1. TOP
  2. キクイタダキ
  3. 日本最小のキクイタダキの生態や特徴・鳴き声について

日本最小のキクイタダキの生態や特徴・鳴き声について

キクイタダキという鳥を見たことはあるでしょうか?

日本で最も小さいと言われている鳥で、日本でも見ることができるというのは本当なのでしょうか?

一番小さいと言われるとどれぐらい小さいのかも気になりますね。

キクイタダキとはどんな鳥なのでしょうか?

どんなところに生息し、どのような模様を持つ鳥なのでしょうか?生態や特徴、鳴き声などについてもご紹介します!


キクイタダキの分類

キクイタダキ 分類

スズメ目キクイタダキ科キクイタダキ属の鳥類の一種です。

昔は、ウグイス科に分類されていましたが、最近DNAの分析を行った結果、独立したキクイタダキに分類されました。

名前の由来

頭の中央部分に黄色の羽毛があり頭の上に菊を戴いた状態に見えることからキクイタダキという名前がついたそうです。

松毟鳥、まつくぐりと言われることもあるそうです。

漢字表記・英名・学名

・漢字:菊戴
・英名:Goldcrest
・学名:Regulus regulus → 小さな王という意味があります。

キクイタダキの特徴

キクイタダキ 特徴

学名には、小さな王という意味があり、菊を戴いた状態に見えるとはどうゆうことなのでしょうか?

キクイタダキの模様がきになりますね?!

それでは、キクイタダキの大きさや模様などの特徴についてご紹介します!

大きさ・重さ

全長約10cmしかなく日本の鳥の中でミソサザイやヤブサメと並んで最も小さい鳥と言われています。

翼を広げると約15cmになります。

体重は、約5gしかありません。

カマキリに食べられることもある!

カマキリが鳥を食べるの?と疑問に思う人も居るかもしれませんが、カマキリは肉食の昆虫でキクイタダキの他にハチドリを食べる事もあるそうです。

飛んでいる鳥に体当たりをして襲ったり、前脚の鎌で獲りの胸を狙い一撃で仕留めることもあるそうです。

見た目の特徴や模様・色

体はオリーブ色で頭頂部には黒い縁があり、その中央部は黄色羽があります。

その中央部分には、紅い斑があり頭部の黄色羽はキクを戴いているように見えるのが特徴です。

目の回りは白く、くちばしと足は黒褐色でくちばしは小さいです。

翼の雨覆という部分には、黒白の模様があるのが特徴です。

オスメスの見分け方

<オス>
黄色羽の下に赤橙色の羽毛が隠れています。翼には、2本の白い横帯があるので他の鳥より目立ちます。

<メス>
オスと同じ色をしていますが、メスには赤い斑はありません。

キクイタダキの幼鳥

キクイタダキ 幼鳥

キクイタダキの幼鳥は、どんな体をしているのかきになりますね?!

幼鳥の特徴

キクイタダキのトレンドマークとも言える菊の紋章が幼鳥にはありません

肩から頬や肩にかけて羽毛がぼうぼう生えています。

キクイタダキの寿命

キクイタダキ 寿命

小鳥の寿命は大型の野生鳥よりも短いと言われていますが、鳥は沢山いるのでキクイタダキの詳しい寿命は分かっていません。

小鳥類の平均寿命は、普通は1年、長くて2~3年と言われています。

ほとんどの小鳥は1年も生きられません。

どうして生きられなの?という方もいますが、上記でも記載したようにカマキリに食べられてしまう事もあります。

カマキリ以外にも他の鳥に襲われたり、衰弱してしまうので命を落としてしまう鳥がほとんどです。

スポンサードリンク

キクイタダキの生態

キクイタダキ 生態

キクイタダキを見たことがある人は少ないと思いますが、どのような場所に住んでいるのでしょうか?

常に針葉樹の枝先で活動している

冬鳥として渡来し、北海道や本州の高山帯の針葉樹で繁殖を行うそうです。

林の中でも針葉樹でエサを探し、巣は針葉樹の枝先にコケ類やクモの糸などを集めてきて作り、空中から出入りしているそうです。

ホバリングをしながら捕食する

キクイタダキは、蛾の幼虫や昆虫、クモ類などを捕まえるときに、ホバリングすることがあるそうです。

水浴びをする

キクイタダキは、水浴びをすることがあります。

それ以外は、ほとんど樹の上で生活しています。

小枝の間にハンモック状の巣を作ってそこで暮らしているようです。

巣作り~抱卵~巣立ち

キクイタダキは、産卵期は、6~7月と言われており、針葉樹の枝先の葉の間に地衣類、イネ科の植物の葉などで作られた椀型の巣をクモの糸でぶら下げ産卵します。

約5~8個の卵を産み、抱卵日数は18~20日ほどで巣立っていきます。

キクイタダキの餌

キクイタダキ 餌

昆虫やクモ類を主食としています。

キクイタダキの生息地・分布

キクイタダキ 生息地

キクイタダキは、カラ類やメジロ、コゲラなどと混群を作ることもあるそうです。

本州以北の亜高山針葉樹林、針広混交林、冬季は平地、低山の針葉林などに生息しています。

<分布>
・留鳥:北海道、本州北、中部、四国(愛媛)
・冬鳥:本州南西部、四国、九州、沖縄

キクイタダキの鳴き声

鳴き声の種類と意味

キクイタダキは、囀りの際に「ツツツツティーツィツィチョチョ」と大きな声で鳴き、地鳴きは「ツィ、ツィ」「チチチ」など高いけど細めの声で鳴きます。

キクイタダキは飼育できるの!?

キクイタダキ 飼育

小さくて可愛いので飼いたいという方も居るかもしれませんが、鳥獣保護法で禁止されているのでしいくすることはできません。

弱っている鳥を見つけても勝手に飼育することはできません。

ただし、放って置いてしまうと弱ってしまうという場合には、お住まいの都道府県の自然保護センターなどに連絡し指示を仰ぐようにしてください。

まとめ

キクイタダキ まとめ

今回はキクイタダキという鳥についてご紹介しました!キクイタダキってなんか変わった名前ですよね?!

名前には、頭の頭頂部に黄色の羽毛があり、それが菊を戴いたように見えることからキクイタダキという名前が付き、名前の由来を聞くと納得できますね!

そんなキクイタダキについてもう一度ご紹介します!

■スズメ目キクイタダキ科キクイタダキ属に分類される
■小さな王という意味を持つ
■大きさ約10cmで体重は約5gしかない日本最小の鳥
■カマキリは肉食なので食べられてしまうことがある
■体全体はオリーブ色
■オスには、赤い斑があるがメスにはない
■小鳥の平均寿命は1年、短くて2~3年
■キクイタダキは捕食するときにホバリングをすることがある
■昆虫やクモ類を食べる
■キクイタダキは、全国に生息している
■飼育は鳥獣保護法で禁止されている

キクイタダキは、全長約10cmしかなくスズメよりも小さい鳥です。

元々は、ウグイス科に分類されていましたが、最近のDNA分析によってキクイタダキ科に分類されるようになりました。

頭の中央部分の菊を戴いたように見える羽毛があるのが特徴ですが、幼鳥にはありません。

カマキリが鳥を食べるの?と疑問に思っていた人も多いようですが、キクイタダキは体が小さいことからカマキリにも襲われてしまい、命を落とすこともあります。

小さくて可愛くて飼いたいと思う人も居るかもしれませんが、鳥獣保護法で禁止されているので注意しましょう!

日本で最も小さいと言われている鳥だからこそ一度は見てみたいですね!

スポンサードリンク

\ SNSでシェアしよう! /

鳥ペディアの注目記事を受け取ろう

キクイタダキ

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

鳥ペディアの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!
スポンサードリンク

ライター紹介 ライター一覧

toritoripe

関連記事

  • コジュケイの鳴き声や特徴・飼育について

  • オキナインコの性格や寿命・価格・飼い方について

  • チゴハヤブサの鳴き声や生態・特徴について

  • アオジの特徴や生態、生息地について!減少しているの!?

  • サンコウチョウの生態や鳴き声・巣の特徴について

  • ハクガンの特徴や生態・鳴き声について