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かわいいマヒワの生態や鳴き声、特徴について

マヒワは可愛い小鳥で、庭に来ると嬉しく感じられる冬の鳥です。

かわいいマヒワの生態や鳴き声、特徴について、調べてまとめてみました!


マヒワの名前の由来

マヒワ 名前 由来

マヒワという名前の由来は何なのでしょうか?

英語名、学名、漢字名からそれぞれ考えてみます。

英語名・学名・漢字名

マヒワは、スズメ目アトリ科カワラヒワ属に分類されています。

マヒワの英語名はEurasian Siskinです。

Eurasianは「ユーラシアの」という意味で、Siskin(シスキン)はドイツ語の方言からきています。

マヒワの学名はCarduelis spinusです。

spinusは属の名前で、北米と南米のシスキンとゴールドフィンチが含まれます。

spinus(スピヌス)は古代ギリシャのspinos(スピノス)からきているとされています。

マヒワの漢字名は真鶸です。

「弱い鳥」と書いて鶸、ヒワと読みます。

飼育するとすぐに亡くなってしまうので、この名がついたと言われています。

また、「鶸色」(ひわいろ)という色は、マヒワの緑がかった黄色い色が由来となっています。

マヒワの特徴

マヒワ 特徴

マヒワは冬鳥で、10月~5月ごろ日本で越冬します。

可愛い冬のお客さんであるマヒワの特徴についてまとめてみました。

大きさ

マヒワの大きさは全長13cmほどです。

スズメよりも一回り小さい鳥です。

見た目の模様や特徴

黄色い鳥で、背中は灰色がかっています。

頭が大きく、尾羽が短めで、愛らしい姿をしています。

くちばしはピンク色です。

尾羽の形はMの形をしています。

オスメスの違い

オスは頭が黒いのが特徴です。

また、メスはオスに比べると、全体的に白っぽく、黄色みが薄いです。

そして、メスはオスに比べ、体側にある縦斑が目立ちます

違いが明確なので、オスとメスの見分けはやさしいでしょう。

マヒワの寿命

マヒワ 寿命

マヒワの寿命はよくわかっていません。

マヒワの生態

マヒワ 生態

マヒワの特徴についてわかったところで、どんな生活をしているのか気になりますよね。

餌の探し方や行動の仕方、繁殖の様子はどのようなものでしょうか?

マヒワの生態についてまとめてみました!

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植物食で木の上を動き回って餌を探す

マヒワはカバノキやハンノキなどの植物の種を食べます。

カバノキやハンノキは小さな木の実をつけるので、それを好んで食べるのです。

また、基本的に植物食ですが、繁殖期に昆虫を食べることもあるそうです。

樹の上で枝移りをするときには二足飛びをしますが、それほど活発には動きません。

群れで行動する

繁殖期以外を群れで行動するマヒワは、タカなどが現れると密集します。

騒がしくざわめき、春になると数羽でコーラスをします。

移動するときは集団で動くので、目立つ黄色と相まって存在感がすごいです。

群れで飛び回りながら採食し、再び飛び回り、ということを繰り返しています。

巣作り~繁殖~巣立ち

マヒワの巣はお椀型をしています。

木の枝や草、苔を使って巣作りをし、内側には羽毛や動物の毛を使います。

5~7個の卵を産みますが、卵の色は白色で、黒い斑点があります。

メスのみ卵を温め、11~14日で孵化します。

雛たちは、13~15日ほどで巣立ちます。

マヒワの生息地

マヒワ 生息地

マヒワは多くの国で確認することができます。

夏はアイスランドなどヨーロッパ北部の寒い土地にいます。

あるいは、アルプス山脈や、中国の北東部でも確認できるでしょう。

日本で夏を過ごさないのかというとそうでもなく、一部の山脈で夏を過ごすこともあるそうです。

越冬する場所は、アフリカ大陸北部、ヨーロッパ、中国東部、朝鮮半島、日本です。

日本では、本州中部より北の地域で越冬します。

本州中部以南でも、確認されることがあり、珍しいケースです。

山林やブナの原生林、コツメガの原生林、カバノキ類、針葉樹林などにいます。

樹の上を探してみましょう。

マヒワの鳴き声

高めの声で、「チィチィチュイーン」と断続的に繰り替えしてさえずっています。

特徴的なので覚えられそうですね。

鳴き声の種類。意味

地鳴きは「チュィーン」「ジュビッ ジュィーン」などです。

繁殖期のさえずりは「チュルチュル チィチィチュィーン」など。

コーラスでは、マヒワの場合チュイーまたはジーンなどの声で鳴きます。

数羽で同時にさえずっていたかと思えば、ソロでさえずり、また数羽でさえずりというのを繰り返します。

その意味はわかっていません。

マヒワとカワラヒワの違い

マヒワ カワラヒワ 違い

マヒワは小さく、カワラヒワの半分の体重しかありません。

また、羽の色が違います

カワラヒワは暗緑色の鳥で、飛ぶときに羽にある黄紋が目立ちます。

また、カワラヒワはくちばしがずんぐりと太いです。

マヒワのくちばしは、細くとがっているのが特徴です。

カワラヒワは樹上性で地上へも降り立ちますが、マヒワは樹上性です。

カワラヒワは住宅地でもたびたび見かけることができますが、マヒワはそれほど簡単に見つけることはできません。

また、カワラヒワの鳴き声は「キリキリ」「チヨチヨチヨ」「ピギーイ」などと、マヒワと全く異なります。

マヒワって飼育できるの!?

マヒワ 飼育

マヒワを飼育することはできませんが、庭先にバードテーブルを置いて餌で呼ぶことはできます

あまり寄り付きませんが、来る場合には、餌よりも安全を求めて来る場合があるそうです。

バードテーブルには多くの鳥が集まるので、他の場所にいるよりも安全なのです。

飼育した場合の餌は!?

日本に姿を現す冬には、植物の種を食べて過ごしています。

バードテーブルに呼びたいときは、ヒマワリ、アワやヒエなどを食べることもあるそうです。

まとめ

マヒワ まとめ

いかがでしたでしょうか?
かわいいマヒワの生態や鳴き声、特徴についてまとめてみました。
ここで、今回の記事のおさらいをしてみましょう。

□マヒワは真鶸と書き、飼育するとすぐに亡くなってしまう弱い鳥というのが名前の由来
□鶸色(ひわいろ)はマヒワの羽の黄色が由来
□マヒワの大きさは全長13cmほど
□黄色い鳥で、頭が大きく、尾羽が短めで、くちばしはピンク色
□オスは頭が黒く、メスは全体的に黄色みが薄く、体側にある縦斑が目立つ
□基本的にカバノキやハンノキなどの植物の種を食べる
□巣はお椀型。巣材は木の枝、草、苔、羽毛、動物の毛。5~7個の卵を産む。
□メスのみ卵を温め、11~14日で孵化。雛たちは、13~15日ほどで巣立つ。
□地鳴きは「チュィーン」「ジュビッ ジュィーン」
□繁殖期のさえずりは「チュルチュル チィチィチュィーン」
□コーラスをする
□マヒワはカワラヒワより小さく、くちばしも小さい
□バードテーブルでは、ヒマワリ、アワ、ヒエに寄ってくることも

以上、冬に見られるかわいい黄色い小鳥、マヒワについてでした!

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