ツバメの巣作りの防止方法や糞の対策方法について
春から夏にかけて、街中で巣を作り子育てをするツバメ。
夫婦でせっせと餌を運び、雛を育てる様子はとても可愛らしいですよね。
しかし、ツバメが子育てをするのは人通りの多い場所の軒下等です。
ツバメの落し物や巣材の欠片が落ちて汚れてしまうのが気になります。
ツバメは可愛いけど、できれば巣を作って欲しくない!そんな方に、ツバメの巣の対策をご案内いたします。
この記事でどんなことが知りたいですか!?
ツバメの巣作りの5つの防止対策方法
それでは早速、ツバメに巣をつくられないための防止策を5つご紹介いたします。
カラスや蛇のおもちゃ等をおく
カラスや蛇はツバメにとって天敵です。
ですので、本物そっくりのカラスや蛇のおもちゃ等を見えるところに置いておくことによって、ツバメが警戒してくれる可能性があります。
あまりにも本物に似ているものを設置するときは、近所の方がびっくりしないよう配慮してください。
また、外飼いの犬や猫を飼っているご家庭なら、おもちゃを置かなくても効果があるかもしれません。
アルミホイル等、光るものを置く
ツバメは光るものが苦手です。
視界にチカチカと入ってきて、飛行の妨げとなるからと言われています。
アルミホイルを短冊の形に切ってたくさんぶら下げておくか、使わなくなったCD-ROM等をよく揺れて光を反射するようにぶら下げて置くと、効果が期待できるでしょう。
紐をたくさんぶら下げておく
荷造り用の紐や、縄などがあれば、玄関先や軒先に沢山ぶら下げて置くのはいかがでしょうか。
風に揺れる紐はツバメにとって飛行の邪魔になります。
飛びにくいと考えたら、その場所を諦めてくれるかもしれません。
しかし、家に沢山紐がぶらさがっている光景は少し変な感じになってしまいそうなので、来客が多い時等は他の対策を講じるか、玄関先に紐をつるすのをやめましょう。
ツバメの巣を撤去する
極端な方法ですが、ツバメの巣を撤去して、巣作りを邪魔するという方法があります。
少し心が痛みますが、作りかけの巣であれば壊しても鳥獣保護法違反とはならない可能性が高いです。
3~4度邪魔をされると諦めてくれる可能性もありますが、しぶといツバメはそれでも巣作りを再開することもあるようですので、効果が無さそうであれば、他の対策を講じましょう。
撤去していい時期
巣立った後撤去する場合は、巣立ち後2~3週間ほど様子を見て、2回目の子育てをしない、他のツバメがやってこない様子であれば心置きなく撤去してもよいでしょう。
しかし、どうしても不都合があって、すぐに処分したい場合は、巣立ちを確認したらすぐに撤去してしまっても構いません。
くれぐれも、まだ雛が帰ってくる巣を壊すのはやめましょう。
雛や使っている巣を意図的に傷つけると、鳥獣保護法違反となるおそれがあります。
ツバメ対策用グッズを使う
ツバメにお困りの家庭は沢山おりますので、そういった家庭向けにツバメ対策グッズなども販売されています。
ホームセンター等にいくと、ツバメの巣作りを邪魔するネットや、光リボンテープ等が売られています。
また、ツバメやハト、カラスなどを避けるためのスプレーも販売しています。
これは、鳥にとって嫌な臭いを置いておくことで、鳥よけとするためのスプレーです。
このスプレーも、雛や親鳥がいる巣に使用してはいけません。巣作り前や、巣立ち後にスプレーしましょう。
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ツバメの糞の対策方法
ツバメが巣を作って産卵してしまった!こうなるともう見守るしかありません。
ツバメは可愛いですが、困るのは落ちてくる糞です。
ここでは、ツバメの糞の対策方法についてご案内いたします。
巣の下に新聞紙とペット用シーツを敷いておく
糞が一番多く落ちるのは巣の真下です。
そこに、新聞紙やペット用のシーツを敷いておくことで、糞で庭や玄関先などを汚されずに済みます。
新聞紙のインク等には消臭効果もあると言われていますし、ペット用シーツは動物の糞尿の匂いを押さえる効果があるものが多いです。
活用してみましょう。
ツバメの糞が落ちた場合の掃除方法
万が一、新聞紙やシーツ以外の場所に糞が落ちてしまった場合の掃除方法です。
放置をしない
鳥の糞は落ちたばかりであれば水のようにびちゃっとしていますが、時間が経つと固まってしまい掃除がしにくくなります。ですので、気が付いたらすぐに掃除をしましょう。
庭先であれば花壇に水をやるためのホースがあると思います。
なければ、自宅からバケツで水を汲んできて水をかけ、こすって掃除をします。
鳥の糞には危険がある!
鳥の糞を放置してしまうと、見た目がよくないだけでなく、衛生面にも危険がある恐れがあります。
鳥の糞から感染する恐れのある病原菌についてご案内いたします。
トリインフルエンザ
鳥関連の病気の中ではニュースなどでも耳にしやすいトリインフルエンザですが、鳥の糞にも菌があるおそれがあります。
日本では人間の発症が確認されていないそうですが、海外では鳥の身体や糞尿等を不適切に扱っていた人が感染してしまったという例があるそうです。
鳥クラミジア症
ツバメに限らず、鳥の糞は掃除をせずに放置していると乾燥し、風などで粉のように舞い上がって人が吸い込んでしまう恐れがあります。
感染すると腫れや膿を引き起こし、感染した場所で病気を引き起こす恐れがあります。
吸い込んでしまった場合は呼吸器や肺に異常が出ることがあるようです。
クリプトコックス症
クリプトコックス症とは、カビの一種が体内に入り込むことで身体の中で拒否反応を起こす病気だといわれています。
主に、乾燥した粉末を吸い込んでしまうことで、肺に病気を引き起こしてしまうことが多いようです。
糞の掃除をする場合は乾いたものを擦ると粉が舞ってしまいますので、水をかけてしめらせ、ブラシでこすって落としましょう。
マスクやゴム手袋をして掃除をするとよいでしょう。
アレルギー性喘息
人の身体は、身体の中に異物が入ってくると、それを排除しようと働きます。
そして、異常に反応しすぎて身体に不調をきたす事もあります。
それをアレルギーといいます。
鳥の糞もその対象となる恐れがあり、それが原因で喘息を起こしてしまう人もいるようです。
猫アレルギーの人がいるように、鳥アレルギーの人もおりますので、発症しないよう、鳥の糞はしっかりと掃除しましょう。
まとめ
今回は、ツバメ対策についてご案内いたしました。
内容を簡単にまとめます。
・ツバメの天敵に似たおもちゃや光物、飛行をじゃまする紐などのグッズを使って巣作りの邪魔をする
・作りかけの巣を壊すのも有効だが、既に卵や雛のいる巣を壊してはいけない。
・ツバメが巣を作ってしまったら、糞対策をしっかり行う。
・鳥の糞は乾いてしまうと粉末が舞いあがって感染症を引き起こすおそれがあるため、すぐに水を使って掃除をする。
いかがでしたか?
ツバメは可愛いですが、人にとって迷惑な部分もあります。
自然と折り合いをつけて、ツバメにとっても人にとっても良い結果となると良いですね。
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