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ハチドリの生態や寿命・鳴き声・特徴について

ハチドリとは、鳥類の中でも最も体が小さいとされる鳥の総称であり、およそ10センチ前後の種類が多いとされています。

その体重はスマートフォンよりも遥かに軽い20グラム程度だと言われています。

また、アメリカの一部地域では、ハチドリは霊力を宿している鳥であると現在でも信じられており、愛を伝えるおまじないのようなことをしていると言われています。

今回はそんなハチドリの声帯や寿命、鳴き声について紹介したいと思います。


ハチドリの名前の由来

ハチドリ 名前 由来

ハチドリは漢字で「蜂鳥」と表記され、その由来は羽音が蜂にそっくりであることから付けられたと言われています。

ハチドリの漢字表記・英語名・学名

漢字表記は「蜂鳥」、英語ではhummingbird、学名はTrochilidaeである、と表記されています。

英語の「hummingbird」も漢字の「蜂鳥」も、どちらも独特な羽音からその名前が付けられたとされています。

ハチドリの特徴

ハチドリ 特徴

ハチドリの特徴と言えば、その小さい体と、独特な飛翔方法、そして羽音だと言えるでしょう。

ハチドリは鳥類の中でも最小とされており、一番小さいハチドリはキューバに生息するマメハチドリと言われ、その体長は6センチ、体重はなんと2gにも満たないと言われています。

飛翔方法はホバリングと呼ばれる、空中を停止して飛行する方法を行うようです。

ホバリングしながら花の蜜などを長いクチバシで吸うようです。

羽音はホバリングを実現するために毎秒50回以上の羽ばたきを行うため、鳥の羽音よりも蜂などの昆虫に近いブンブンという羽音がすると言われています。

主な主食は花の蜜だと言われ、花の蜜を効率よく吸うために、長いクチバシになっているようです。

ハチドリの大きさ・重さ

ハチドリと呼ばれる種類はおよそ350種以上あるとされていますが、そのほとんどが10センチ前後の体長、体重は15グラム程度だとされています。

一番小さいマメハチドリは前述したように体長が6センチ、体重は2グラム程度しかなく、その見た目は昆虫に近いと言えるでしょう。

最大のハチドリはオオハチドリと呼ばれる種類で全長が20センチ以上、体重は20グラム以上とされています。

>>日本最小と言われる「キクイタダキ」の生態や特徴、鳴き声についてはこちら♪

日本最小のキクイタダキの生態や特徴・鳴き声について

ハチドリの見た目の特徴や色・模様

ハチドリの体の色は褐色や緑色、紫色など多岐に渡るようです。

ほとんどの種類に共通して言えるのがとてもカラフルなデザインをしており、求愛行動のために利用することが分かっているようです。

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ハチドリの寿命

ハチドリ 寿命

ハチドリはホバリング飛行のため、代謝が非常に高いと言われています。

また、その最小とも言われる体の大きさから、昔は寿命が短いと考えられてきたようですが、実際はハチドリの寿命は3~5年程度、長いものでは10年以上だと言われています。

ハチドリの生態

ハチドリ 生態

ハチドリは高速飛行とホバリングを実現するために、視覚がとても発達しているとされています。

また動的視覚を錦するために脳の視覚能力を処理する部分が発達していると言われ、高速状態、ホバリング状態を保つために、自身の正確な位置や方向、方角などを検知して複雑な飛翔能力を実現していると言われています。

ホバリング飛翔

沢山の鳥類の中でもホバリングが出来るのはハチドリだけだと言われています。

毎秒50回以上の高速の羽ばたきだけではなく、その優れた視力や視覚、脳の発達によりホバリングを横からの突風や乱気流などが発生しても、尾羽や体の向きなどを調整してホバリングを維持できるとされています。

このホバリング飛翔が出来る能力は、高速飛翔にも適用され、狙っている昆虫などを、密集した木々をすり抜けて捕獲することも出来るようです。

そうした能力が発達してるせいか、足は枝にとまることは出来るようですが、歩くことが出来ないほど退化してしまったと言われています。

世界一代謝が早い

ホバリングや高速飛行を実現するための高速な羽ばたきを維持するために、全動物中で最も高い代謝を行っていると言われています。

その心拍数は毎分1260回と言われ、飛行中における筋組織の酸素消費量は、人間のアスリートの約10倍以上と言われています。

こうした高い代謝を維持するために進化したのは、摂取した糖分をエネルギーに100%活用できるといわれ、脊椎動物ではとても稀だと言われています。

人間が糖分をエネルギーに変換できるのは最大でも30%前後だと言われているので、そのエネルギー効率能力の凄さがわかると言えるでしょう。

また、そのエネルギー変換は、糖分の摂取から直ぐに行うことが出来ると言われ、身体に余計な脂肪などを蓄える必要がないとされています。

花の蜜を吸っている

ハチドリの多くは花の蜜を主食としているようです。

ホバリングで空中に制止しながら、その長いクチバシをうまく使って花の蜜を吸っているようです。

花の蜜を吸っている様子がスズメガと呼ばれる昆虫と告示している為、両者を見間違うことも良くあるようです。

また、ハチドリの長いクチバシは長い花冠を持っている花の蜜を独占して摂取することができるため、昆虫や他の花の蜜を食料とする鳥などとの食料をめぐる競争を回避することが出来ているとされています。

このような植物とハチドリのペアはいくつか存在すると言われています。

繁殖期

ハチドリの繁殖期は、ハチドリの種類によって様々のようです。

殆どの種類は11月~5月の間で繁殖期を迎えると言われています。

繁殖期になるとオスはメスに対して求愛行動を取るとされていますが、ハチドリの求愛行動は他の鳥と比べて独特なものが多いとされています。

コスタハチドリと呼ばれるハチドリは、求愛行動を行うと紫色の顔から触手のようなものが伸びてタコのようになると言われています。

また、アンナハチドリと呼ばれるハチドリは、求愛行動のときに上空から急降下して、尾羽から口笛のような音を出し、メスに求愛するとされています。

こうした様々な求愛行動から愛の鳥として扱われることもあるようです。

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ハチドリの飛行

ハチドリの飛行は鳥類では非常に珍しいホバリングを行うようです。

また、ホバリング飛翔だけではなく、木々をすり抜けて高速で飛んだりするとされています。

その羽ばたきは人間の目では認識することは難しく、超スロー再生でようやく認識できるとされています。

>>ホバリングを行う鳥「チョウゲンボウ」の鳴き声や特徴、飼育方法についてはこちら♪

チョウゲンボウの鳴き声や特徴・飼育方法・値段について

ハチドリの生息地・分布

ハチドリ 生息地

ハチドリの生息地は多様で、アラスカからアルゼンチン、アリゾナの砂漠からカナダ東岸のノバスコシアの沿岸部、そしてブラジルの低地林から標高4500メートルを超すアンデス山脈の雪線付近にかけて、広く生息していると言われています。

しかし不思議なことに、南北アメリカ大陸とカリブ海諸島以外では発見されていないようです。

ハチドリの鳴き声

ハチドリの鳴き声には様々な能力を秘めていると言われています。

鳴き声の意味・種類

ハチドリの鳴き声には地鳴きやさえずりの他、虫の飛行を混乱させるような超音波を発生するものや、オウムなどのように、模倣して発声する能力、発声学習が行える種類も居るとされています。

まとめ

ハチドリ まとめ

鳥類の中でも珍しい飛行や求愛行動を持つハチドリについて調べてみました。

今回の記事をまとめると、

☑ハチドリの名前の由来は、昆虫のハチから来ている。

☑ハチドリは昆虫並みに小さい。

☑ホバリング飛翔が出来る。

☑木々が密集した場所でも高速飛行が可能。

☑過酷な環境でも生息している。

☑全動物の中でもダントツで代謝が早い。

☑変わった求愛行動をする種類が多い。

☑主食は花の蜜。

☑エネルギー変換率が高いため、花の蜜でも十分な代謝を得られる。

☑ハチドリの鳴き声は求愛やコミュニケーション以外に捕食や模倣にも利用される。

ということがわかりました。

日本ではごく一部の施設でしか見ることが出来ないようです。

もしハチドリを見たい場合はアメリカ大陸に渡ると出会えるかもしれませんね。

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