フラミンゴのピンクの理由は何!?特徴や生態、鳴き声ってどんなの?
フラミンゴと言うとピンク色の体色が特徴的ですよね。
集団でいると目を奪われてしまうほどです。でも、いったいなぜピンク色なんでしょうか?
そこで今回の記事では、フラミンゴのピンク色の理由、生態や特徴、鳴き声について説明したいと思います。
この記事でどんなことが知りたいですか!?
フラミンゴの名前の由来
フラミンゴの名前の由来は、特徴的なピンク色の体色から来ていると言われ、ラテン語で「炎」の意味があるflammaに由来しているそうです。
漢字表記・英語名・和名
フラミンゴは漢字表記がなく、一般的な和名として、外見が鶴に似ていることから「紅鶴」と呼ばれているそうです。
英語名はFlamingo、学名はPhoenicopteridae Bonaparteと表記します。
フラミンゴの特徴
フラミンゴはフラミンゴ目フラミンゴ科に属する鳥です。
世界に7種のフラミンゴがいるそうですが、オオフラミンゴ以外はすべての種が絶滅の危機にあると言われています。
フラミンゴの大きさ
フラミンゴの大きさは全長70~120㎝、クチバシから脚の先まで図ると1~2mもある大型の渉禽類で、体重は2.5~3㎏だそうです。
フラミンゴの見た目の特徴や模様・色
フラミンゴは頸と脚が非常に長く、体色は赤みのあるオレンジ色から淡いピンク色、風切羽は黒色、特殊な形をしたくちばしが特徴です。
また、脚の指には水かきがあるそうです。
フラミンゴのクチバシの構造
クチバシは下に曲がった特殊な形をしており、くの字形とも言われています。
構造は一般的な鳥とは逆で、下クチバシが固定されて上クチバシが蓋のようにかぶさって動くそうです。
長い首を垂れて水面につけたときに、曲がった先が水面と水平になるそうです。
フラミンゴの足の構造
フラミンゴの脚は真ん中あたりに関節があるので、真ん中から直角に曲げることができるそうです。
フラミンゴのメスオスの違い
フラミンゴは外見上でオスとメスの区別をするのが難しいと言われています。
区別が必要な場合は、遺伝子による鑑定を行うこともあるそうです。
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フラミンゴの寿命
フラミンゴの寿命は野生の個体で25年、飼育下では40年以上生きる個体もあると言われています。
フラミンゴの生態
フラミンゴは常に集団で行動する鳥類で、気温の変化に耐性が強く、他の動物がすみにくい場所でも生息できると言われています。
「フラミンゴミルク」とゆう分泌物を出す
フラミンゴは生後3週間迄フラミンゴミルクと言う赤いミルクで雛を育てるそうです。
フラミンゴミルクはのどにある腺から出る分泌液で、たんぱく質や脂肪を多く含み、親鳥の口から吐き戻されて物を口移しで雛に与えると言われています。
また、フラミンゴのオスも雛にミルクを与えるそうです。
鳥類でミルクで子育てをする種は珍しく、他にはピジョンミルクで子育てをする鳩だけだそうです。
濾過摂食を行う
フラミンゴのクチバシの合わせ目には、ラメラと言われるヒゲ状の組織があり、舌をポンプのピストンのように動かし、プランクトンや藍藻類を水と一緒に吸い込んでからそのラメラでこし取って食べる濾過摂食を行うとされています。
浮遊性の藍藻を食べる
フラミンゴは主に、塩湖で大量に発生する浮遊性の藍藻を食べると言われています。
群れで生活する
フラミンゴは常に群れを作って行動すると言われています。
その群れが100万羽を超す種もあるそうです。
また、求愛活動や繁殖期にも群れで行動するとされています。
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繁殖期
フラミンゴの繁殖期は、日本では春頃だと言われています。
求愛活動を行いペアになったつがいは、湖などに堆積した泥や砂で臼状の高さ10~30㎝程の巣を作るそうです。
1巣卵数は1個で、抱卵はオスとメスが交互に行い、30日ほどで孵化するそうです。
フラミンゴの雛は、クチバシにある卵嘴(らんし)と言う突起状の物で卵を割って、外に出てくると言われています。
雛は1~2週間はつがいで子育てをしますが、その後はクレイシュと呼ばれる共同保育上に移るそうです。
クレイシュには多くて30万匹もの雛が属すこともあるそうです。
クレイシュで協力して子育てを行い、親鳥以外の鳥たちも雛を守るそうです。
フラミンゴの種類の名前一覧
・オオフラミンゴ
フラミンゴの中で最大の種、メスの方がオスよりも大型なのが特徴。
・ベニイロフラミンゴ
オオフラミンゴによく似ている。
・ヨーロッパフラミンゴ
オオフラミンゴによく似ている。
・コフラミンゴ
小型のフラミンゴ、メスはオスの半分の体重、夜間に食事をするのが特徴。
・コバシフラミンゴ
身体に赤い縞模様があるのが特徴、繁殖期になると縞模様が濃くなる。
・チリーフラミンゴ
脚の関節や水かきもピンく色をしているのが特徴。
・アンデスフラミンゴ
脚やくちばしが黄色、世界に3万4000羽しかいない。
フラミンゴの生息地・分布
フラミンゴはヨーロッパ南部からアフリカ、インド西部、カリブ地方、南アメリカ南部などに分布しているそうです。
大きな湖や沼、干潟に群れを作って生息していると言われています。
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フラミンゴの鳴き声
鳴き声の種類と意味
フラミンゴは「ゴッゴッゴッ」、「ギッギッギッ」と言うような鳴き声で、ガチョウに似ていると言われています。
フラミンゴの色がピンクな理由
フラミンゴの特徴であるピンク色の体色は、餌とする藻類やエビなどに含まれるカンタキサンチンやβカロチンと言う色素によるものだと言われています。
この色素を摂らなけれな、体色は白色になるそうです。
特に、野生のフラミンゴが好むスピルリナと言う藻類にカンタキサンチンやβカロチンが多く含まれているそうです。
また、動物園などで飼育されているフラミンゴは、ピンク色の体色を維持するために、ベータカロチンが添付されている餌を食べているそうです。
ただ、ピンク色の体色を維持させるのは見た目の問題だけではなく、鮮やかなピンク色をしていない個体は、繁殖時にペアになりにくいからと言われています。
フラミンゴが一本足で立つ理由は!?
フラミンゴは片足で立っていることが多く、上げている足をお腹の下に畳み込んでいるそうです。
これは、羽毛の生えていない脚から、体温が奪われるのを防止していると言われています。
そのため、眠るときも片足で立ったまま眠るそうです。
まとめ
☑フラミンゴのピンク色は餌の色素によるもの
☑特殊なクチバシで濾過摂食を行う
☑主に塩湖で集団で生息、繁殖や子育ても集団で行う
☑フラミンゴミルクで子育てをする
☑片足立ちは体温を奪われないようにするため
☑世界に7種生息するが、オオフラミンゴ以外は絶滅の危機に瀕している
フラミンゴは、鮮やかなピンク色が美しい鳥ですよね。残念なことに、野生では個体数が減っているようです。
日本では、動物園でしか見ることができませんが、鳥類の中でも少し変わった特徴を持った鳥ですから、よく観察してみると面白いですよ。