ジュウシマツってどんな鳥!?値段や飼育方法について
初心者でも飼いやすい鳥としてペットショップでも定番であるジュウシマツ。
特に大勢で群れて遊ぶ姿が特徴的で、見た目の種類も豊富!どちらかというと観賞用として愛されるジュウシマツは、初心者だけでなく幅広く人気がありますよ。
今回はジュウシマツとはどのような鳥なのか、値段や飼育方法についてご紹介します。
この記事でどんなことが知りたいですか!?
ジュウシマツってどんな鳥!?
ジュウシマツは、スズメ目カエデチョウ科キンパラ属に属する鳥類です。
ジュウシマツは野生の鳥を品種改良し飼育用に生まれた鳥であるため動きの鈍さや飛ぶ力のなさから、自然界では生きていけない品種であることが特徴です。
とても種類が豊富で、様々な色や見た目のジュウシマツがいますので、自分の気に入った子をみつけられるという楽しみはありますね。
ジュウシマツの大きさや体重・見た目の特徴
ジュウシマツは約10~12cmの大きさで、体重は約12~18gの小型の鳥です。
若鳥の頃は色がぼやけていますが、成長に従って鮮やかな色が出てきますよ。
ジュウシマツは英名が「Bengalese finch」と呼ばれるだけあり、フィンチに見た目が似ています。
色が豊富であるということや、太く短い円錐型のくちばしが特徴です。
オスとメスは同色であるため、見た目では見分けがつきません。
ジュウシマツの種類
ジュウシマツの色については3種類「並(茶色)」「白」「小斑(茶色だが、白が多め)」に分かれます。
それぞれの模様は個体によって異なるため、全く同じ姿がないということは魅力的ですね!
毛並みによっても種類があり、胸の毛が巻き毛の「千代田」、頭の毛が巻き毛の「梵天」、双方の特徴を併せ持った「千代田梵天」、後頭部のみ巻き毛の「中納言」、頭・首・胸の毛が巻き毛の「大納言」、全身の毛が巻き毛の「キング」と、全部で6種類の毛並みの種類があります。
これらを「芸ものジュウシマツ」と呼びます。
他にもヨーロッパ系の毛色の種類が存在するなど、本当に種類が多いです。
あなたの気になる1羽も、きっと見つかるはず!
ジュウシマツの値段
種類によっても価格帯は異なりますが、1,500~8,000円程度で販売されているそうです。
ジュウシマツは繁殖がそこまで難しくないこともあり、オスとメスがペアで販売されていることも多いですよ。
ペットショップだけではなく、インターネットオークションなどでも取引されています。
ジュウシマツの寿命
ジュウシマツの平均寿命は5~6年ほどとされており、短命の個体で3年ほど、長生きの個体で8~10年ほどなのであるそうです。
大切な家族には、なるべく長生きしてもらいたいものですね。
ジュウシマツの性格
ジュウシマツの性格は、とても温厚!複数飼いしても、ケンカすることなく仲良くしてくれるでしょう。
攻撃性が低く、群れることや仲間と同じ行動をすることが好きなため、ぜひジュウシマツを飼うときは複数での購入を考えてみてはいかがでしょうか。
大勢でいることが好き
大勢でいることが好きなジュウシマツは、仲間がたくさんいる環境で過ごすことを好みます。
一匹で飼う場合は、逆にストレスが溜まりやすくなってしまうことも考えられるので、繁殖を考えていない場合は同性の複数飼いもおすすめです。
攻撃性が低い
ジュウシマツは攻撃性が低いとされており、他の鳥から攻撃されても仕返しをすることはほとんどないそうです。
そのため、大勢で飼っていてもケンカは心配しなくてもいいですよ。
臆病
ジュウシマツは身体が小さいのもあり、とても臆病です。
大勢で群れていることが好きなのは、一匹だけだと怖いからではないかとされています。
無理に手を差し出しても怖がられてしまうかもしれませんが、寂しがりでもあるため遊んで欲しそうな時は相手をしてあげるようにしてくださいね。
ジュウシマツの飼い方
ジュウシマツは飛ぶことがそんなに上手くはないため、ケージは少し小さめのものでも十分ですよ。
しかし、家での放鳥を迷っている方や複数飼いを考えている方は、あらかじめ大きめのケージを買っておくのもいいでしょう。
ここでは、ジュウシマツの飼い方について項目別にまとめてみます。
飼育に必要な物
ケージの中に餌入れや巣箱、止まり木、中置きか外付けの水浴び容器、真冬に備えてヒーターなどを用意しておきます。
ジュウシマツは体つきが小さいため、備え付けのものより細めの止まり木を用意してあげる方がいいですよ!
飼育環境や温度
ジュウシマツは自然界で生きてきたわけではないので、真夏や真冬といった極端に暑い・寒い環境は苦手です。
そのため、真夏にはクーラー、真冬には暖房やペットヒーターをつけるなど温度調節を行ってあげてくださいね。
ジュウシマツの餌と餌のあげ方
ジュウシマツの餌と餌のあげ方を項目別にまとめてみます。
[通常時]
シードが主食の場合は副食にフルーツや青菜、ボレー粉など、シードでは補えない栄養を副食でカバーします。
ペレットが主食の場合、栄養分はクリアできているため、おやつとしてシード、果物などを与えてあげてください。
[繁殖時]
繁殖時には粟玉を主食に、卵を作るために必要なカルシウム分をボレー粉やカトルボーンで補給します。
青菜などの栄養素も与えてあげてください。
[雛への挿し餌]
フォーミュラなどのパウダーフードを60度ほどのお湯でとかし、42度程度まで冷ました後、フードポンプを使ってゆっくりと与えます。
フードポンプの先には短めのゴム管をつけてあげると吸い付きやすいそうですよ。
一気にいれると窒息の危険性があるので注意!少量ずつ、様子を見ながら与えるようにしてあげてください。
ジュウシマツの繁殖方法
鳥類の繁殖は難しいことが多いのですが、ジュウシマツの繁殖に関しては初心者の方でもそこまで難しくないそうです。
オスとメスを飼い、春(3、4月)か秋(9、10月)にツボ巣を入れることで自然に繁殖が始まりますよ。
餌には発情を促すとされる粟玉を主に与えておくといいでしょう。
ジュウシマツは簡単に繁殖してしまうため、逆に繁殖させすぎに気をつけなければなりません。
ツボ巣により発情を促す面もあるそうなので、繁殖させないときはツボ巣を取り出す、餌を変えるなど発情させないようにしてあげてください。
産ませすぎは身体に負担をかけるため、繁殖は1年に1回を目安に、3歳以降の繁殖は避けましょう。
ジュウシマツの手乗り方法
ジュウシマツは基本的に臆病な性格であるため、手乗りに育てたい場合はヒナの頃から育てましょう。
ヒナの頃から餌やりを人の手で行い、愛情を持って育てることによりジュウシマツと信頼関係を築いていくことができますよ。
ただし、ジュウシマツはヒナの状態で販売されていることは少ないため、つがいを飼い繁殖させることが必要になります。
ジュウシマツの飼育で気をつける事
ジュウシマツの飼育で気をつけるべき点を2つ、項目別にまとめてみます。
放鳥をさせる
ジュウシマツの放鳥は、ヒナから育てた手乗り以外であれば、そこまで考える必要もないとされています。
あまり慣れていないジュウシマツを離してしまうと、カゴにしまう時に捕まえるために追いかけなければなりませんよね。
臆病なジュウシマツは、人間に追われること自体にかなりストレスを感じてしまうのです。
広めのケージにしておくことで運動面は問題がなくなるので、無理して放鳥することは避けましょう。
また、放鳥させる際は扉で挟んでしまう、窓から逃げていってしまうなどの事故にはくれぐれも気をつけましょう。
水浴びをさせる
ジュウシマツは水浴びが大好き!
汚れた身体を綺麗にしたり、身体を冷やすためなどの意味がありますよ。
水浴び容器には中に置くタイプのものと外付けタイプのものがあります。
中に置くタイプのものは水浴び中に羽ばたくため、周りが濡れてしまいやすく、ケージの中が不衛生になりがちです。
外付けタイプのものは周りがビチャビチャになりませんが、警戒心の強いジュウシマツを誘導するのはものすごく苦労するでしょう。
中置きタイプを使っていて、外付けタイプに切り替えるのは特に難しいです。
実際、中置きタイプの水浴び器を使っている方が多いと思います。
使用後の掃除は徹底して行ってあげてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はジュウシマツがどのような鳥なのか、値段や飼育方法についてご紹介しました。
今回ご紹介したことは
☑スズメ目カエデチョウ科キンパラ属に属する鳥類
☑ジュウシマツは野生の鳥を品種改良し飼育用に生まれた鳥
☑約10~12cmの大きさで、体重は約12~18gの小型の鳥
☑オスメス同色で色が豊富であるということや、太く短い円錐型のくちばしが特徴
☑ジュウシマツの色については3種類「並」「白」「小斑」に分かれ、更に毛並みによって(芸ものジュウシマツ)種類が分かれる。
☑値段は1,500~8,000円ほどで販売されていることが多い
☑ジュウシマツの平均寿命は5~6年ほど
☑ジュウシマツの性格は臆病で温厚であるため、複数飼いに向いている
☑ジュウシマツの飼育にはケージの中に餌入れや巣箱、止まり木、中置きか外付けの水浴び容器、真冬に備えてヒーターなどを用意。
ツボ巣は発情させたい時に与えるといい
☑丈夫ではあるが、真夏にはクーラー、真冬には暖房やペットヒーターをつけるなど温度調節を行う
☑餌の種類やあげ方は通常時、繁殖期、ヒナの挿餌によって異なる
☑ジュウシマツの繁殖は難しくなく、春(3、4月)か秋(9、10月)にツボ巣を入れると自然に繁殖が始まる
☑餌は粟玉を中心に与え、繁殖は1年に1回、3歳までにすると母鳥に負担が少ない
☑ジュウシマツは臆病な性格であるため、手乗りに育てたい場合はヒナの頃から育てる
☑慣れていないジュウシマツの放鳥はしなくていい。その場合、運動不足解消のためケージを広くすること
☑放鳥させる際は扉で挟んでしまう、窓から逃げていってしまうなどの事故に気をつける
☑水浴びは汚れた身体を綺麗にしたり、身体を冷やすためなどの意味がある
以上のことがわかりました。
ジュウシマツは育てやすく繁殖も比較的簡単だということで、とても人気が高い鳥です。
成鳥から飼った場合は手乗りにすることは難しいですが、ヒナから育てた場合は、マネをすることが大好きなジュウシマツですので、複数のヒナが戯れてくれるようになるでしょう。
ぜひ、ヒナからジュウシマツを育ててみてください。