

コサメビタキは目先の色は白い範囲が広く、全体的に白っぽく見えるのが特徴です。

この3種のなかで、アイリングや目先の色の特徴で見分けやすいのは、コサメビタキと言えるでしょう。

クチバシの違い

くちばしにも違いがあります。

エゾビタキは二等辺三角形で、他の2種とくらべて下くちばしの黄色みが狭く、コサメビタキは幅広のくちばしサメビタキは一番短いくちばしをしているのが特徴です。

ですが、ぱっと見てこの3種のくちばしは非情に良く似ているため、くちばしだけですぐに判断するのは難しいかもしれません。

喉の違い

3種の喉の違いは、エゾビタキは顎線と頬線の間が明るく明瞭に分かれているのが特徴です。コサメビタキは目先の色と同じで喉の色も白く、サメビタキは顎線と頬線の間が不明瞭になっています。

お腹の模様の違い

最も見分けやすい特徴のひとつは、お腹の模様です。

エゾビタキはお腹がはっきりとした縞模様になっています。

コサメビタキは白いお腹をしており、サメビタキは暗色をしています。

サメビタキには不明瞭な縦班模要の個体もいますが、エゾビタキは縞模様が明瞭であるため、見分けることができます。

エゾビタキ・サメビタキ・コサメビタキの羽の違い

エゾビタキ 羽 違い

ここでは、羽の違いを細かくみてみましょう。

上面の色の違い

上面はコサメビタキが一番明るい色をしており、サメビタキが一番暗い色をしています。

その中間の灰色具合であるエゾビタキは、褐色味が強いという特徴があるので見分けることができます。

羽縁の違い

羽の縁の色は、それぞれエゾビタキは白く、コサメビタキはくすんだ白色をしており、サメビタキはバフ色をしています。

ですが、小さな鳥の羽縁を見分けるのは難しいかもしれません。

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初列風切の突出の違い

風切の突出の仕方についてですが、コサメビタキは一番短いので見分けやすいです。

エゾビタキが長く、初列の翼の端は、尾羽の半分以上に届きます。

それよりもやや短いのがサメビタキです。

ひとつひとつの特徴はよく似ている3種ですが、羽の色や風切の突出具合などを総合するとだんだん見分けられるようになってくるかもしれません。

いくつかの特徴を照らし合わせて見分けてみましょう。

ちなみに風切の突出具合については、捕獲して捕まえでもしないかぎり正確に計測することはできず、写真では角度やポーズによって見え方が変わりますので、あまりこだわりすぎない方が良いでしょう。

エゾビタキ・サメビタキ・コサメビタキの鳴き声の違い

姿はとても良く似ている3種ですが、鳴き声に違いはあるのでしょうか。

動画で確認してみましょう。

エゾビタキの鳴き声

小さく「ツィー」と鳴いています。

サメビタキの鳴き声

エゾビタキよりも短く高い音で「ツィッ」と鳴いているのが分かりますか?

コサメビタキの鳴き声

「チチチチッチュピッ」とさえずっていますね。

3種の中ではコサメビタキがよくさえずるようです。

サメビタキとエゾビタキの鳴き声は小さく短く、周りの音に掻き消されてよく聞こえないことが多いようですので、静かな場所でない限りは、鳴き声で判断するのは難しいでしょう。

ここまでそれぞれの特徴を紹介してきましたが、一つのポイントだけで判断するのが難しいのが分かりますね。

識別するポイントは複数あるとよいので、写真なども様々な角度から複数撮影したものを見てみるとよいでしょう。

1枚の写真で、サメビタキ属を見分けるのは非情に難しいです。

エゾビタキ・サメビタキ・コサメビタキの幼鳥の違い

エゾビタキ 幼鳥 違い

ここでは、サメビタキ3種の幼鳥についてみていきましょう。

この3種は、成鳥と幼鳥では特徴に違いがあります。

大きさの違い

3種とも大きさはほぼ同じで、7~8センチくらいの大きさをしています。

大きさで3種と見分けるのは難しいでしょう。

幼鳥は親鳥と一緒に行動していたり、同種の群れの中にいることが多いので、周りに観察できる鳥の種類で判断するのもよいでしょう。

模様や色の違い

サメビタキ属3種の幼鳥は、成鳥と比べると、頭部や背中の斑点模様がはっきりと出ているのが特徴です。

サメビタキが一番羽の色が暗く、エゾビタキとコサメビタキはどちらも白い斑点が強く出るため見分けにくいです。

コサメビタキのほうが頭の羽毛がやや逆立っていて、エゾビタキの頭は滑らかな形をしています。

まとめ

エゾビタキ 違い まとめ

ここまで、サメビタキ属3種について見分け方を紹介してまいりました。

調べたことを振り返って見ましょう。

・3種のなかでは、エゾビタキが一番大きい。
・目元で見分ける場合は、目の周りの羽毛や目先が白いコサメビタキが見分けやすい。
・3種の中で一番くちばしが短いのはサメビタキである。
・一番特徴が出るのがお腹の模様である。明瞭な縞模様のでるエゾビタキが見分けやすい。
・風切の突出の具合にそれぞれ違いがあるが、双眼鏡ごしや写真で判断するのは難しい。
・コサメビタキが一番よくさえずると言われている。
・幼鳥は成長と違って頭に斑点模様が強く出るため、その色合いで見分けるとよい。

いかがでしたか?

それぞれの特徴を順番に紹介していきましたが、どれをとっても本当によく似ており、初心者がすぐに判断するのは難しいでしょう。

しかし、色合いなどの微妙な違いは、慣れれば識別するのが簡単になってくると言われています。

よく観察をして、すぐに見分けられるサメビタキ通を目指してみてはいかがでしょうか。

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