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ホシハジロの雄雌判別方法や幼鳥の特徴・鳴き声について

ホシハジロは日本に渡来、生息するカモ類の中で7番目に個体数が多いと言われています。

オスの赤い頭と3色に色分けされた体色が特徴の、見つけやすいカモの仲間です。

今回の記事では、そんなホシハジロの雄雌判別方法や幼鳥の特徴、鳴き声について説明したいと思います。


ホシハジロの名前の由来

ホシハジロ 名前 由来

ホシハジロの名前は、身体の白い部分にある細かい黒斑を星に見立てたと言う説、オスの赤い虹彩を星に見立てたと言う説、2つの説があるそうです。

ホシハジロの漢字表記・英語名・学名

ホシハジロの漢字表記は「星羽白」、英語名はCommon pochardEurasian pochard European pochard pochard、学名はAythya ferinaと表記します。

ホシハジロの特徴

ホシハジロ 特徴

ホシハジロはカモ目カモ科ハジロ属に属する鳥類です。

オスは全身が3色に綺麗に塗り分けられたような体色で、他のカモ類との識別がしやすいと言われています。

ホシハジロの大きさ

ホシハジロの大きさは、全長4249㎝程翼開帳時7282㎝程体重0.51.3㎏程で、よく混群を作っているキンクロハジロよりも大きく、スズガモとほぼ同じ大きさだと言われています。

ホシハジロの見た目の特徴や色・模様

ホシハジロはオスとメスで体色が異なり、オスは頭部と頸が赤褐色、背面と腹部が灰色、胸部と尾筒が黒色です。

頭部は横から見ると、中央部が高く盛り上がり山型に見えるそうです。

クチバシは先端と基部が黒色、中間部に淡い青灰色の帯があるそうです。

翼の上面の翼帯は灰色から灰褐色、脚は鉛色で、虹彩は赤色です。

メスは全身が褐色、背面と脇腹に灰色の斑、目の周囲と後ろに淡色の線、虹彩は褐色です。

ホシハジロの雄雌判別方法

ホシハジロのオスとメスは体色が異なります。

オスは境界のはっきりとした3色の目立つ体色ですが、メスは全体が褐色の地味な体色ですので、識別しやすいと言われています。

ホシハジロのエクリプス状態

オスのエクリプスは、メスの成鳥に似ていますが、虹彩が赤いことで見分けることができるそうです。

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ホシハジロの幼鳥の特徴

ホシハジロ 幼鳥

ホシハジロのメスの幼鳥は、全身が淡褐色で、腹部は細かい褐色斑に覆われ、クチバシは黒く、虹彩は暗色です。

ホシハジロの寿命

ホシハジロ 寿命

ホシハジロの寿命は詳しくはわかっていませんが、カモ類の仲間であるマガモは510年程、カルガモは10年程生きると言われています。

>>カルガモとマガモの識別方法のについてはこちら♪

カルガモとマガモの識別方法のまとめ。

ホシハジロの生態

ホシハジロ 生態

ホシハジロは非繁殖期には群れで行動すると言われています。

主に小群を形成することが多いですが、まれに大群になることもあるそうです。

日中は港や湖沼などの水面の中央に集まったり、危険の少ない崖の上などで休息していることが多く、夕方になると飛び立って採食場へ向かうとされています。

また、つがいの形成も群れの中で行われ、1羽のメスをめぐって、オスたちが頭部を背後に振るタイプの求愛のグループディスプレイをすると言われています。

食性は雑食

ホシハジロの食性は雑食性で、水中に潜って採食し、主にアマモ、エビモ、シャジクモなどの水草や、イネ科やタデ科などの種子を食べると言われています。

また、雑食性のため、水生昆虫類、小魚、小型貝類、甲殻類などの動物質の物を食べることもあるそうです。

潜水する深さは浅いそうですが、長時間水中にとどまっていることが多いとされています。

渡りを行う

ホシハジロは、日本に10月頃になると越冬のために渡来する渡り鳥です。

越冬が終わり3月頃になると、繁殖地への渡りが始まり、4月末までにはほとんど見られなくなるそうです。

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繁殖期

ホシハジロの繁殖期は4月~6月頃、一夫一妻または一夫二妻で繁殖し、つがいは抱卵期に解消されるそうです。

巣は水辺の草原の地上にヨシの茎や葉を積んで皿型の巣をメスのみで作り、産座には自分の綿毛を抜いて敷くそうです。

1巣卵数は611個、メスのみで抱卵し、雛は2428日で孵化、育雛もメスのみで行い、5055日程で巣立つと言われています。

また、メスは翌年も同じ繁殖地に戻る習性が強いとされています。

>>グランドディスプレイをする鳥「キョウジョシギ」についてはこちら♪

キョウジョシギの生態や鳴き声・幼鳥の特徴について

ホシハジロの生息地・分布

ホシハジロ 生息地

ホシハジロは、ユーラシア大陸の中緯度地方の西半分の、ヨーロッパからバイカル湖周辺にかけて繁殖し、ヨーロッパ南部、北アフリカ、ナイル川流域、インド、東南アジアで越冬すると言われています。

日本には冬鳥として全国各地に渡来し、本州、四国、九州で越冬するそうです。

北海道では少数の個体が繁殖するとされています。

大きな河川、湖沼、ダム湖、潟湖などでよく見られ、比較的淡水域に多いとされています。

河川では主に流れの緩やかな下流域から河口部、堰堤上などで見られ、キンクロハジロ、スズガモと混群を形成することが多いようです。

繁殖地では、植生に囲まれた淡水域やアルカリ性湿地帯で生活するそうです。

ホシハジロの鳴き声

 鳴き声の種類・意味

ホシハジロはあまり鳴くことがないそうです。

まれに小さな声で「キュッ」、「ガー」、「グルルル」などと鳴き、オスは「エェホーン」または「アーッホーン」と聞こえる特徴的な声で鳴くことがあると言われています。

まとめ

ホシハジロ まとめ

☑ホシハジロの名前は白い羽の中の黒い斑又は、オスの赤い虹彩を星に見たてて付けられた

ホシハジロは全長4249㎝程で、オスは赤褐色の頭、灰色の羽、黒い胸部の3色に綺麗に色分けされ、メスは全体に褐色の地味な体色

☑オスのエクリプスはメスと似ていますが、虹彩の色の違いで見分けられる

☑食性は雑食性、主に水中に潜り主に水草類を食べ、水生昆虫、甲殻類なども食べる

☑非繁殖期は群れで行動し、繁殖はつがいで行うが、抱卵期に解消する

日本には、全国に10月頃に渡来する渡り鳥、3月頃から繁殖地へ移動する

☑主に大きな河川、湖沼など淡水域で多くみられる

☑あまり鳴くことが無く、繁殖期にオスが特徴的な声で鳴く

ホシハジロは、冬の間は日本でも容易に観察することのできるカモの仲間です。

他のカモ類と混群を作っていることが多いですが、オスの赤褐色の頭で識別しやすいと言われています。

日中は、危険のない河川の真ん中あたりで休んでいることが多いそうですから、観察してみてはいかがでしょうか?

>>カモの一種の「ウミアイサ」の生態や特徴についてはこちら♪

ウミアイサの生態や幼鳥の特徴・カワアイサとの違いについて

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