キジバトの生態や寿命、ドバトとの違いや特徴について!
キジバトは、名前は聞いたことがあっても、その生態や特徴についてはあまり知られていないのでは、ないでしょうか。
そこで、今回はキジバトの寿命や生態、特徴についてや、よく似ているといわれるドバトとの違いについてご紹介しましょう。
この記事でどんなことが知りたいですか!?
キジバトの名前の由来
キジバトの名前は、別名をヤマバトともいわれています。
どうして、キジバトと呼ばれているかというと、キジバトのメスの羽縁が赤褐色で、羽全体がウロコ状になっており、キジとよく似た模様をしているからだと考えられています。
キジバトは、キジの仲間でもなく、ちゃんと、ハト科の留鳥なんです。
キジバトの生態
キジバトは、幸せを呼ぶ鳥としても知られていますが、山や高原などでしか見られないのかと思いきや、最近では人が生活しているところでも見られるようですね。
都市で暮らすキジバトが増えてきた
最近では、キジバトが都市部でも見られるようになってきたようですが、どうしてなのでしょう。
キジバトは、本来はちまたで見かけドバトのように人に懐いたりするようなことはないといわれていましたが、最近は山や高原などでの食べ物がとることができなくなっているため、都市部に出てきて食べ物を採るようになったようです。
また、ビルや建物の隙間などに住処を作ったりもしているようですね。
雑食性
キジバトの餌は主に、果物や種などが好物だといわれていますが、昆虫類や貝、ミミズなども食べる雑食性の鳥なのだそうです。
野鳥であるため、なんでも食べないと生きていくことはできませんよね。
一夫一妻制の鳥
キジバトの結婚事情は、少し面白く、鳥なのに一夫一妻制をとっているんですよね。
日本人のように「旦那さんと奥さん」のツガイで生活しているそうなんです。
でも、それは繁殖が目的での結婚のため、繁殖に失敗してしまうとさっさと関係を解消し次の相手を見つけ結婚関係を結ぶといわれています。
キジバトの生息地
キジバトの生息地は、世界では、ユーラシア大陸の東部地域から南部地域までで、日本では北海道 から本州までと広範囲に生息すると考えられています。
公園や森林などの低地から高山までのいろんなところに生息するようです。
最近では、公園や人の住む町中の街路樹や、庭先の木などにも生息するといわれています。
キジバトの寿命
キジバトは、野鳥であるため正確な寿命を知ることは難しいといわれてます。
生息する気候や地域性などによってもちがってきます。
また、天敵などによって小さなヒナなどが襲われてしまうことにもなります。
餌などがたくさんあり、過ごしやすい環境のもとでは、10年から20年も生きる場合もあるようです。
キジバトの種類
キジバトは、ハト科の鳥です。
北は北海道から沖縄までの南の地方にまで生息するキジバトと奄美大島や沖縄などで生息する亜種リュウキュウキジバトがおり、リュウキュウキジバトは、ほかのキジバトよりも色目が濃く深いようです。
大きさや、生態などは普通のキジバトと同じだといわれて います。
キジバトの特徴
次は、キジバトの大きさや見た目の特徴などについて、説明しましょう。
キジバトの大きさ
キジバトの大きさは、30センチくらいです。
ドバトに比べると少し小さめだといわれていますが、生息している地域などによって個体差があるともいわれているんです。
キジバトの見た目の色や特徴
キジバトの色は、キジのように、羽縁が茶色く全体がウロコ状になっているのが特徴のひとつだといわれています。
キジバトの首のところには、青と黒の綺麗なラインが入っているのも特徴でしょう。
キジバトは、ウロコ状の模様は、光にあたると美しくキジの羽のように見えるためハトなのにとても艶やかな印象をあたえるんですね。
キジバトのオスとメスの違いは!?
キジバトは、オスとメスには、見かけや生態に違いがあるようです。
いちばんオスとメスの違いがはっきりわかるのは、鳴き方でしょう。
メスは、あまり鳴かないのに対して、オスは求愛のために鳴くことがわかっていますが、「デーデー、ポッポッポー」といった鳴き方をして、メスにアピールするようです。
この鳴き方よく聞きますよね。あれは、キジバトのオスによる求愛だったんですね。
そして、オス、メスの違いは他にもあります。
オスはメスよりひとまわり大きく、首が太短いのに対して、メスはスッキリと細長い首をしているんです。
さらに、オスは目の周りのアイリングという赤いラインがメスよりも太いのも違いです。
キジバトとドバトの違い
同じハト科の仲間で、キジバトとよく似ているといわれているのが、ドバトです。
でも、両者はよく観察すると違うところがいくつかあるようです。
ドバトは、カワラバトや、神社バト、家バト、などと呼ばれている街中でよく見かける和バトのことです。
ドバトとキジバトは、大きさはあまりかわりませんが、キジバトの方が少し引き締まりスマートなのではないでしょうか。
大きさはあまりかわりませんが、両者の違いは、なんといっても体の色ですよね。
キジバトは、キジをイメージさせる艶やかなウロコ状の模様や茶色の縁があるのに対して、ドバトはウロコ状の模様などは入っていないので、よく見るとすぐにわかるようです。
また、キジバトが「デーデーポッポポー」と鳴くのに対して、ドバトは、「クック、クック」と喉を鳴らすような鳴き方をするのが特徴のようですね。
キジバトの鳴き声
こちらが、お馴染み「デーデポッポポー」の泣き声です。
キジバトの鳴き声の種類と意味
キジバトの鳴き声には種類や意味があるといわれています。
キジバトが鳴くのはオスの方で、メスはあまり鳴かないようですが、それでも鳴くことだってあるんですよ。
キジバトは、普段生活するとき、周りのキジバトとの挨拶などのコミュニケーションをとるために鳴くのですが、その泣き方は、地鳴きといってメスもオスも鳴きます。
「クック、クック」「クルック、クルック」など、軽い鳴き声です。
もうひとつの泣き声はさえずりといって、こちらはオスがメスに求愛したり、縄張りを主張したりするときに鳴くといわれ、鳴き声は誰もが聞いたことがある、「デデポッポポー」という、耳に残る不思議な鳴き声なんです。
キジバトの繁殖期
続いては、キジバトの繁殖期についてご紹介しましょう。
キジバトの、繁殖期は周年といわれており、いつでも繁殖することができるようです。
でも、さすがに寒い冬の繁殖はなく、やっぱり、春から秋にかけてが繁殖のピークとなるようですね。
巣作り
キジバトの巣作りは、春先から始まります。3月から5月くらいから、木の枝や木くず、葉っぱなどを集めてお皿のような浅い巣を作りはじめるといわれています。
巣を作る場所は、木の上はもちろん、軒下や建物のすき間などに作るほか、家庭の庭先などにも作るようです。
孵化
キジバトの巣作りが終わると、メスが卵を産みます。
一回に産む卵は、2個くらいといわれていますが、個体差によって数はまちまちのようです。
産まれ卵はキジバトのオスとメスが交互に温め、昼がオス、夜がメスで2週間くらいで孵化させるようです。
卵の大きさ
卵の大きさは、やや小さめでニワトリの卵とウズラ卵の間くらいの大きさだといわれています。
意外に小さな卵から産まれるのに、大人になると立派な大きさになるんですね。
巣立ち
2週間あまりで孵化したキジバトは、20日あまりで巣から飛び立つといわれているんです。
たった、20日で見知らぬ世界に飛び立つなんて、たくましいですよね。
キジバトの天敵は何!?
キジバトの天敵は、ワシやタカ、カラスをはじめとした大きな鳥の他に、卵やヒナはイタチやネコなどにも狙われてしまうこともあるんです。
キジバトの狩猟方法と時期
キジバトは、鳥獣保護法で、狩猟鳥獣として認められているため狩猟ができる野鳥としても知られています。
キジバトの狩猟の時期は、地域によって異なりますが、11月から2月くらいだといれており、各自治体に問い合わせて行うと良いでしょう。
狩猟するには、狩猟免許を取得しその後、各自治体などに狩猟許可を申請してから狩猟することになるようです。
方法は、罠や銃などによるもので狩猟するようです。
ニセのキジバトに似たものを木などに括りつけ、寄ってきたキジバトを狙う待ち漁が効果が高いといわれています。
キジバトって食べれるの!?
狩猟したキジバトは、調理して頂くことになりますが、キジバトって食べれるの?と思いますよね。
キジバトは、ジビエ料理としてお店などでも食べることができるんです。
もちろん、自分でも調理できますが、野鳥なので寄生虫や病気などの心配を考えるなら、プロにお願いした方がいいかもしれませんね。
キジバトの飼育って許可が必要!?
野鳥としてのキジバトですが、飼育したい場合はどうしたらいいのか気になりますよね?
キジバトを飼育するためには、鳥獣保護法で認められている、飼育場所や、方法、期間、目的などの要件を満たしていれば飼育はできるようです。
許可を申請するのは、警察などでおこなえるとのことなので、事前に問い合わせてみるといいですね。
まとめ
キジバトの生態や寿命、ドバトとの違いや特徴について!の記事をご紹介しましたが、いかがでしたか?
キジバトってこんなハトだったんだ!とあらためて、思われた人も多いのでは、ないでしょうか。
それでは、記事のおさらいです。
□キジバトは繁殖のために結婚する!
□キジバトは日本全国に生息してる
□キジバトの特徴はキジのような模様
□泣き声は求愛と普段鳴きがある
□キジバトは狩猟鳥獣で食べることもできる
□キジバトは許可を得て飼育すること
でした。